
植物と動物の違いは
動物:「光合成を行わない」+「細胞壁を持たない」生物
植物:「光合成を行う」+「細胞壁を持つ」生物
でしたね?では「光合成」って何?
この記事では中学受験に必要なレベルで「光合成」について
まとめました。
光合成とは?(中学受験)
簡単な言葉で、光合成の意味を理解しましょう。
光合成とは、植物が養分を作り出す働き
の事です。
植物は、動物と違って、自分で動いて養分(エネルギー、食べ物)を
得られませんので、違う方法をとります。それが光合成です。
具体的には、上記の図のようになります。
理科的な言葉で光合成を科学的(誰にとっても同じ)に説明します。
光合成とは、植物が光のエネルギー(太陽以外でも可能)を利用して、
葉の中の葉緑体で、水と二酸化炭素からでんぷんなどの養分を作る
事です。
光合成の原材料は「水」と「二酸化炭素」で、工場が「葉緑体」で、
製品が「養分(でんぷん)」と「酸素」と言えます。
光合成はどこで行われる?→植物の細胞内の葉緑体
光合成が行われる場所は、植物の細胞内の葉緑体です。
とりあえずは、「葉っぱの中」と思っておいていいです。
(詳細は「葉のつくりとつき方」を読んでください)
参照:「葉のつくりとつき方」
光合成が行われる条件は?→光が葉緑体に当たっていること
光合成は、(太陽光や電灯など)光が葉緑体に当たっている
時に行われます。
暗室では植物は育たないという事ですね。
光合成に必要なものは?→水・二酸化炭素・光・葉緑体
光合成に必要なものは、水・二酸化炭素・光・葉緑体です。
●水:根から吸い上げられ、茎の道管を通って葉に運ばれます
●二酸化炭素:葉の気孔から、空気中の二酸化炭素を取り入れます
●光:自然界では太陽光です。電灯の光などでも可能です。
●葉緑体:植物の細胞内の葉緑体が光合成の行われる場所です
植物は「水」を根から吸い上げて「道管」で葉に運びます。
「二酸化炭素」は葉の裏側についている「気孔」から吸います。
太陽光などの「光」をあびて光合成を「葉緑体」で行います。
光合成で作れるものは?→養分(でんぷん→糖)・酸素
光合成の結果、「養分(でんぷん)」と「酸素」が作られます。
でんぷんは糖に変えられて植物全体に運ばれます。
作られた養分(でんぷん)は(そのままでは大きく、水に溶け
にくので)糖に変えられて、「師管(しかん)」を通って植物
全体に運ばれます。
酸素は、気孔から植物の外に出されます。
光合成の実験の意味
「ふ」入りアサガオを使った実験
*「ふ」とは葉の中で葉緑体を持たず白い部分の事です
ここの実験手順の意味をまとめます。
①一昼夜暗い所に置く→葉に残っているでんぷんをなくす
②熱湯につける→葉を柔らかくする
③エタノールにつける→脱色させ④の変化を見やすくする
*「ふ」とは葉の中で葉緑体を持たず白い部分の事です
*「ヨウ素液」はでんぷんがあると青紫色になる
まとめ
以上、
光合成(水・二酸化炭素・光・葉緑体)―「中学受験+塾なし」の勉強法
でした。
まとめなおすと、光合成は植物だけが行い、二酸化炭素と水を使って、
でんぷんと酸素を作ります。酸素は放出されますのでそれをヒトなど
が吸っていると考えられますね。
光合成の原材料は「水」と「二酸化炭素」で、工場が「葉緑体」で、
製品が「養分(でんぷん)」と「酸素」と言えます。
植物(花)については以下の順番で勉強(読んで)してください。
1 そもそも「生物」とは何か(条件3つ)?「動物」と「植物」の違いは?
3 植物の分類:種子植物→被子植物→単子葉類→チューリップという世界認識
12 代表的な花