算数は「解き筋」と「計算」の2つしかありません。
どちらもきちんと処理すれば【100%必ず】正解にたどり着きます。
逆に言うと、算数が苦手な子は、そのどちらができていないのかを
整理せずに、やみくもにやっている事が多いです。
もう一回逆に言うと、「解き筋」と「計算」を丁寧に処理する練習を
する事で、算数のレベルは上がっていきます。
練習量は必要ですが。
算数には「解き筋」と「計算」の2つしかない
1 「解き筋」と「計算」の役割分担
算数を料理に例えるなら、「解き筋」はレシピであり、「計算」は包丁さばきです。
解き筋(論理・戦略)
問題文を読み取り、
「どの公式を使うか」「図をどう描くか」「どの順番で答えを出すか」
という設計図を書く力です。
その際に、中学受験であれば「パターン」を意識するとだいぶ違います。
(参考記事)
計算(処理・作業)
立てた式を正しく処理し、正確な数字を導き出す力です。
どれだけ包丁さばき(計算)が天才的でも、カレーを作るのに塩辛のレシピ(解き筋)を
選んだら失敗します。
逆に、完璧なレシピ(解き筋)があっても、具材をすべて焦がしてしまえば
食べられません(計算ミス)。
算数の正解(=合格点)は、この2つ(解き筋と計算)ができるとたどり着きます。
逆に言うと、
算数は「解き筋」と「計算」の2つしかありません。
だから、算数ができない=「解き筋」がわかっていないか、「計算」ができない(雑か)
のどちらかです。両方である事もありますが。
2 具体的な問題で考える(偏差値40レベル)
中学受験の基本問題、**「つるかめ算」**を例に挙げてみましょう。
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(問題)
1個80円のリンゴと、1個50円のみかんを合わせて10個買いました。
代金の合計が740円のとき、リンゴは何個買いましたか?
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この問題を「解き筋」と「計算」に分解してみます。
① 解き筋(戦略を立てる)
偏差値40付近で苦戦する場合、まずはこの「解法を選択する」ステップで迷います。
(ただし、以下はほぼすべて「パターン」です)
1 「全部リンゴだったらどうなるかな?」と仮定する(面積図や表を書く)。
2 「全部リンゴ(80円)なら 80×10 = 800 円になるはずだ」
3 「でも実際は740円。差額の60円は、みかんが混じっているせいだ」
4 「リンゴを1個みかんに変えると、差額は 80 – 50 = 30 円縮まる」
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(問題)
1個80円のリンゴと、1個50円のみかんを合わせて10個買いました。
代金の合計が740円のとき、リンゴは何個買いましたか?
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② 計算(作業を遂行する)
解き筋が決まれば、あとは淡々と数字を処理するだけです。
80 ×10 = 800
800 – 740 = 60
80 – 50 = 30
60 ÷30 = 2(これがみかんの数)
10 – 2 = 8 (リンゴの数)
答え:8個
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(問題)
1個80円のリンゴと、1個50円のみかんを合わせて10個買いました。
代金の合計が740円のとき、リンゴは何個買いましたか?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
最初のうちは検算しましょうね。
80×8=640
50×2=100
740円。合ってますね。
3 なぜ「算数が苦手」と感じるのか?
多くの受験生は、間違えたときに「あー、わからなかった」と一言で
片付けてしまいます。しかし、原因を切り分けない限り対策は打てません。
「解き筋」が原因の場合
「問題の意味がわからない」「何算かわからない」という状態です。
これは知識の不足か、類題の経験不足です。
処方箋: 典型的な解法パターン(つるかめ算、旅人算など)の「型」を
覚えること。問題文のキーワードから「どの道具を使うか」を紐付ける
訓練が必要です。
「パターン認識」ができていないという状態なので、経験値が足りていません。
「計算」が原因の場合
「式は合っているのに答えがズレる」「時間が足りない」という状態です。
これは計算力の不足です。
処方箋: 毎朝の計算ドリルや、工夫して計算する(例えば 25×4 = 100を
利用するなど)技術の習得。実は、偏差値40〜50の層で最も失点が多いのは、
解き筋は見えているのに途中で計算ミスをするパターンです。
それくらい「計算」は大事です。
4 偏差値を押し上げる最短ルート
偏差値40から50、60へと駆け上がるためには、この2つを「独立したスキル」
として鍛えるのが近道です。
「解き筋」だけの練習(式立て駅伝)
問題を読んで、式(または面積図や線分図)を書いたらそこでストップ。
最後まで計算せずに、次の問題へ行く。
これにより、短時間で多くの「戦略」を学べます。
「計算」だけの練習(筋トレ)
解き筋がわかっている単純な計算問題を、いかに速く、正確に、
無意識に解けるか。
算数は決して魔法のようなひらめきが必要な科目ではありません。
「どの道を通るか決める(解き筋)」ことと、「一歩ずつ足を動かす(計算)」こと。
この2点に集中すれば、どんな難問もその延長線上にあります。
まとめ
算数は「解き筋」と「計算」の2つしかありません。
どちらもきちんと処理すれば【100%必ず】正解にたどり着きます。
逆に言うと、算数が苦手な子は、そのどちらができていないのかを
整理せずに、やみくもにやっている事が多いです。
もう一回逆に言うと、「解き筋」と「計算」を丁寧に処理する練習を
する事で、算数のレベルは上がっていきます。
練習量は必要ですが。