川の水の働き3つ(しん食/運ぱん/たい積)・川の地形―中学受験+塾なしの勉強法

川の水の働き3つ

1 しんしょく(侵食):けずる→地面や石などを削る。流れが速い所

2 運ぱん:運ぶ→土や石を運ぶ。流れが速い所。

3 たい積:積もらせる→運ぱんされた土や石が積もる。流れが遅い所。

出典:くらべてわかるできる子図鑑 p112

川の(流れる)水は、

「削る」(侵食)「運ぶ」(運ぱん)「積もらせる」(たい積)

の3つの働きをします。

イメージしてもらえると分かるかと思いますが、

川は上流ほど流れが速いです。また、川幅は下流の方が広いです。

石は上流ほど大きく、角張っています。中流の石は丸みを帯びて

小さくなり、下流の石は丸くなりとても小さいです。

途中で侵食されるからですね。

    

川の流れと形

*当然ですが、同じ川でもまっすぐな所と曲がっている所があります

まっすぐな川(所)

まっすぐな川は真ん中ほど流れが速いです。そのため、

真ん中ほど、しん食・運ぱんが盛んです。両岸沿いは

流れが緩やかで、たい積が盛んになります。

また、流れが速い真ん中(中央)ほど川底が削られ、

石が大きいです。

 

曲がっている川(所)

曲がっている川(所)は外側ほど流れが速いです。そのため、

外側ほど、しん食・運ぱんが盛んです。内側ではたい積が

盛んになり、その結果、内側が川原になります。

逆に外側は崖になります。

また、流れが速い外側ほど川底が削られ、石が大きいです。

外側の岸がしん食(削られる)されるのを防ぐために堤防を

築く事もあります。

 

川の流れが作る地形:V字谷・扇状地・三日月湖・三角州

「V字谷」(侵食)以外は基本的にたい積作用でできます

上流から「V字谷→扇状地→三日月湖→三角州」河口】となります。

V字谷:上流(侵食の影響)

V字谷は上流にできます。

土地の傾きが大きく、水の流れが速いので、侵食作用で、

川底がV字の形に削られます

扇状地:たい積作用で谷の出口にできる

扇状地はたい積作用で谷の出口にできます。

川の流れが急な山地から緩やかな平地になると、たい積が

盛んに起こり、おうぎ形の地形ができます。それが扇状地

です。

 

三日月湖:中流から下流にたい積と浸食作用でできる

三日月湖は中流から下流にたい積と浸食作用でできます。

出典:くらべてわかるできる子図鑑 p115

 

三角州:たい積作用で河口にできる

三角州はたい積作用で河口にできます。

かたむきがほぼなく、水の流れが遅いので三角形の形をした

土地が河口にできます。

段丘:しん食と隆起でできる

段丘=海岸や川岸に見られる階段状の地形

 

上の図にあるように、段丘は、

上+外側の段球面の方が古く、川に近い内側の低い段球面の方が新しい

です。