画像出典:https://hario-science.com/invertebrate/
理科の生物は(かなりの部分)「分類の教科」です。
「何が大枠で、何が小項目で、何が例外なのか」
「なぜそう分類されるのか?違いは何なのか?」
を常に意識しながら勉強しましょう。
中学受験等の試験で問われるのは、どれだけ正確に丁寧に
分類できていますか?という事です。
とにかく、どう分けているか・分けられるかが大事です。
動物の分類(セキツイ動物・無セキツイ動物)
「生物」が「動物」「植物」とその他3つ(菌類etc)に分けられ、
「動物」は大きく「脊椎(セキツイ)動物」と「無セキツイ動物」
に分けられます。体の仕組み(背骨の有無)で分類しているわけですね。
「脊椎(セキツイ)動物」→背骨がある
「無セキツイ動物」→背骨がない
画像出典:https://hario-science.com/invertebrate/
「背骨」がある脊椎動物と言えば、「人間(ヒト)」とか「マグロ」とかの
魚などですね。
無脊椎動物は、昆虫が一番メジャーでしょうか?
セキツイ動物の分類
理科は(かなりの部分)「分類の教科」です。
「セキツイ動物」は
「魚類」「両生類」「ハチュウ類」「鳥類」「哺乳類(ほにゅう類)」
に分けられます。
ここでの「分類」は5つありますね。
「生活場所」「子供の産み方」「体表」「呼吸」「体温」
です。ポイントは「胎生・卵なしで親と似た子供を産む」のは
哺乳類だけという事でしょうか。
「卵」を産む動物で1回に産む卵の数が少ないのは「鳥類」です。
理由は、親が子育てをするからですね。魚類などは大量に卵を産みます
「卵」もさらに分類できます。卵に「殻(から)」があるかないかです。
卵に「殻」がある(乾燥に強い)のは鳥類とはちゅう類、両生類と魚類の
卵には「殻」がありません(乾燥あまり関係ない)。
呼吸法では「両生類」がポイントです。オタマジャクシとカエルが分かりやすい
ですが、子供の頃は(水中生活なので)エラで呼吸し、大人になると肺と皮膚で
呼吸します。
理科の分類で、試験上のポイントは、「例外」です。
セキツイ動物では、哺乳類だけが卵ではなくて胎生(たいせい・親と同じ形
で産まれる)ですね。
また、以下のように、入試や定期テストなどでは、
「へ~その分類なんだ~?」的なものが問われます(そういうトリビア的な
問題は、どうなんだって気もしますが・・・)
「ペンギン」―(飛べないけど)鳥類。殻のある卵を産む。
「クジラ」「イルカ」「シャチ」―(水にいるけど)哺乳類(胎生+肺呼吸)
「コウモリ」―(飛ぶけど)哺乳類(胎生+乳で育てる)
「亀」―(どっちなの?)は虫類
「イモリ」―(どっちなの?)両生類(ヤモリ、トカゲははちゅう類)
(「医療」と語呂合わせ、あるいは井戸を守るで井守でも良いです)。
無セキツイ動物の分類
理科は(かなりの部分)「分類の教科」です。
節足動物:外骨格+節がある。昆虫は別途詳細を学ぶ必要あり
クモは昆虫ではない(足が8本ある)。
軟体動物:柔らかい+節がない。イカ、タコ、貝類(アサリ、ハマグリetc.)
それ以外の無脊椎動物:ゾウリムシなど単細胞生物もいる
動物の分類で間違えやすいもの
問題)次の動物を、「魚類」「両生類」「は虫類」「鳥類」「ほ乳類」「無セキツイ動物」に分類してください。
「ペンギン、サンショウウオ、カモノハシ、ヤモリ、アザラシ、サメ、
ダチョウ、イモリ、イルカ、カメ、シャチ、エイ、コウモリ、ワニ、
タツノオトシゴ、アシカ、ヘビ、イカ、クジラ」
解説)とにかく分類上「あれ、どっちだっけ?」というものが出題されます。
世知辛い世の中です。
ただし、いわゆる「例外」的なものを覚えてしまえば、後は「想定どおり」
ですので、それほど困難ではないかと思われます。
「ペンギン」―(飛べないけど)鳥類
「クジラ」「イルカ」「シャチ」―(水にいるけど)哺乳類(胎生+肺呼吸)
「コウモリ」―(飛ぶけど)哺乳類(胎生+乳で育てる)
「ヤマネ」―(冬眠する)哺乳類
「亀」―(どっちなの?)は虫類
「イモリ」―(どっちなの?)両生類(ヤモリ、トカゲははちゅう類)
(「医療」(いりょう)と覚えましょう)
「カモノハシ」―卵を産むが、乳で育てるので哺乳類との事
(ハリモグラも同様に哺乳類だそうです。知らんがな!)
カモノハシはオーストラリアだけにいるとの事です。
冬眠する哺乳類「ヤマネ」
さらに「例外」として、「卵胎生」といって、卵を体の中でふ化
させてから子供を産む動物もいます。マムシとグッピーです。
ただし、どちらも哺乳類には分類されず、マムシ=はちゅう類、
グッピー=魚類です。