
割合についての参考記事
割合・比率は線分図とも重なる部分が多いです。
連比の問題と解き方のテクニック3つ!youtube音声動画
この記事のyoutube音声動画です。
音声を聞きながら記事を読んでいくとより分かり
やすいかと思います。
【連比の問題の解き方のテクニック】
1(重なる)数字を最小公倍数で揃える
2 図・表にしてみる
3 分数や小数は(最小公倍数の)整数の比にする
です。
連比(れんぴ)とは
連比とは、「2:3:7」のように3つ以上の数の比
の事です。
連比の問題が中学入試で出されるパターンはある程度決まって
いるので、連比の解き方・テクニックを覚えて、慣れることで
ある程度は習得できるはずです。
連比の問題が中学入試で出されるパターンは
例題)
「A:Bの比が3:5、B:Cの比が4:1の時、A:B:Cの
比率をもっとも簡単な整数の比率で表しなさい」
(下記で実際に解きます)
この形が基本となります。
それ以外は数字が難しくなった応用です。
まずは、この基本形をきちんと解ける様になりましょう。
連比(れんぴ)の問題と解き方のテクニック
連比の問題の解き方のテクニックは
1(重なる)数字を最小公倍数で揃える
2 図・表にしてみる
3 分数や小数が出てきた場合は整数にする
です。ほとんどの場合は「最小公倍数」で問題ないですが、
「なるべく小さな整数で揃える」と理解しておいて良いです。
例題)
「A:Bの比が3:5、B:Cの比が4:1の時、A:B:C比率をもっとも簡単な
整数の比率で表しなさい」
解き方)
この問題であれば、「重なる」のはBです。
図・表に書いて見ると分かりやすいです。
A : B : C
3 : 5 __①
4 : 1 __②
「連比」の問題を解くためには、(それこそ)比率を揃える
必要があります。
このままでは、比べられないので、最小公倍数にして、Bを揃
えて、AとCを比べられるようにする必要があります。
「5と4」の最小公倍数は20です。
ここでのポイントは、かける数字を間違えない事です。
A : B : C
3 : 5 ×4__①
4 : 1 ×5__②
↓
A : B : C
12 20 __①
20 : 5 __②
12 : 20 : 5
最小公倍数にするために、4をかけたのでAは3×4で12です。
同じく、Cは5をかけたので、5×1で5です。
答え)12 : 20 : 5
連比は、「同じ部分を同じ数字にして他と比べる」という形で
非常に多くの問題に応用できるテクニックなので、しっかりと
身につけましょう。
例題)
「A:Bの比が5:2、B:Cの比が3:4の時、A:B:C比率をもっとも簡単な
整数の比率で表しなさい」
例題)
A:B=4:3、B:C=2/7:1/3の時、A:B:Cは?
分数が出てきて、「比率は?」と聞かれると一気に難しく感じますが、
基本は同じです。
●(重なる)数字を最小公倍数で揃える●
です。
ここでは「B」ですね?
また、分数や小数が出てきた場合は整数にする
です。分数の場合分母の最小公倍数をかけて整数にするのが
基本となります。
難しかったでしょうか?図・表で書くと以下のようになります。
A : B : C
4: 3 ×2__①
2/7 : 1/3 ×21__②
↓
A : B : C
8 : 6 __①
42/7 : 21/3 __②
42/7=6、21/3=7
答え8:6:7
例題)
A:B=0.6:2 A:C=2:5 の時A:B:Cの比率は?
考え方は(重なる)「0.6と2」をどこで揃えるか?
図・表にすると分かりやすいでしたね?
分数や小数が出てきた場合は整数にする
です。
図・表は以下です。
A : B : C
0.6 : 2 ×10__①
2 : 5 ×3__②
例題)
A : B = 5 : 4, B : C = 3 : 5 のとき,A : C をもっとも小さい整数の比で表しなさい
15:12:20になりますが、15:20はそれぞれ5で割れますので、
3:4になります。15:20と答えた人は、問題をきちんと
読みましょう。
例題)
A : B = 3 : 2, B : C = 5 : 6 です。Aが60のとき,Cは?
連比の中学受験入試問題(算数)
問題)
A君、B君、C君の3人の所持金の合計は2万円。A君とB君の所持金の比は
2:3、B君とC君の所持金の比は2:5です。B君の所持金はいくらですか?
(国学院久我山中学)
A君、B君、C君全員の所持金も出しちゃいましょうね?
1(重なる)数字を最小公倍数で揃える
2 図・表にしてみる
3 分数や小数が出てきた場合は整数にする
ですよ!
問題)
びばりさんは、A、B、C、Dの4つの品物を買いました。
AとBとCを合わせると49個でした。
CとDを合わせると12個でした。
AとBの個数の比は3:5、AとCの個数の比は5:3でした。
びばりさんはDを何個買いましたか?
(江戸川学園取手中 改)
まとめ―連比の問題と解き方のテクニック3つ!
連比の問題の解き方のテクニックは
1(重なる)数字を最小公倍数で揃える
2 図・表にしてみる
3 分数や小数が出てきた場合は整数にする
です。ほとんどの場合は「最小公倍数」で問題ないですが、
「なるべく小さな整数で揃える」と理解しておいて良いです。
割合についての参考記事
割合・比率は線分図とも重なる部分が多いです。