中学受験・国語の参考書は「あれもやれこれもやれ」と言いすぎです。
結果として
「(ほぼ)全部線を引く」
「時間が足りなくなる」
「結局何をすればいいか分からない」
子を量産しています。当然、そういった子は国語の成績が安定しない
(もしくは悪いまま)という結果になります。
1 線引きと書き込みはやる事を限定する
2 なぜやりすぎない事が重要か?読み返した時に「パッと見て分かる」事が大事だから
3 小説なら「心情」・評論なら「要するに」が分かれば良い
中学受験・国語読解のコツはたったの3つ:やりすぎないことが大事
1 線引きと書き込みはやる事を限定する
何のために線を引くか?
何のために書き込むか?
これを先に分かっておくことが大事です。
そうでないと、
何となく線を引く→結果として線引きだらけになり、どこが大事なのかが分からなくなる
とりあえず線を引く→(いろいろな所に線引きがあり)線を引いた意味がない
というパターンになる事が多いです。
では、どこに線を引くのか?ですが、
・小説なら「心情」
・評論なら「要するに」(まとめ・主張)
です。
上記が基本中の基本ですが、それ以外に○で囲んだり、線を引いても良いのは、
・小説なら初出の登場人物+日付や季節など
・評論なら「しかし」等の逆接の接続詞
です。
それ以外の所には線を引いたり、書き込んだりしてはいけません。
2 なぜやりすぎない事が重要か?読み返した時に「パッと見て分かる」事が大事だから
そもそも、国語の本文や問題文に線を引いたり、書き込んだりするのは
「パッと見て分かる」事が大事だから
です。
どんな問題でも、
1 「本文を読む」
↓
2 「問題文を読む」
↓
3 「本文で確認する」
↓
4 「問題文に答える」
この流れを経ます。
その際に、適切な線引きや書き込みができていないと、「3 「本文で確認する」」
この部分を何度もする必要が出ます。もちろん、精度も落ちます。
それを極力なくすために書き込む必要があるのです。
「時間がないから何も書かないんだよ」
ですか? non non non
そのパターンだと、高いレベル(本文や問題文が難しくなった時)に対応
できません。
国語の本文や問題文に線を引いたり、書き込んだりするのは
「パッと見て分かる」事が大事だから
です。
心情部分に「心」マークをするだけで、
「あ、心情はここだった」
と分かりますし、
著者の主張部分に「まとめ」や「主」マークをするだけで、
「あ、ここが「要するに」」
だったというのが分かります。
3 小説なら「心情」・評論なら「要するに」が分かれば良い
ここまでの話をまとめる、ないしは、逆から言うと、
小説なら「心情」・評論なら「要するに」が分かれば良い
↓ ↓
だから、「そこ」だけが分かるように書き込めばいいわけです。
もちろん簡単にはできません。
練習・訓練・修行
が山のように必要です。
ただ、練習する意味や方法を知らずに「ただやるだけ」だと
永遠に国語はできるようになりません。
まとめ
1 線引きと書き込みはやる事を限定する
2 なぜやりすぎない事が重要か?読み返した時に「パッと見て分かる」事が大事だから
3 小説なら「心情」・評論なら「要するに」が分かれば良い
読解の方法・コツを知ったうえで修業をすることが
大事です。
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