畜産物の生産:北海道・宮崎県・鹿児島県
日本の畜産業(ちくさんぎょう)についてです。
畜産業とは家畜(かちく)を育てて肉や乳製品、卵などを得る産業のことです。
牛、ぶた、にわとりなどの肉の生産がどこの都道府県で多いのかや、
日本の畜産業における問題点がポイントです。
肉の生産量:北海道・宮崎県・鹿児島県
肉類の生産量は、1960年代頃から大きく増えています。
肉類の生産量・消費量が増えた背景には「戦後の食生活の洋風化」があります。
戦後、米や魚の消費量が減った一方で肉類の消費量が増え、それをまかなうために
国内の生産量や輸入量も増加しました。
1990年代から横ばいなのは、牛肉の輸入自由化が始まったからです。
① 肉類の国内生産量

(農林水産省HPからChatGPTで作成「2018年度食料需給表」)
種類別にみるとにわとりの肉の生産量が最も多くなっています。
② 主な肉類の生産量

(農林水産省HPよりChatGPTで作成「2018年度食料需給表」)
家畜の飼育数:都道府県ランキング:北海道・宮崎・鹿児島
肉牛、乳牛、ぶた、肉用若鶏(わかどり)(ブロイラー)の飼育数の都道府県別
ランキングです。
酪農(牛乳などを生産すること)に用いられる乳牛と、食べるための肉牛を
区別します。
北海道・宮崎県・鹿児島県が色々な順位でトップ3です。
乳牛(酪農・根釧台地とか!)の飼育数が多い都道府県
| 順位 | 都道府県 | 飼育数(頭) | 割合 |
| 1 | 北海道 | 801,000 | 60% |
| 2 | 栃木県 | 51,900 | 4% |
| 3 | 熊本県 | 43,700 | 3% |
肉牛の飼育数が多い都道府県
| 順位 | 都道府県 | 飼育数(頭) | 割合 |
| 1 | 北海道 | 512,800 | 21% |
| 2 | 鹿児島県 | 338,100 | 14% |
| 3 | 宮崎県 | 250,300 | 10% |
ぶたの飼育数が多い都道府県
| 順位 | 都道府県 | 飼育数(頭) | 割合 |
| 1 | 鹿児島県 | 1,269,000 | 14% |
| 2 | 宮崎県 | 835,700 | 9% |
| 3 | 北海道 | 691,600 | 8% |
肉用若鶏(ブロイラー)の飼育数が多い都道府県
| 順位 | 都道府県 | 飼育数(頭) | 割合 |
| 1 | 宮崎県 | 28,236 | 20% |
| 2 | 鹿児島県 | 27,970 | 20% |
| 3 | 岩手県 | 21,647 | 16% |
日本の畜産業における問題点:牛肉の輸入+「えさ」
日本では国内の畜産業を守るために牛肉の輸入を制限していましたが
(オレンジと同じ)、1991年に輸入が自由化されると、
アメリカやオーストラリアなどからの安い牛肉の輸入が増えました。

日本の畜産農家では高級でおいしい「和牛」ブランドを作る動きも
あります。日本の「和牛」は海外にも輸出されており、とても人気
となっています。
例えば、三重県の松坂牛、神戸の神戸牛、近江牛(滋賀県)、米沢牛(山形県)
などです。
畜産業における問題点のもう一つは、牛やぶたの「えさ」です。
家畜のえさはとうもろこしなどの穀物や大豆などが使われます。
しかし、日本国内での生産量が少ないので、海外からの輸入にたよっています。
そのため、畜産物の「食料自給率」(国内での消費量のうち、国産のえさを使って
生産された畜産物の割合)は牛で10%、ぶたで6%、にわとりで8%と非常に低く
なっています。
一方で「食料国産率」(えさの生産地にかかわらず、国内で生産された畜産物の割合)
は牛が42%、ぶたが48%、にわとりが64%です。
つまり、たとえば牛では32%が輸入したえさに頼っているということになります。