(関連記事)
「東西冷戦→湾岸戦争(1991)→アメリカ同時多発テロ(2001)→イラク戦争(2003)」
2021年8月、アフガニスタンで反政府勢力だった(イスラム過激派の)
タリバンがアフガニスタン政府(ガニ大統領は国外に逃亡)を倒して、
政権をうばうという状況になりました。
国外に逃亡したアフガニスタンのガニ大統領
なかなか複雑な歴史なので、きちんと整理しましょう。
アフガニスタンの現代史を超シンプルにまとめると、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ソ連が侵攻(1978年)してゴチャゴチャになり、ソ連が崩壊してタリバン政権ができた
けど(1996年)、アメリカにケンカを売って(2001年9月11日同時多発テロ)
タリバン政権が倒されて、その後アメリカ軍が駐留し続けてアフガン政府というのが
あったけど、アメリカ軍が撤退することになったら、あっという間にタリバンが政府を
やっつけて権力を再度握った(2021年)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
という感じです。
(2022年の中学受験の時事問題に出そうですね~)
★中学受験+時事問題+アフガニスタン・タリバン政権のポイント★
★中学受験+時事問題+アフガニスタン・タリバン政権のポイント★
1 アフガニスタンの場所:地図必須
2 首都はカブール
3 アフガニスタン問題の歴史的経緯
4 「タリバン」(イスラム過激派)の基本
★「アフガニスタン問題」の歴史の基本★
1978年 ソ連のアフガニスタン侵攻(アフガン紛争1978年~89年)
1991年 (冷戦終結➡)ソ連崩壊
湾岸戦争(多国籍軍vsイラクのフセイン政権):パパ・ブッシュ
→ビンラディンがサウジ追放(アフガンに行き、アル=カイーダを組織)
1994年 タリバン結成
1996年 (アフガンに)タリバン政権(ビン・ラディンももちろんいる)
2001年9月11日 アメリカで同時多発テロ→米がアフガニスタン攻撃:タリバン政権崩壊
(2001~2021年は米軍が駐留し、(反タリバンの)「アフガニスタン政府」ができる)
2018年頃からアメリカとタリバンが米軍撤退の交渉(トランプ政権)
2021年4月 米軍が撤退を開始(バイデン政権)
2021年8月 タリバンがカブールに侵攻し、アフガン政府を崩壊させる
★中学受験+時事問題+アフガニスタン・タリバン政権のポイント★
1 アフガニスタンの場所:地図必須
2 首都はカブール
3 アフガニスタン問題の歴史的経緯
4 「タリバン」(イスラム過激派)の基本
1 アフガニスタンの場所:地図必須
アフガニスタンは中東の東端。もしくは中央アジアの南といった位置です。
海には面していません。隣国はイランとパキスタンをおさえましょう。
2 首都はカブール
名前は絶対。位置もこの際覚えましょう。
3 アフガニスタン問題の歴史的経緯
★「アフガニスタン問題」の歴史の基本★
1978年 ソ連のアフガニスタン侵攻(アフガン紛争1978年~89年)
1991年 (冷戦終結➡)ソ連崩壊
湾岸戦争(多国籍軍vsイラクのフセイン政権):パパ・ブッシュ
→ビンラディンがサウジ追放(アフガンに行き、アル=カイーダを組織)
1994年 タリバン結成
1996年 (アフガンに)タリバン政権(ビン・ラディンももちろんいる)
2001年9月11日 アメリカで同時多発テロ→米がアフガニスタン攻撃:タリバン政権崩壊
(2001年~2021年はアメリカ軍が駐留し、(反タリバンの)「アフガニスタン政府」ができる)
2018年頃からアメリカとタリバンが米軍撤退の交渉(トランプ政権)
2021年4月 米軍が撤退を開始(バイデン政権)
2021年8月 タリバンがカブールに侵攻し、アフガン政府を崩壊させる
20世紀後半からの話ですが、(現在の大混乱の)そもそもの発端は、
1978年 ソ連のアフガニスタン侵攻(アフガン紛争1978年~89年)
です。
社会主義国家であったソ連は、「でかくて」「寒い」。緩衝地帯がほしい!周りは
子分で固めたい!(アフガンは海ないけど)不凍港が欲しい!が行動原理でした。
(理由は色々あるにせよ、とにかく)1978年にアフガニスタンに侵攻して、実に
10年以上「アフガン紛争」を続けました。
東西冷戦の当時ですので、アメリカはソ連が困ってほしいわけです。
という事で、アメリカは反ソ連のイスラムゲリラ(タリバンの前身のような人たち)
に資金や武器を援助していました。(その中に、サウジアラビアから来ていた、
ビン・ラディンもいました。ちなみにソ連のような社会主義国では宗教は基本的にNG
ですから、イスラム教とソ連は仲が悪かったです)
はい、ソ連が崩壊しました。東西冷戦終結です。
ちょっと話と場所はそれますが、アフガンより少し西のイラクでフセインが暴れだし、
1991年に湾岸戦争(多国籍軍vsイラクのフセイン政権):パパ・ブッシュ
が起きました。
この際に、中東の盟主サウジアラビアは米軍が主力の多国籍軍を支援します。
サウジ、ないしはイスラム教の聖地メッカにアメリカ軍が駐留することをよしと
しなかったイスラム過激派の人たちがサウジアラビアを追放されます。
ビン・ラディンもその一人でした。
ビン・ラディンは「アフガン紛争」の際に縁のあったアフガニスタンに逃亡します。
サウジアラビアの富豪だったビン・ラディンはそこで自身の理想とする組織を作って
いきます。
1994年 タリバン結成
1996年 (アフガンに)タリバン政権(ビン・ラディンももちろんいる)
はい、きました。9・11です。
2001年9月11日 アメリカで同時多発テロ→米がアフガニスタン攻撃:タリバン政権崩壊
テロの背後にビン・ラディンがいる!としたブッシュJr(息子の方)大統領は
アフガニスタンを攻撃しタリバン政権を崩壊させます。
(2001年~2021年はアメリカ軍が駐留し、(反タリバンの)「アフガニスタン政府」ができる)
ビン・ラディンは逃亡を続けますが、(アメリカが)オバマ大統領の時の2011年に
アメリカ軍によって(逃げていた)パキスタンで殺害されます。
その後、アフガニスタンの安定のためという事で、米軍は駐留を続けます。
アメリカ寄りの「アフガニスタン政府」ができていましたので、タリバンは
「反政府勢力」という事になります。
2018年頃からアメリカとタリバンが米軍撤退の交渉(トランプ政権)
2021年4月 米軍が撤退を開始(バイデン政権)
2021年8月 タリバンがカブールに侵攻し、アフガン政府を崩壊させる
上記の流れで「そろそろもういいんじゃね?」となり、米軍が撤退を本格化
させたら、あっというまにタリバンが現政権を倒したという感じです。
4 「タリバン」(イスラム過激派)の基本
そもそも、「アフガニスタン」は多民族・多宗教国家です。
その中で、イスラム教スンニ派の(過激派と言っていいでしょう)タリバンが
1996年に政権を取りました。
「イスラム教」がすべての根本にあるのがタリバンです。
ですから、ソ連とも対決しますし、アメリカとも対決します。
さらに、かなり原理主義的に過激なので、タリバン政権は女性に対する
対応が非常に前近代的と言われています。ブルカと呼ばれるほとんど肌が
見えない服を着ないといけないとか、高等教育を女性は受けられないなど
といった事があるので、「意識高い系」の欧米先進国などからは批判され
ています。
アフガニスタン問題まとめ:ソ連侵攻・タリバン・同時多発テロ・米軍駐留から撤退―中学受験+時事問題
★中学受験+時事問題+アフガニスタン・タリバン政権のポイント★
1 アフガニスタンの場所:地図必須
2 首都はカブール
3 アフガニスタン問題の歴史的経緯
4 「タリバン」(イスラム過激派)の基本
★「アフガニスタン問題」の歴史の基本★
1978年 ソ連のアフガニスタン侵攻(アフガン紛争1978年~89年)
1991年 (冷戦終結➡)ソ連崩壊
湾岸戦争(多国籍軍vsイラクのフセイン政権):パパ・ブッシュ
→ビンラディンがサウジ追放(アフガンに行き、アル=カイーダを組織)
1994年 タリバン結成
1996年 (アフガンに)タリバン政権(ビン・ラディンももちろんいる)
2001年9月11日 アメリカで同時多発テロ→米がアフガニスタン攻撃:タリバン政権崩壊
(2001年~2021年はアメリカ軍が駐留し、(反タリバンの)「アフガニスタン政府」ができる)
2018年頃からアメリカとタリバンが米軍撤退の交渉(トランプ政権)
2021年4月 米軍が撤退を開始(バイデン政権)
2021年8月 タリバンがカブールに侵攻し、アフガン政府を崩壊させる
(関連記事)
「東西冷戦→湾岸戦争(1991)→アメリカ同時多発テロ(2001)→イラク戦争(2003)」