学力・学歴は遺伝で決まるか?決まるが「振れ幅」があるので勉強する意味はおおいにある
結論を先に言うと、
●マクロの指標で見れば両親の学歴が子供の学歴に比例する
●つまり「学力・学歴は遺伝である程度決まる」
●ただし、「振れ幅」があるので、何もしなければ落ちるし、頑張れば上がる
●だから「ミクロ」で見れば、兄弟で全然違う学歴等の事は頻繁にある
●うだうだ言わずに勉強しろ
身長と遺伝の面白い話
学力・学歴と遺伝の話をしたのは、興味深い本を読んだからです。
身長は遺伝で決まるか?決まる。
でも「振れ幅」があるから若い頃に努力する意味はおおいにある。(例:遺伝身長170㎝なら振れ幅で162㎝~180㎝。これはでかい)学力と同じ。勉強の方が振れ幅も大きい。科学的で良い本。
『1万5000人のデータに基づいた すごい身長の伸ばし方』https://t.co/VWEvHmOlpD— 塾なしで中学受験するブログ→できました。 (@bunponcom) September 24, 2024
この本で言っている事は極めて科学的(誰にとっても同じ答えになる)です。
身長をなるべく伸ばしたいなら、(主に思春期に)
●たくさん食べて(牛乳やたんぱく質)
●たくさん運動して
●たくさん寝る
という事です。
当たり前といえば当たり前かもしれませんが、それを継続的に実行するのは
意外と大変ですよね?
もちろん、この本は医者が書いていますのでもっと丁寧で細かい話がされています。
また、非常に興味深かったのは、
「遺伝身長」というのがあって、
〈男子の遺伝身長〉
((父親の身長+母親の身長+13)÷2)±9
〈女子の遺伝身長〉
((父親の身長+母親の身長-13)÷2)±8
だそうです。
これを見て「身長は遺伝は決まる!」と見るか「身長は遺伝だけでは
決まらない」と見るかは人それぞれですが、
±部分多くね?
と思いませんか?
父親が170cm、母親が158cmの男子の遺伝身長は170.5cm
「振れ幅」を入れると、161.5~179.5cm、分かりやすく
160cm~180cm
ですよ。これは環境要因でかくね?
父親が170cm、母親が158cmの女子であれば、遺伝身長は157.5cm
「振れ幅」を入れると149.5cm~165.5cmですよ。
だいぶ違くね?
もちろん、
父親が170cm、母親が158cmの男子が200cmになる可能性は極めて低い
(ほぼない)わけですが、180cmになる可能性もあれば160cmで止まる可能性
もあるわけです。これは
「身長は遺伝と若い頃の環境・努力で決まる」
といえますよね?
何が言いたいか、
学力って身長以上に環境要因大きいよね?
って事です。
それはそうでしょう。
学力・学歴は遺伝で決まるか?決まるが「振れ幅」があるので勉強する意味はおおいにある
おそらく学力の振れ幅は「身長」の倍以上あると思います。
つまり、遺伝だけでは決まらないという事です。
どんな事でも100%遺伝で決まるという部分はほとんどないはずです
が、学力や学歴は「振れ幅」がかなりあると思われます。
いっけん遺伝で決定しそうな身長ですら、
160cm~180cm
ですから、学歴で言ったら、Fラン私大~早慶くらいはありますよね。
だから、「東大」と言われるとちょっと厳しいかもしれないけど、
かなりの人(もしかしたら日本人の大部分)にはポテンシャルとしては
MARCH~早慶くらいの学力の可能性はあるのかもしれません。
それを獲得できるかは、小学生時代からの塾への重課金かもしれませんし、
適切な時期に適切な勉強法でコツコツ努力するという正攻法かもしれません
し、人生のどこかでアホほど勉強するという一点突破かもしれませんし、
めちゃくちゃ優れた先生に出会うという運かもしれません。
間違いなく言えるのは、
「遺伝で決まるから何しても同じだよ」
というメンタルではないですよね。
そこからは振れ幅が最低の人生しか生まれないでしょう。
まとめ
●マクロの指標で見れば両親の学歴が子供の学歴に比例する
●つまり「学力・学歴は遺伝である程度決まる」
●ただし、「振れ幅」があるので、何もしなければ落ちるし、頑張れば上がる
●だから「ミクロ」で見れば、兄弟で全然違う学歴等の事は頻繁にある
●うだうだ言わずに勉強しろ