平均・比は面積図を書く(出っ張り=凹み)―「中学受験+塾なし」の勉強法!

(関連記事)

面積図とてんびん図!支点は「平均」「(できた食塩水の)濃度」!

「平均」の問題は、難しくなったら、

面積図を書いて、「どことどこが同じ面積か」

を考えながら解きましょう(覚えた方が早いです)。

結論を先に書くと、面積図を正確に丁寧に書いて、

●出っ張った部分とへこんだ部分の面積が同じ●

である事を利用するパターンが多いです。

「平均」に限った話ではないですが、中学受験の算数は

ある程度パターン化されていますので、パターンに慣れ

ましょう。

凸凹のものを平に均(なら)したものが「平均」ですから、

面積図を書くことが極めて大事です。

(関連記事)

 

平均算のテクニック

1 まず「合計」(全体)を求める:平均×個数(平均=合計÷個数)

2 面積図を書く(縦:平均、横:個数(人数)、面積:合計)

 

   2-1 出っ張った部分とへこんだ部分の面積が同じ(ア=イ)

 2-2 出っ張り部分+「出っ張った部分の下」=へこんだ部分+「出っ張った部分の下」

   (ア+ウ=イ+ウ)

 

1 まず「合計」(全体)を求める:平均×個数(平均=合計÷個数)

「平均=合計÷個数」ですが、中学受験では、(大事な事ですが)そこまで

シンプルな問題は出ませんので、ここは「常識」として理解してください。

「合計=平均×個数」

の方が大事になります。

 

基本問題をたくさん解いて、「速く+完璧」にしておきましょう。

問題)50、82、33、61、44の平均を求めなさい。

 

問題)30人生徒がいる組の算数のテストの平均点は65点でした。

このうち男子12人の平均点は62点でした。女子の平均点は何点ですか。

 

問題)兄と妹と弟の身長の平均は158.4cmで、弟の身長は145.8cmです。

兄と妹の身長の平均は何cmですか。

 

2 面積図を書く(縦:平均、横:個数(人数)、面積:合計)

「平均」の問題は、難しくなったら、

面積図を書いて、「どことどこが同じ面積か」

を考えながら解きましょう。

面積図を正確に丁寧に書いて、

●出っ張った部分とへこんだ部分の面積が同じ●

である事を利用するパターンが多いです。

●出っ張った部分とへこんだ部分の面積が同じ(ア=イ)

●出っ張り部分+「出っ張った部分の下」=へこんだ部分+「出っ張った部分の下」

(ア+ウ=イ+ウ)

問題)6年1組で算数のテストをしました。男子20人の平均は56点で、

女子の平均は62点、全体の平均は58点でした。女子は何人いますか。

(分からない時は答えを開いて見ながら考えてみましょう)

面積図を書く、平均系の問題の基本はこれです。

大事な事は、

面積図を書いて、「どことどこが同じ面積か」

を考えながら解くことです。

面積図を正確に丁寧に書いて、

●出っ張った部分とへこんだ部分の面積が同じ●

である事を利用するパターンが多いです。

 

以下の問題では、

●出っ張った部分とへこんだ部分の面積が同じ●

に加えて、「出っ張った部分の下=へこんだ部分の横」を利用します。

出っ張り部分+「出っ張った部分の下」=へこんだ部分+「出っ張った部分の下」

です。これを頭に叩き込みましょう。

   2-1 出っ張った部分とへこんだ部分の面積が同じ(ア=イ)

 2-2 出っ張り部分+「出っ張った部分の下」=へこんだ部分+「出っ張った部分の下」

   (ア+ウ=イ+ウ)

 

問題)6年生の1組と2組の計80人に同じ算数のテストを行い、

全体の平均は75点でした。1組の平均は73点で、2組の平均は78点

でした。1組は何人いますか?

上記の問題も平均を出す問題の応用のパターンになります。

面積図を正確に丁寧に書いて、

●出っ張った部分とへこんだ部分の面積が同じ●

である事を利用するパターンである事は同じです。

「平均」系の問題で全体の平均が分かっている場合、「てんびん図」を

書くというやり方もあります。慣れると「てんびん図」の方が速くて楽

かもしれません。

面積図とてんびん図!支点は「平均」「(できた食塩水の)濃度」!

「面積図」と「てんびん図」を両方とも使えるようにしましょう。

 

問題)女子15人、男子20人の6年1組で算数のテストをしたところ、女子の

平均点は男子の平均点より2.8点高く、男女をあわせたクラス全体の平均点は

78点でした。男子の平均点は何点ですか?

この問題は自分で面積図を書いて解いてみてください。

面積図を正確に丁寧に書いて、

●出っ張った部分とへこんだ部分の面積が同じ●

である事を利用するパターンである事は同じです。

「出っ張った部分の下=へこんだ部分の横」を利用します。

出っ張り部分+「出っ張った部分の下」=へこんだ部分+「出っ張った部分の下」

です。これがテクニックですね。

 

平均・比の中学受験問題

(慶應中等部の中学受験問題)

7回目までの平均点が72点だった算数のテストで、平均点を3点以上あげる

ためには8回目のテストで少なくとも「 」点はとらなければなりません。

「 」点を埋めてください。

 

(青山学院中等部の算数受験問題)

よし子さんは10回のテストの平均点の目標を立てました。9回目までの

平均点は目標に3点足りませんでした。10回目で97点取りましたが、

平均点は目標に1点足りませんでした。目標にしていた平均点は

「 」点です。

面積図を正確にきちんと書けるかどうかがポイントです。

 

 

平均・比は面積図を書く(出っ張り=凹み)のまとめ

1 まず「合計」(全体)を求める:平均×個数(平均=合計÷個数)

2 面積図を書く(縦:平均、横:個数(人数)、面積:合計)

 

   2-1 出っ張った部分とへこんだ部分の面積が同じ(ア=イ)

 2-2 出っ張り部分+「出っ張った部分の下」=へこんだ部分+「出っ張った部分の下」

   (ア+ウ=イ+ウ)

 

「線分図」のテクニックと同じですが、正確に丁寧に面積図を

書ける事が大事になりますね。

 

(関連記事)

面積図とてんびん図!支点は「平均」「(できた食塩水の)濃度」!