講師による女児盗撮問題を受けて四谷大塚が再発防止策を
発表しました。
「元社員不祥事に関する再発防止対策について」というタイトルの
PDFです。
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四谷大塚の盗撮問題・再発防止策(全教室ライブ中継)についてのまとめ
・全校舎の全教室に「ライブモニタリングシステム」を導入
・保護者がスマホなどで授業をリアルタイムに確認可能
・導入には3か月程度必要(2024年からか?)
・それまでは23年9月から「授業は2人体制」
・教室で児童と講師が1対1にならないようにする
・講師、スタッフにスマホ等を教室内への持ち込み禁止に
・採用には心理学の専門家の指導を受け適切な人材をとる
出典:四谷大塚HP
「家庭からの教室内ライブモニタリングシステム」が目玉になるのでしょうか?
講師控室(職員室?)なども観れるようにするのでしょうか?
廊下は?
この
「元社員不祥事に関する再発防止対策について」というタイトルの
PDF、名前が「四谷大塚」と(しか書かれていない)なっているので、
社長が文章に責任を負っているという事なのでしょうか?
四谷大塚の盗撮問題・再発防止策(全教室ライブ中継)について
まず、いくつかうまくいかないであろう点があります。
自分の子のクラスや勉強態度が他の親に知られる
●自分の子のクラスや勉強態度が他の親に知られる●
ただでさえ微妙な関係の中学受験塾に通う子供の親同士
ですから、これはまずいでしょう。
サピックスの校舎には、受付で教室がモニターできる所が
ありますが、それも、さすがに「自宅でスマホで見れる」
という事は(今の所)ないでしょう。
サピックスの某校舎は受付で各教室の様子が監視カメラがで見れるようになってたけど、最初観た時は「勉強の監視か~。おお、ここまで来たか」と思ったが、四谷大塚の性犯罪の前歴持った講師の話を聞くと、そっち方面の抑止力になっていたかもと思った。
— 塾なしで中学受験するブログ→できました。 (@bunponcom) August 12, 2023
特に、サピックスや四谷大塚の進学塾では、成績順にクラスが
分けられますので、どの教室にどの子がいるかというのは、
実はかなりセンシティブなものです。
それを(実質)完全オープンにするのはかなり問題があるでしょう。
また、大手進学塾とはいえ、生徒は小学生です。
そりゃ、サピックスのαクラスの、さらに一番上とかならあれですが、
大多数の教室では、何人かはボケっとしてたり、寝てたりするものです。
それを「常に怖いお母さんが家で見ている」という状況は、色々な意味で
現実的ではないでしょう。
また、
講師控室(職員室?)なども観れるようにするのでしょうか?
廊下は?
等々、カメラによる監視をするという事はそこから抜け落ちる
部分がどうなるのかにも関心がいきます。
さらに、悪用の可能性もあります。
保護者が見れるという事は、「そこを経由(ログインアドレス+パスワード)」
さえすれば、世界中から誰でも四谷大塚の生徒たちが閲覧可能になるという
事でもあります。
性善説ではダメな事が今回の盗撮問題で分かったわけですが、
悪用をする親が絶対にいない、あるいはハッキングされないという
前提で事を進めるのはやはり難しいのではないでしょうか?
採用には心理学の専門家の指導を受け適切な人材をとる
★採用には心理学の専門家の指導を受け適切な人材をとる★
これも、今回のような特殊性癖者をはじく機能を果たせるようには
思えません。
性犯罪等の前歴が無い事を確認するといった事は
可能性としてありそうですが、今回の四谷大塚の講師もネット上では
かなりの「武勇伝」を語っていましたが、すべて「ウソ」だった事
が分かっています。
ですので、「前科」を調べても何も出てこないでしょう。
まあ、この点については、四谷大塚も
「不適切な人物を完全に検知できるものではないと承知しております」
と既に書いてますね。
まとめ
四谷大塚もたった一人のとんでもない講師のために
大変な事になっていますが、やはり冷静に考えて、効果・機能を
発揮するとは思えない再発防止策が混ざっていると言わざるを得ません。
成り行きが注目されます。
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