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上皿てんびん
上皿てんびんの使い方
1)水平な台の上に置く。左右のうでに同じ番号の皿をのせる
2)左右のうでを調節ねじでつりあわせる:指針が目盛りの中央から等しく振れる
3)(右利きの場合)はかるものを左の皿、分銅を右の皿にのせる(「必ず・絶対」ではない)
4)(粉末でも固体でも)薬品などをはかる場合、左右に同じ重さの薬包紙をのせる
5)分銅はピンセットで重い順に乗せ、軽い順におろす
(分銅の上げ下ろしの回数を少なくするため)
6)使用後は、2つの皿を一方に重ねる
7)指針の振れ幅が左右等しくなったとき=釣り合った時
*5)と7)はよく試験に出題されます。
けんび鏡
けんび鏡の使い方
1)直射日光の当たらない水平な台の上に置く
2)「接眼レンズ→対物レンズ」の順につける
(対物レンズが先だと、接眼レンズの方からほこり等が対物レンズに入るかもしれないから)
3)反射鏡で視野の明るさを調節
4)プレパラートをステージにのせクリップで止める
5)横から見ながら調節ねじを回し、対物レンズをプレパラートに近づける
6)けんび鏡をのぞきながら調節ねじを回し、対物レンズを遠ざけながら
ピントを合わせる(対物レンズは低倍率のものから使用する)
*対物レンズをち近づけながらだとプレパラートを割る恐れがあるから
顕微鏡のポイント3つ
1)けんび鏡の倍率=接眼レンズの倍率×対物レンズの倍率
(接眼レンズは短いものほど、対物レンズは長いものほど倍率が高くなる)
2)実物と上下左右が逆に見える
(左上に見えるものは、実際は右下→中央に移動させるにはプレパラートを左斜め上に動かす)
3)けんび鏡の倍率を上げる→範囲狭くなる+暗くなる
実験器具の使い方②:上皿てんびんとけんび鏡の中学入試問題
問題)慶応大学湘南藤沢中学
上皿てんびんの使い方として、正しいものを次の中から4つ選び記号で答えなさい。
①分銅は必ずきき手側の皿にのせる ②水平な安定した所で使用する
③分銅をのせた後、針が完全に止まるまで必ず待つ
④使い終わったら皿を片方に重ねて片づける ⑤分銅は軽いものから順に使う
⑥分銅はピンセットで扱う ⑦使用する前に針が左右同じ幅でふれるように調節する
⑧重さをはかりたい物が固体の場合は、皿に直接のせる
解法)
この種の問題の場合、「これは確実に○or×」というものをまず決め、△を吟味しましょう
①分銅は必ずきき手側の皿にのせる→△ 保留
②水平な安定した所で使用する→○
③分銅をのせた後、針が完全に止まるまで必ず待つ→× 同じ振れ幅になればいい
④使い終わったら皿を片方に重ねて片づける→○
⑤分銅は軽いものから順に使う→× 重いものから使う
⑥分銅はピンセットで扱う→○
⑦使用する前に針が左右同じ幅でふれるように調節する→○
⑧重さをはかりたい物が固体の場合は、皿に直接のせる→△ 保留
すでに○が4つありますね。
保留の2つを検討しましょう。
①分銅は必ずきき手側の皿にのせる→△ 保留 これ×です。
決まった重さを量りたい場合、分銅は変えずにはかるものを調節する事もあり、
その場合、分銅=きき手とはなりません。
⑧重さをはかりたい物が固体の場合は、皿に直接のせる→△ 保留 これ×
薬品などの場合、固体でも薬包紙を使います。
答え)②④⑥⑦
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