岐阜県の多治見市(たじみし)と埼玉県の熊谷市(くまがやし)は、夏に高い気温を

記録することで有名です。2021年8月8日に、多治見市で最高気温40.2度を記録し、

国内で今年初めて40℃を超えました。

 

中学受験の社会の時事問題としては、上記の事実・岐阜県多治見市・埼玉県熊谷市の

名前(漢字)・そしてそれぞれの場所、この辺りをきちんとおさえておきましょう。

 

国内最高気温:岐阜県多治見市・埼玉県熊谷市・場所

岐阜県多治見市も埼玉県熊谷市も、どちらも「海なし県」ですね。

多治見市は岐阜県南部で愛知県との県境にあります。

熊谷市は埼玉県の北部、群馬県との県境ですね。

多治見市が暑い理由:フェーン現象・ヒートアイランド現象・盆地

多治見市がなぜこれほどまで暑いのかについてはいくつかの説がありますが、

「ヒートアイランド現象」と「フェーン現象」という2つの自然現象の影響を

受けているようです。

フェーン現象の影響で、太平洋側からの風が紀伊山脈を越える時に高温にな

るためと考えられています。

ヒートアイランドについては、名古屋のビル群から発する熱が流れ込むため

と考えられます。

多治見市が特に暑いのは、盆地の影響もあると思われます。

多治見は標高の低い盆地で熱が逃げないため地形が標高の低い盆地のようにな

っています。山で一面囲まれているからです。

 

熊谷市が暑い理由:フェーン現象・ヒートアイランド現象

多治見市とだいたい同じ理由で暑いと考えられていますが、熊谷は盆地ではありません。

関東平野の北や西の山(秩父の山)を越えて降りた辺りにあるのが

熊谷市ですので、フェーン現象の影響はあるでしょう。

熊谷から南南東へ約60km離れた東京都心から吹く暖められた風が、

関東平野の奥まった場所にある埼玉県平野部に流れ込み、熱が溜まり

やすいことがあるとのことです(ヒートアイランド現象)。

地図を見ると、北には群馬の山がありますが、結構距離は離れています。

東は海まで平地で、南も関東平野なので山ではない。

西に秩父の山があるくらいです。

という訳で熊谷は盆地ではないので「熊谷は盆地だから暑い」というのは勘違いです。

ですので、熊谷市の夜は結構涼しいそうです。