この記事では農業の「抑制栽培」「促成栽培」についてまとめます。

5年生の地理で学ぶ所ですね。

 

抑制栽培と促成栽培

抑制栽培:普通よりも遅い時期に出荷。野菜のおそ作り。すずしい地域。

促成栽培:普通よりも早い時期に出荷。野菜のはや作り。暖かい地域。ビニールハウス。

抑制栽培も、促成栽培も、普通栽培では収穫・出荷ができない時期

に出荷することで高値で売ることができます。

出典:くらべてわかるできる子図鑑 p32

 

抑制栽培:涼しい気候・キャベツ

出典:くらべてわかるできる子図鑑 p32

抑制栽培は、普通栽培より3か月程度遅く始めます。

出荷時期は秋~冬です。代表的な作物は「キャベツ」です。

涼しい地域、群馬県嬬恋村(つまごいむら)などが有名です。

キャベツの生産量上位

農林水産省HP

【キャベツの生産量都道府県ランキング】

1 愛知県(18.2%)

2 群馬県(18.0%)

3 千葉県(8.9%)

4 茨城県(6.3%)

5 神奈川県(6%)

冬に愛知県で作られ(出荷は夏)、春は千葉県(出荷は夏)、

夏は(涼しい高原の)群馬県などで作られます(出荷は秋~冬)。

キャベツ以外ではレタス(長野、茨城、群馬、兵庫、長崎)が抑制栽培

されるものとしては有名です(抑制栽培しているのは長野県、群馬県)。

出典:くらべてわかるできる子図鑑 p32

 

促成栽培:暖かい気候・ピーマン、ナス、きゅうりなど

出典:くらべてわかるできる子図鑑 p32

 

促成栽培は、普通栽培よりも半年ほど速く始めます。

出荷時期は冬~春です。

温かい地域、宮崎県や高知県のピーマンやなす、きゅうりなどが

促成栽培としては有名です。

出典:くらべてわかるできる子図鑑 p32

都道府県別ピーマン生産量 - とどランなすの上位県きゅうりの出荷量

ピーマン                                   なす            きゅうり

1茨城県           1熊本県         1宮崎県

2宮崎県           2高知県         2群馬県

3高知県           3福岡県         3福島県

4鹿児島県          4群馬県         4埼玉県

                            5千葉県

 

例えば、夏野菜の「ナス」は、高知県などではビニールハウスによる

促成栽培により、秋から翌年の夏まで長く収穫できます。