国語の「説明しなさい」的な問題の答え方/youtube音声動画
この記事のyoutube音声動画です。
音声を聞きながら記事を読んでいくとより分かり
やすいかと思います。
国語の「説明しなさい」的な問題の答え方5つ
国語に多いですが、いわゆる
「~を説明しなさい」
系の問題の答え方についてここではまとめます。
1 意味の通った文章を書く
2 答えだけ見ても、意味が通るように書く
3 指定された文字数の90%以上で書く(80%は必須)
4 問題の指定に従う:問題文を読み解く
5 引用は正確に
1 意味の通った文章を書く
当たり前の事と思うかもしれませんが、中学受験(小学生)となると、
まずは、
●意味の通った日本語を書く●
これが一番大事です。
文字数や指定された言葉やなんやかやといった、瑣末(さまつ)なトリビア
部分がすべて整っていても、文章として意味が通っていなければダメです。
そういった意味では、きちんとした「作文」ができるのが
基礎的な力として必要になります。
なにしろ「説明しなさい」とある以上、採点者(出題者)に向かって
文章で説明しているわけですから、論理的な日本語である事が一番
大事なのは言うまでもありませんよね?
イメージとしては、論理的な文章を書きながら、それ以外の問題の指定
(文字数とか、使うべき言葉とか、引用する箇所とか)を組み込んでいく
イメージです。
2 答えだけ見ても、意味が通るように書く
この点は「1」と重なる部分が多いですが、ありがちなのが、
「問題の指定」にとらわれて、解答部分で何を言っているのか
分からない文章になっている事が、小学生の場合、よくあります。
ですので、答えとして書いた「説明」を自分で読んでみる事が
大事です。推敲ですね。自分で客観的に読んで意味が通じている
かどうかを考えましょう。
できるようになるためには、まずは「慣れ(問題をこなす)」です。
特に、普通に文章を書くという事がシンプルですがもっとも成長が
早いかと思います。
3 指定された文字数の90%以上で書く(80%は必須)
文字数の指定はよくありますが、基本は
指定された文字数の90%以上
と考えましょう。
100文字なら90文字以上。
200文字なら180時以上。
500文字なら450文字以上ですね。
なお、「文字」は句読点(。 、)が入るのが基本で、
「字」の場合は、句読点は数えないのが普通です。
最近の中学受験問題を見ると、きちんと、「句読点は一字に入れる」
とか「いれない」と書いてくれている事が多いようです。
また、文字数オーバーは1字でもダメと考えましょう。
200文字以内とあったら、201字書いた時点で0点にされる事が多いでしょう。
(個人的には、それよりも内容が大事だろと思いますが・・・)
4 問題の指定に従う:問題文をよく読む
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受験勉強をする際に非常に大事なマインドセット(心がけ)として、
問題文の中に答えの半分はある!
というものがあります。
言い方を変えると、
●問題文を真剣に読め●
という事になります。
何故なら、「受験」「試験」というものは、基本的に
「(出された)問いに答える」
ものだからです。
出された問いに答えるという事は、まずは
●何が問われているのか?●
を正確に精緻(せいち)に理解する必要があります。
極端に言えば、それ(何が問われているのかの正確な理解)が本当に
完全に100%できれば、それでその問題の半分は解けているともいえ
ます。
そういった意味では、
試験や受験は、出題者とあなた(解答者)との対話
でもあるわけです。
「対話」であれば、まずは相手の言った事(出された問題)をきちんと
理解し、それに対して、相手(採点者)が分かるように、問いに答える
事が大事になるのは分かりますよね?
この考え方(「問題文の中に答えの半分はある!」)について、
ここでは「国語」の問題で説明しますが、すべての教科に共通しています。
問題文の中に答えの半分はある!の実例
問
「かたつむりとこじかが握手してる!」とは、どのようなことを表して
いますか。「かたつむり」と「こじか」がそれぞれ何をさしているの
かを、その理由を明らかにしながら、二百字以内でくわしく説明しま
しょう。なお、行番号をもちいるときには、二けたや三けたの数字を
一マスに書いてもよいこととします。
(日能研 新小5 模試より)
(問題の元となる文章は載せませんが、問題文だけでかなりの事が
分かる事を理解しましょう)
こういった、やや長めの「問題」などは典型的に、
「問題文の中に答えの半分はある!」
ものですね。
「分かる=分ける」ですので、まずは問われている内容を
分けていきます。もちろん、問題文に書き込んでいくべきです。
(いや、書き込みなさい!)
①
「かたつむりとこじかが握手してる!」とは、どのようなことを表していますか。
②
「かたつむり」と「こじか」がそれぞれ何をさしているのかを、
その理由を明らかにしながら、二百字以内でくわしく説明しま
しょう。
③
二百字以内
④
なお、行番号をもちいるときには、二けたや三けたの数字を
一マスに書いてもよいこととします。
この4つに分けられますね?
となると、これの一つずつに答えていき、2百字以内でまとめ
れば良いわけです。
とすると、この問題は、問題文の中に、「答えのヒント」が
かなりハッキリと書かれている事が分かりますね?
このように、「問題文」を丁寧に分けると、文章のどこに焦点をあてて
読めばいいかが分かります。
「問題文」を先に読んでから文章を読むか、文章を読んでから問題文を
読むかというテクニックが良く言われますが、僕はどちらでも良いと思
います(僕は素直に文章を読んでから問題を読んでました)。
大事なのは、
「問題文をきちんと読む=問われていることを正確に分ける」
事です。
5 引用は正確に
文章中から引用する場合は、カギカッコや、文字、
送り仮名等々を正確に行いましょう。
また、上記の問題のように、
「なお、行番号をもちいるときには、二けたや三けたの数字を
一マスに書いてもよいこととします。」
といったただし書きがある場合は、基本的には
「行番号を使って引用しなさい」
と言っていると考えるべきです。
つまり、問題文が答え方のヒントになっているわけですね。
まとめ
以上、
国語の「説明しなさい」的な問題の答え方5つ/youtube音声動画付き―「中学受験+塾なし」の勉強法!
でした。
再度まとめると、中学受験(小学生)の場合、
●意味の通る日本語を書く●
これが、最初のポイントで、かつ最大のポイントです。
それに、問題の指定を組み込んでいって、解答を作り上げる
事になります。
試験や受験は、出題者とあなた(解答者)との対話です。
ですから、「説明しなさい」という問題に対しては、
相手(出題者)に、
「あなたの出題意図と、この文章の内容はよく分かりました」
という事を丁寧に文章で「説明」してあげれば良いわけ
ですね。
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