中学受験の「国語ができない」を克服する3つのルート!読解のコツ!

中学受験の【「国語ができない」を克服する3つのルート】を、

順を追って説明します。

特に、お子さんが「国語が読めない!」という点で

悩んでいる保護者の方に役に立つかと思います。

中学受験の「国語ができない」を克服する3つのルート!読解のコツ!

先に結論をまとめます。

【中学受験の「国語ができない」を克服する3つのルート!読解のコツ!】

1 文章を読めないand遅い+語いが分からない→語いを増やすところから

2 遅いが読める+語いはある程度分かる→読む練習+語いを増やす

3 (それなりの速さで)読める+問題が解けない→解く練習+論理的テクニック

自分or自分のお子さんが、上記のどこにいるかを把握して、

一つ一つクリアしていくのが、オーソドックスですが、国語の偏差値を

上げる最も効果的・効率的な方法だと思います。

それぞれの段階において「やる」(実際に勉強する)という点は

必須です。そのかわり、やればほぼ全員偏差値が上がります。

「やる」量によりますが、四谷大塚の80%偏差値で60前後まではこれだけ

でいけます。なぜなら、ほとんどの子(家庭)が、「やらない」からです。

 

1 文章を読めないand遅い+語いが分からない→語いを増やすところから

【中学受験の「国語ができない」を克服する3つのルート!読解のコツ!】

1 文章を読めないand遅い+語いが分からない→語いを増やすところから

2 遅いが読める+語いはある程度分かる→読む練習+語いを増やす

3 (それなりの速さで)読める+問題が解けない→解く練習+論理的テクニック

文章に慣れていない、そもそも言っている内容が分からない。

このレベルでのつまづきは、ほとんどが

【語い(単語や言葉の意味)力の不足】

です。

ですので、いくら問題を解いても知っている言葉の時には

何となくわかっても、知らない言葉が多いとあてずっぽうに

答える形になります。

その結果、「国語の成績が安定しない」という事になります。

下記のような本でまずは「言葉の意味(知っている語い)」を

増やしていく事からのスタートとなります。

 

繰り返しになりますが、文章中に出てくる「言葉の意味」が分からなければ

その文章の内容を理解する事はできません

例えば、「里山」(さとやま)の話が出てきたとして、「里山」の意味が

分かるのと分からないのでは、内容理解に雲泥(うんでい)の差が出ます。

当然です。

(里山とは都市や集落に近い山すそで、農業や果樹園芸、あるいは林業

など多様な土地利用が行われている山を指します)

安芸太田町 井仁の棚田の写真

都市部が広がるにつれて、「里山」が減ってきているといった話は

評論文に出てきそうです(出てます)。

そうすると、「里山」という具体的な存在から、より抽象的なテーマにも

つながりそうです(つながります)。

中学受験の国語の評論文でとても多いテーマに

「近代批判」

があります。

「近代?」

となってしまい、まったく意味が分からないと内容を理解していく

事は難しいでしょう。

中学受験の国語の評論文で出てくる「近代」とは、ひらたくいうと、

「我々が今生きている文明的な社会」(これが分からなければ、原始人と

違って便利な社会と思ってください)

と思って良いです。

つまり、中受の国語の「近代批判」とは、「便利すぎる世の中で良いのだろうか?」

「世の中は便利になったけど、その弊害(へいがい)は?」という内容と

言えます。

逆に、「どんどん文明を進歩させて、資源を使いまくってもっと便利にしよう!」

みたいな内容の評論文は、中学受験の国語ではほとんど見たことがありません。

つまり、

「近代批判」

という言葉の意味をある程度分かっているだけで、なんなら、

文章を読まなくても(読む前から)ある程度の方向性が分かります。

このレベルまで行くと中学受験の国語では強いです。

 

とはいえ、まずは、「基本的な語い(言葉の意味)」をきちんと頭に

入れておくことからです。

書かれている内容の前に、個々の単語の意味が分からないという段階

の場合は、文章を読んで問題を解く練習は効果的ではありません。

まずは、語いを増やすことからです。

小学校4年生~5年生くらいであれば、腰を据えて、「中学受験用の語い集」

などをやっていくのが良いでしょう。

6年生で時間がない場合は、実際の過去問の国語の評論文を使って、

解くのではなく、「分からない語いを覚えていく」事からやると

良いかもしれません。

 

2 遅いが読める+語いはある程度分かる→読む練習+語いを増やす

【中学受験の「国語ができない」を克服する3つのルート!読解のコツ!】

1 文章を読めないand遅い+語いが分からない→語いを増やすところから

2 遅いが読める+語いはある程度分かる→読む練習+語いを増やす

3 (それなりの速さで)読める+問題が解けない→解く練習+論理的テクニック

ある程度語いを増やして、「遅いけれども読める」のが

つぎの段階です。内容は分かるという状況です。

ここまで来たら、「読む練習」です。

同時に、たくさん読むことで、新しい語いをどんどん増やして

行きましょう。

この段階では「読む量」が多いほどいいです。

小学校5年生~6年生の夏休み前までに、四谷大塚偏差値で40前後

の中学校の過去問を大量に解くと良いかもしれません。

中学受験の国語の傾向がかなりはっきり見えてくると思います。

「遅いけれども読める」(内容が理解できる)ようになれば、あとは

読む量を増やしていく(語いも自然と増える)だけで正確に読める

ようになります。

正確に読めるようになり、さらにたくさん問題をこなすと、早く読める

ようになります。

この辺りの段階に来たら、「論理的に読む」をという事を意識して

より実践的にしていっても良いかもしれません。

(関連記事)

国語の解き方は「論理」「筋道」(評論文、説明文)/youtube音声動画付き

国語の「説明しなさい」的な問題の答え方5つ/youtube音声動画付き

 

3 (それなりの速さで)読める+問題が解けない→解く練習+論理的テクニック

【中学受験の「国語ができない」を克服する3つのルート!読解のコツ!】

1 文章を読めないand遅い+語いが分からない→語いを増やすところから

2 遅いが読める+語いはある程度分かる→読む練習+語いを増やす

3 (それなりの速さで)読める+問題が解けない→解く練習+論理的テクニック

最終段階の一歩手前は、

(それなりの速さで)読める+問題が解けない→解く練習+論理的テクニック

です。

この段階まで来れた場合は、実際の中学受験の国語の問題を

解いていく事で実力が安定してきます。

国語の解き方は「論理」「筋道」(評論文、説明文)/youtube音声動画付き

受験勉強的に「論理的に読む」訓練をするというイメージですね。

 

語いが分かっていて、文章を読めていれば、論理的に読む練習を積み重ねれば、

ほぼ確実に国語の成績は上がっていきます

 

まとめ

以上、

中学受験の「国語ができない」を克服する3つのルート!読解のコツ!

でした。

【中学受験の「国語ができない」を克服する3つのルート!読解のコツ!】

1 文章を読めないand遅い+語いが分からない→語いを増やすところから

2 遅いが読める+語いはある程度分かる→読む練習+語いを増やす

3 (それなりの速さで)読める+問題が解けない→解く練習+論理的テクニック

(関連記事)

国語の解き方は「論理」「筋道」(評論文、説明文)/youtube音声動画付き

国語の「説明しなさい」的な問題の答え方5つ/youtube音声動画付き