中学受験の社会では「時事問題」では必須です。SDGs的な意識高い系は社会の先生も好きそうです。

 

SDGsとは?

SDGsは「エスディージーズ」と読みます

SDGsは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。

Sustainable:持続可能な

Development:開発

Goals:目標

2015年に国連で開かれたサミットで決められた、国際社会共通の目標です。

2017年の(スイス・ジュネーブでの)「ダボス会議」で一気に知られるようになりました。

2030年までに達成しようという17の目標(下記で解説)が掲げられています。

SDGsは国連主導の世界観です。

ものすごくシンプルに言うと、

●このままでは世界は持続できなくなるので開発の仕方を考えようね●

といったイメージです。一種の「エコロジー」(環境)運動ですね。

標語・スローガンは、

「誰も置き去りにしない世界を目指して」

となっています。

 

SDGsの17のGoal(目標)とは?

SDGsは「Goals:目標」が17定められています。

1. 貧困をなくそう

2. 飢餓をゼロに

3. すべての人に健康と福祉を

4. 質の高い教育をみんなに

5. ジェンダー平等を実現しよう

6. 安全な水とトイレを世界中に

7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに

8. 働きがいも経済成長も

9. 産業と技術革新の基盤をつくろう

10. 人や国の不平等をなくそう

11. 住み続けられるまちづくりを

12. つくる責任 つかう責任

13. 気候変動に具体的な対策を

14. 海の豊かさを守ろう

15. 陸の豊かさも守ろう

16. 平和と公正をすべての人に

17. パートナーシップで目標を達成しよう

 

やや抽象的な気もしますが、「それは反対!」とはいいづらい

ものばかりですね。上記の17のGoals(目標)とは別に、より

具体的な169の「ターゲット」(具体目標)も設定されています。

ただ、これどうやって実現するの?とは思いますが・・・

 

SDGsが世界に広まったのは2017年の「ダボス会議」から

その後2017年の「ダボス会議」で「SDGsには12兆ドル(1200兆円)、3億8000万人の

雇用を創出できる」と発表され一気に「SDGsビジネス」が広がりました。

(「ダボス会議」とは、スイス・ジュネーブに本拠を置く非営利財団、世界経済フォーラム

が毎年1月に、スイス東部の保養地ダボスで開催する年次総会です)

 

中学受験とSDGsのポイント

問われるポイントは、どれだけ正確に「SDGs」を理解しているかです。

意味:SDGsは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略

時期:2015年国連で決められた→2017年のダボス会議で知られるように

目標:「誰も置き去りにしない世界を目指して」・2030年までに達成しようという17の目標(goal)

内容:17の目標(抽象的ですが・・・)と169のターゲット

 

 

まとめ

個人的には経済活動と持続可能性というのは基本的には矛盾する概念なので、

そもそもの発想に無理があるかとは思いますが・・・。

ただ、意識的に無駄をなくしていくというのは考え方としては悪い事

ではないと思います。

とはいえ、本当に「持続可能な開発」をしていくのであれば、一番いいのは

世界の人口が一気に減ることでしょう・・・。そうなると、大量生産・大量消費

でもっている現在の資本主義社会は当然維持できなくなるわけですが・・・。

 

別の見方として「SGDsはヨーロッパ側からの価値観戦争だ」というものがあります。

つまり、SGDsは「人権」や「民主主義」といった近現代に世界を支配している価値観を

作ってきた欧州圏の支配層が、再度「ヨーロッパ式の価値観で世界を支配したい」

という思惑で作り出したものという見方です。

GAFA(google, amazon, facebook, apple)といった世界最先端のIT企業をすべて

持つアメリカ。社会主義市場経済でアメリカに追いつき・追い越せ状態の中国。

アジアやアフリカの新興国には「資源」があります。

それに対して、EU等の西欧諸国はいまいちパッとしませんよね?

そこで「SGDs」ですよ

工業(中国)、情報・IT(アメリカ)に対して、「持続可能な社会・個人情報保護」と

いった「倫理」観で世界支配をしようとしているのがヨーロッパ(国連)発の

SDGsだという見方があります

 

一定の説得力はありますね~。かなりシンプル(雑?)に書きましたが、

(中学受験をする)小学生には少し難しい話だったでしょうか・・・。