日本は国土の70%が森林(75%が山地)です。地球全体では30%が森林です。
「木:形成層がある」と「草:形成層がない」の違い
木と草の違いは?考えた事がありますか?
理科的(科学的)に「木と草の違い」を説明すると、以下のようになります。
木(樹木)は茎や根に「形成層」があり、それが年々成長して大きくなります。
草は「形成層」を持たず(あるいは持っていても成長せず)にある程度以上は
成長しません。
常緑樹と落葉樹
常緑樹:一年中緑色の葉をつけています。春に光合成する準備として葉がついています。
人の髪の毛のように、枯れた葉が少しずつ落ちて新しい葉ができていきます。
スギ・ヒノキ・アカマツ(針葉樹)/ ツバキ・サザンカ・カシ・クス・ヤツデ(広葉樹)
落葉樹:秋~冬に葉をいっせいに落とします。葉が落ちた後に冬芽ができます。
落葉樹の葉は落ちる前に紅葉・黄葉(どちらもこうよう)する事が多いです。
カエデ・サクラ・ウルシ・カキ・ツタ(紅葉)/ イチョウ・カラマツ・ケヤキ・ポプラ(黄葉)
スギ・常緑樹(花粉が凄そう) カエデの紅葉(きれい)(カエデ=モミジ)
イチョウの黄葉 落葉したイチョウ
「紅葉」と「黄葉」の違い
・紅葉:光合成で作られた糖分が葉にたまり、日が当たることで赤い色素(アントシアニン)ができる
・黄葉:葉には緑と黄色の色素がある。気温が低くなると緑の色素が分解され黄色が目立ってくる
森林の作り
森林→高木(こうぼく・5m以上)・低木(ていぼく・3m程度まで)・下草
高木(こうぼく)には、カシ・ブナ・マツ・クヌギ・ケヤキなど
低木(ていぼく)には、ツツジ・サザンカ・ヤツデ・アオキなど
下草(したくさ)には、コケ・シダなど
「陽樹」(ようじゅ)と「陰樹」(いんじゅ)
陽樹:日が当たる所でないと育たない。マツ・クヌギ・ケヤキ・イチョウ・コナラ
陰樹:日陰でも育つ。カシ・ブナ・スギ・ヒノキ・シイ・アオキ
森林の回りは、気温の変化が小さく、風通しが悪く、気温が高い。
【森林のでき方】
荒地→コケ類→草原→陽樹林→森林による日照不足→陰樹→安定
陽樹と陰樹が競争すると最終的に陰樹が勝ち、陰樹の森林になります。
陰樹の代表・ブナの原生林。
上記は、青森県と秋田県の県境にある、世界自然遺産でもある
【白神山地】の写真です。
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