「オリンピック」は中学受験の社会では頻出です。

さらに、2020年の東京オリンピックが「延期」になった

ので(2021年7月に開催予定)、2021年、2022年~~、頻出の

テーマになるのでしょう。

(2020年7月現在)「東京オリンピック2020」は2021年に無事

に開催されるのでしょうか?あるいはさらに延期?あるいは中止?

 

オリンピックと中学受験・社会のポイント

●日本でオリンピックが開催された年(1964年、1972年、1998年)

●日本でオリンピックが開催された都市・場所(東京、札幌、長野)

●開催された時期の他の話題との接点

 

上記三点をきちんと覚えていれば基本的には大丈夫だと思います。

オリンピックには「夏季」「冬季」とありますが、日本関連はどち

らも必須です。

 

「オリンピックと中学受験」という意味では、

●歴史:開催年と時代背景etc.

●地理:日本の過去の開催地etc.

●公民:IOCという組織、スポーツビジネスetc.

●時事問題:2020年東京五輪延期、モスクワオリンピック(1980年)ボイコットetc.

このように、「社会」の教科全般と非常に相性がよくなっています。

 

日本で開催されたオリンピック

過去に日本では3回オリンピックが開かれています

●東京オリンピック:1964年(昭和39年) 夏

●札幌オリンピック:1972年(昭和47年) 冬

●長野オリンピック:1998年(平成10年) 冬

この3大会に関しては、年号、場所、名前ともに必須です。

 

「東京オリンピック・2020」が無事に2021年にでも開催されれば、

日本で4回目のオリンピックという事になります。

2020年の東京大会がありますので、「1964年(昭和39年)の東京大会」

は中学受験上は必須と言えます。

実は、1940年(昭和15年)に「東京オリンピック」が予定されていましたが、

この時は、軍部の反対や戦争(日中戦争)等で日本政府が開催権を返上

ました(開成中学の入試問題に出題されていましたね)。

*昭和→西暦の公式は「昭和+25=西暦(の下二桁)」です。覚えましょう。

 

●東京オリンピック:1964年(昭和39年) 夏

アジア初のオリンピックであり、また、高度経済成長ともあいまって

日本が世界の先進国に仲間入りしていく過程での大会だったと言えます。

史上初のテレビの衛星中継が行われました。

テレビの普及にもおおいに役立ったと言われています。

1964年東京オリンピックを振り返る」 活躍した日本選手特集! | Around ...

1964年の東京オリンピックの様子。

「1964年(昭和39年) 東京オリンピック」は常識としておいてください。

2021年に無事に二回目の東京オリンピックが開催されれば、1964年は

1回目の東京五輪という事になりますね。

 

●札幌オリンピック:1972年(昭和47年) 冬

冬季五輪としては、アジア初の大会です。

笠谷幸生ら 3 人がスキージャンプ 70m 級でメダル独占。

 

●長野オリンピック:1998年(平成10年) 冬

中学受験としては、この「長野五輪」が大事になるかもしれません。

場所と1998年(平成10年)という年号をきっちりと覚えておきましょう。

 

「東京」「札幌」「長野」、場所をキッチリと覚えましょう。

 

オリンピックの歴史―古代オリンピックと近代オリンピック

「オリンピック」は「古代オリンピック」と「近代オリンピック」

に分かれます。

古代オリンピックは紀元前9世紀・8世紀頃から紀元後4世紀頃まで

行われ、近代オリンピックは1896年(アテネ)に復活してますので、

実に1500年近くのブランクがありますから、一度完全に分断していま

す。

 

古代オリンピック

古代オリンピックは、古代ギリシャで行われたものです。

紀元前9世紀・8世紀頃から紀元後4世紀頃まで行われました。

全裸の男性による「戦い」で、やや宗教性を持ったものであった

と思われます。

日本では、紀元後57年が「金印」(漢委奴国王印)を後漢の皇帝から

もらった年で、239年に卑弥呼が魏に使者を送っています。

だいぶ「進み具合」が違いますね・・・。

その後、「ローマ帝国」がキリスト教を国教化(392年)したのに

ともない、「異教」の神々の大会である古代オリンピック

もこの頃に途絶えたと見られています。

ギリシャで行われた古代オリンピックの想像図

 

ギリシャ神話がキリスト教全盛の中世にほとんどなかったことにされ、

その後ルネサンス(再生・復興)まで省みられなかった事と似ている

かもしれませんね。

そういった意味で、ギリシャ神話の「美の女神」ヴィーナス(アフロディーテ)を

描いた「ヴィーナスの誕生」(ボッティチェリ)はまさにルネサンスの象徴と

言えたわけですね。脱線でした・・・。

 

近代オリンピック

フランスのクーベルタン男爵が提唱し、1896年(明治29年)にギリシャの

アテネで開かれました。それが、2020年現在まで続いています。

近代オリンピックを大きく4つに分けると、

1 黎明期:初回から20世紀初頭

2 発展期:20世紀中盤(第二次大戦頃まで)

3 復興と冷戦:戦後~1980年モスクワ大会頃まで

4 商業化+メディア化:1984年ロサンゼルス五輪頃から。五輪=ビッグマネー!

とできるかと思います。

 

いくつかポイントとなる「大会」や「事件」があります。

●1916年ベルリン大会中止:WW1(第一次世界大戦)

●1936年ベルリン大会:ドイツ・ナチスの宣伝に使われました。聖火リレーが始まります。

●1964年東京大会:アジア初

●1972年ミュンヘン大会:テロ事件(パレスチナvsイスラエル)

●1980年モスクワ大会:アメリカ、日本等ボイコット。初の社会主義国:東西冷戦

●1984年ロサンゼルス大会:ソ連ボイコット。五輪のビジネス化スタート

●2020年東京大会:新型コロナウイルスで延期に

*上記は「夏のオリンピック」のみの表示となっています