戦記さんの英検準1級不合格について(桜蔭不合格→有名私立中学?):大事なのは子供の意思

(追記:2023年11月の2回目の挑戦で英検準1級に合格されたようです)

この記事は「戦記」さん(@SenkiWork)を否定も肯定もするつもりはありません。

SNSやブログで公開されている内容を踏まえて、同じ年齢・性別の子供を

持つ親として思う事を書き連ねただけです。

なお、ネットの世界の話なので、個々の発信が事実かどうかは分かりませんが、

この記事では、(@SenkiWork)さんの発信をすべて「事実」と仮定した上で

話を進めます。ちなみに、それほど紆余曲折のないうちの話は「事実」です。

(追記:2023年12月戦記さん「中受に英語!」とツイートして話題です)

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戦記さんの英検準1級不合格について(桜蔭不合格→有名私立中学?)

「『戦記』2022年中学受験の後」(@SenkiWork)さんについて

「『戦記』2022年中学受験の後」(@SenkiWork)さんは有名な中学受験

のアカウントです。

twitterのフォロワー8273人(2023年6月22日時点)です(フォローは5706人)。

ワイの弱小twitterアカウントをフォローしてくれていたのですが、2023年6月の

英検準1級不合格についてツイートしたらフォローを外されてしまいました…。

(追記:その後再度フォローしていただきました。tweetを読んでくれている!)

(追記:2023年11月に英検準1級に合格されたようです)

 

 

2023年6月時点で、鉄緑会指定校に通う中2の娘さんがいらっしゃるとの事です。

「戦記」さんによると、娘さんは、2022年の中学受験に挑み、

・桜蔭不合格(公表済み)

・鉄緑会指定校に進学

・中2の6月で英検準1級に不合格

(追記:2023年11月に英検準1級に合格されたようです)

というのがざっくりとした公表された内容です。

通っている中学校については、豊島岡では?等々と言われていますが、

公表はしていないようです(豊島岡でほぼ間違いないかと思われます)。

 

『中学受験で志望校(桜蔭中)に落ちた中2の娘が、今度は英検準1級に落ちたので、敗因分析をしようと思う─』は教育虐待か?

中2の娘が英検準1級に落ちた際のツイートが炎上し、有名なアカウント、

滝沢ガレソさんにも取り上げられました。

どれくらいやるかというと、

(追記) 朝起きて読み直したら、引き算を間違えていた。22:30就寝05:00起床だと、

睡眠時間が7時間を切ってしまう。睡眠時間確保は小1から継続している最優先事項。

よって22:00前の就寝での05:00起床を考えることになる。

との事です。

僕の個人的な見解は、

●教育虐待かどうかはやっている(やらされている)本人次第

●本人に目指すべき位置がハッキリあるなら可能な限りやらせてあげても良い

●本人が嫌々やっているなら即座に辞めるべき

●50/50ならペースダウン

です。

例えば、プロ野球やJリーガーやプロのピアニストを目指す中学生で

あれば、「戦記」家と同じくらいの詰め込み・スポ根的な練習量は

やる子もいるでしょう。

事実、「限界的練習」を「大量にこなす」事が、スキルを爆発的に上げる

という科学的な研究もあるようですし、ある程度それは僕の経験則でも

言えます。

参考文献。

有名な例では(かなり古いですが)、モーツァルトとベートーベンの父親は

かなりの音楽英才教育を(ほぼ無理やり)ほどこさせたと言われていますね。

また、イチローの父親も少年時代のイチローと毎日バッティングセンターに

通ったという逸話が残されています。

どんな分野にせよ、ある一定レベルに達するには、小さい頃から、大量に練習を

するのは基本と言えます。

今回の「戦記」さんの話は、やっている中学2年生の娘さんが前向きなのか

どうかが分からない所が炎上の一因でしょう。

嫌がっているのならさすがにまずいと思いますが、そういう雰囲気でもないようです。

(フォローを外されながらも)なぜ僕が戦記さんを完全否定しないかというと、

・小学生くらいの子供は放置したらほぼ100%やらない

・ある程度(あくまである程度)押してあげるのは愛

・放置が親は一番楽

という事を知っているからです。

「戦記」さんの反対、まったく何も子供の教育にかかわらないというタイプの

保護者もたくさんいるでしょう。

その場合、中学受験という事に関して言うと、99%以上の確率で、一定以上

(四谷大塚偏差値50以上)にはその子はならないでしょう。

どれだけ才能があっても、教えられ(仕込まれ)なければスタート地点にも

立てないようになっています。

 

が、しかし、大変厳しい事実を言ってしまうと、

スポーツの世界も勉強の世界もtop of the topに行くにはある程度の

もって生まれた資質(才能と言っても良いでしょう)がないと厳しいです。

「戦記」さんの娘さんは、小1からこれくらい勉強していたようです。

この数字が全て事実で、やり切ったのだとすると、小さい字で書きますが、

桜蔭というtop of the topに届かなかったという事実は高いレベルでの才能は

なかったという事をあらわしていると僕は考えます。とはいえ、圧倒的な努力で

その手前(鉄緑会指定校と公表しています)まではいけたという事ですね。

 

で、お前は「戦記さん」のようにやったのか?やるのか?

と言われると、うちの場合はノーでした。

以下具体的な話をします。

(追記:2023年12月戦記さん「中受に英語!」とツイートして話題です)

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うちの子をなぜ追い込まなかったか?大事なのは「子供」

戦記さんの娘さんと同い年のうちの娘も2022年に中学受験をしました。

うちは、完全に「塾なし」だったので、家での勉強時間だけで言えばそんなに

「戦記」家と変わらなかったかもしれません。

本当によくやったと思います。

小4の秋から中学受験の勉強を始めて、小5の冬(一年ちょっと)で結構

伸びてきたので、我々両親は「これはいける!」と思ってしまいました。

もともと娘は、

「どうしてもこの学校!」

というのがなかったので、僕に言われたノルマを粛々とこなすという

受験勉強スタイルでした。

小6になり、SO(サピックスオープン)や四谷大塚合不合等の模試を受けて、

夏休みくらいには、四谷大塚で偏差値60を超えてきました。

より高い偏差値が出る首都圏模試では凄い数字を出させてやる気にさせようと

愚策を用いましたが、算数勉強してるので、

「この模試は受けてる層がSOと違うからこの偏差値は参考程度ね」

と言われてしまいました(ある意味勉強の成果ですかね?)。

「2月3日国立!2月1日に御三家!」

親は「これはいける!で、どこ受ける!」となり、

「2月3日国立!2月1日に御三家!」

と二人で盛り上がっていました。その時点でも、娘は

「どうしてもこの学校!」

というのがなかったので、親が勝手に盛り上がっていました。

「よし、2月3日は筑附orお茶の水女子大附属だな!」

「2月1日御三家はどこが良い?」

みたいにバカ親丸出しでしたね…。

本人にその気はなかったんですが、勝手に、

「制服ないしJG(女子学院)だな!」

とか夫婦で言ってました。

とはいえ、Y60 を超えてきた場合、いわゆる「合格確率50%」の

偏差値としてはそれらの学校はおおいに可能性があります。

それぞれ、

筑附:50%偏差値 66

JG:66

お茶の水女子大:62

9月、10月、11月とまさにギリギリの状況でした。

僕は受験指導の経験が結構あるので、

「もう1いや二踏ん張りさせれば、ギリギリ合格ラインに来れるか?」

という状況である事が分かっていました。

追い込みに追い込む

そこで、かなり追い込みに追い込んでやらせたところ、中学受験を始めてから

初めて、娘から「ムリ」の言葉が出ました。

その時に、「ハッ」と我に返った事をよく覚えています。

今まで、自分の子ではないですが、追い込みに追い込まれて、伸びきった

ゴムのようになった子を何人も見てきました。

あるいは、中学受験、高校受験の「後」に燃え尽きる子もたくさんいました。

ムリ→大事なのは子供の意思

自分の子の心身の健康以上に大事な事はありません。

一番大事なのは子供の意思です。

普段、やる気もそれほど見せない代わりに、弱音を吐くこともほとんどなく、

毎日コツコツやり続けていた娘が初めてだしたSOSでした。

まったく躊躇することなく即座に追い込みスタイルの勉強をやめ

家族会議を開きました。6年生の11月でした。

家族会議(6年生11月)

ワイ

「ペースをこれ以上あげるのはやめよう。壊れては元も子もない」

「ただ、その場合、ツクフとJGは正直ギリギリだよ。というか落ちる前提くらいに

しないとだめかもしれない。どうする?」

「ツクフとJGって模試のついでに見に行ったところだよね?」

夫婦

「そうだね。全然興味なさそうだったけど…」

(冷静になった)ヨメ

「で、そもそも●●ちゃんは希望校が特にないのは知ってるけど条件は?

制服とか共学とか?弁当無いとか(自分の都合かい!ワイの心の声)」

「電車に乗っていくのは嫌かな。近い所が良い」

夫婦

「え?マジで?」

「ツクフ、JG、お茶女、全部電車じゃなきゃいけないよ…」

「じゃいいや」

このバカみたいな話は本当の事です。

でも、一番大事なのは子供の意思です。

第2案として夫婦で考えていた「近場」の学校の話をしました。

夫婦

「近くの優秀な中高一貫だと、私立はいくつかあるね。都立中だと数校だね」

「どこも偏差値的にちょうど良いと言えばちょうどいい」

「滑り止めもあるね」

「じゃあ、そっちの路線で」

この時に、

ツクフ、JGに未練まったくなく舵を切り替えられたのは、ひとえに

「本人が希望したから」

です。

本人が「ツクフ、JG、落ちても良いから受けさせて!」と言ったら

受けさせたでしょう。でも、よく考えたらもともと、

「良い経験になりそうだから中学受験をしたい。できたら、小学校の

お友達もいる所が良い」

と言って始めた中学受験でした。我々夫婦が勝手に突っ走っていただけ

でした。

●都立中第一志望●に

夫婦

「じゃあ、2月1日はこの私立、2日はここ。3日の都立中を本命にするか?」

「都立中が一番近いぞ。歩いても行ける」

「じゃ、それで」

こうして、なんと6年生の11月の半ばくらいに、

●都立中第一志望●

が確定しました。そこからは、「適性検査」対策をメインにして、

私立型の勉強は受験校の過去問だけにしました。何度も書いてますが、

国立・私立中の対策をしていた場合は、都立中の適性検査にすぐ応用

できます(逆は難しいです。たぶんムリです)。

都立中高一貫校と私立中学を上手に併願する4つのポイントはこれ❕公立中高一貫の適性検査対策❕

 

結果としては、第一志望の都立中含め、全勝で中学受験を終えました。

もちろん人によっては、

「ツクフ、JGをあきらめた」

と見る人もいるかもしれませんが、ずっと娘を見てきた我々からすると、

まったくそんな事はなく、本人の意思に添えた最良の選択だったと思っています。

そもそも、夫婦が言ってきただけで、本人は「ツクフともJG」ともほとん

ど言ってませんでしたからね・・・・・・・・。

 

その後、ワイの母校でもある都立中に進学し、「戦記」家のお子さんと同じ中2

ですが(2023年6月時点)、英検は4級合格です!ど~~ん!

次は準2級を受ける予定ですが、ほとんど何もやってません!ど~~ん!

だって、

一番大事なのは子供の意思ですから。

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中1の最初の校内模試で「英語の偏差値38」だった我が子が中2で英検準2級を 目指す物語です。2023年現在進行形。 偏差値38から英検準2級への道 ①中1の最初の模試・英語偏差値38 ②ビビッて、そこから毎日コツコツ ③ …

意外と学校が忙しいんですよね。授業と部活と家庭学習と、ワイよりbusy?

もちろん塾には行ってないので、戦記家のお子さんが学校以外に鉄緑会も

通っているのをみて、すなおに「すごいな~」と思っております。

ただしですね、本人が

「やる!」

と言ったら、ワイは詰めますよ。英検準1級?受からせてやるよ。これまで

10000人(自称です。実際は1000人くらいでしょうか)英語教えてきた

かんね。

 

まとめ

以上、

戦記さんの英検準1級不合格について(桜蔭不合格→有名私立中学?):大事なのは子供の意思

でした。

同い年の娘がいるという事で「戦記」さんの発信は興味深く見ています。

もちろん、家庭にも父親にもいろいろあるように、「子供」も色々です。

どれが良くてどれが悪いという事を言えるような人間ではないです(そんな

人はそもそもいないでしょう)。

僕は僕の哲学として、

子供が大事だから子供が意思表示をはっきりした場合はそれをできる限り尊重する

というだけです。

すべて受け入れるという事ではないです。親として提案したり、誘導したり、

ほのめかしたり、だましだまし接してます。

でも、「こうでなければいけない」と言えるほどワイには確固とした立派な

ものはないねん。聞かれたら答えるし、転ばぬ先の杖は用意するようにするけどね。

最後に自戒を込めて、

「正常とはこの世で唯一許された発狂のことですよ」(村田沙耶香『生命式』)

親はみんな自分を「正常」と思って、子供の幸せを願って生きてるんですけどね。

ん?お前ら夫婦の「ツクフだJGだ!」はド公立出身の見栄だろ?

ですか?

まあ、そうですね。夫婦ともにド公立出身の狂気ですね。

だって、ワイらには中学受験という選択すらなかったしね。

 

人生1か100だけではないですから。

英検なんて受かろうが落ちようがどうでもええねん。

だって、

一番大事なのは子供の意思ですから。

子供の意思がそこに向かった時に「受からせてやる」のがかっこいい大人

ではないでしょうか?

(追記:2023年12月戦記さん「中受に英語!」とツイートして話題です)

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