中学受験の模試や過去問は「時間内に80点を取る練習」がなぜ最強なのか?時間効率・再現性・満点不要

中学受験で(色々な意味で)「時間が足りない」理由はすべてやろうとするからです。

「時間内に8割取る」事を身体化すると中学受験ではかなり有利になります。

この点を意識して実行、練習、身体化(無意識に狙える)する事が大事です。

中学受験の模試・過去問は「時間内に80点を取る練習」が最強のタイパである理由

中学受験の模試が返ってきたとき、または志望校の過去問を解かせたとき、

つい「バツがついた問題」ばかりに目を奪われていませんか?

「どうして100点が取れないの?」

「正答率5%の難問だけど、解説を読んでしっかり理解させなきゃ!」

「半分しか取れなかったから、最初から全部やり直させよう……」

もし、このような復習の仕方をさせているとしたら、それは

受験期における最も貴重な資源である「時間」をドブに捨てている可能性

があります。

中学受験の模試や過去問において、最も時間投資効率(タイムパフォーマンス)

が高いのは、「時間内に80点を取る練習をたくさんやる」ことです。

なぜ100点でも50点でもなく「80点」なのか。

限られた時間をどこに投資すべきなのか、その本質を解説します。

1 そもそも「100点」は取れないように設計されている

まず知っておくべき大前提は、中学受験の入試問題や難関校向けの模試は、

「受験生に100点を取らせないように作られている」ということです。

試験問題の中には、必ずと言っていいほど以下の2つが含まれています。

  • 受験生をふるい落とすための「超難問(捨て問)」

  • 膨大な計算や処理を求められる「時間泥棒な問題」

合格ライン(合格最低点)の多くは、高くても6割5分~7割~7割5分程度

に設定されています。

つまり、最初から3割〜4割は間違えても合格できるのです。

それにもかかわらず、正答率が極端に低い(5%以下など)難問に時間を

かけて解き直しをさせるのは、「時間投資」の観点から最悪の選択です。

なぜなら、そのレベルの問題は

次に似た問題が出るという意味での「再現性」が著しく低いからです。

時間投資の視点からいうと、解消するのに1時間かかる割に、本番で二度と

出なかもしれない難問に時間を投資するのはハイリスク・ローリターンだという事です。

その1時間があれば、確実に得点源になる基礎〜標準問題を30問解く方が、

はるかにリターン(偏差値の向上)が大きくなります。

そもそも、中受の難問は子供には難しすぎるケースが多いです。

2 「50点」からの脱却より、「もう一歩」を80点に引き上げる

では、合格ラインに及ばない、あるいは偏差値が40台だった、

「50点」の過去問や模試はどう扱うべきでしょうか?

感情的には

「半分しか取れなかったんだから、全部イチからやり直させたい」

と思うのが親心かもしれません。

しかし、ここでも「時間効率」を意識する必要があります。

50点(半分)とれたという事は、基本の基本はできていると考えるべきです。

その際に、残りの50点すべて埋めようとすると、膨大な時間とエネルギーを

消費し、子供のモチベーションもすり減ってしまいます。

本当にやるべきなのは、

「あと一歩で正解できた問題」を確実に仕留め、全体の完成度を80点まで引き上げる作業です。

  • 計算ミス、問題文の読み落としで落とした問題

  • 公式は覚えていたのに、使いこなせなかった問題

  • 解説を読んだら「あぁ、そういうことか!」とすぐに納得できた問題

具体的に言うと、「正答率が50%以上の問題で間違えた問題」を解き直すという事ですね。

これらを完璧にして80点を目指す方が、効率が良いです。

なぜなら、これらの問題は「少しの修正で次も解けるようになる」ため、

圧倒的に再現性が高いからです。

中学受験の過去問・模試の解き直しの方法・コツはこの3点!正答率50%・伴走者の仕事・再現性!

3 「時間内に80点を取る」という最強の合格戦略

中学受験の本番は、時間との戦いです。

「じっくり考えれば解ける」では意味がありません。

限られた試験時間の中で、

  1. 「解くべき問題(得点源)」と「捨てるべき問題」を瞬時に見極める

  2. 解くべき問題を、スピード感を持って正確に処理する

この訓練を重ねることこそが、模試や過去問を解く本当の意義です。

「時間内に80点を取る練習」を何度も繰り返すことで、子供の脳には

「合格のための時間配分」が染みついていきます

完璧主義を捨て、賢く割り切る。

これこそが、直前期に爆発的に学力を伸ばすトップ層が実践している

「時間投資戦略」なのです。

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まとめ:親がすべき「引き算」のサポート

子供は真面目であればあるほど、バツがついた問題すべてと戦おうと

して疲弊してしまいます。だからこそ、親の役割は「復習の引き算」を

してあげることです。

正答率が低すぎる難問は、問題用紙に大きく×をつけて「これは復習しなく

ていいよ!」と宣言する。

「あと少しで取れた20点分」を一緒に探し、そこだけを徹底的に解き直させる。

受験までの残り時間は全員平等です。

その時間をどこに投資すれば、最も得点というリターンになって返ってくるか。

ぜひ今日から、「目指せ100点」ではなく「時間内に確実な80点」を合言葉に、

模試や過去問と向き合ってみてください。それだけで、お子さんの受験勉強の

効率は劇的に変わるはずです。

「時間内に8割取る」取ることに注力した演習授業の量の多さに比例して

その子が取れる最大限の偏差値に近づく、というのが私の経験上言える事です。

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