「25×36は?」
下記を読むと、この問題を暗算で10秒で解けるようになります。
中学受験の算数では、
「基本的な計算」(四則演算:たし算、掛け算、割り算、引き算)
をいかに正確に速くできるかがとても大事になります。
(「正確に」が先です。その次に「速く」)
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「正確に速く」計算するには「100マス計算」が便利
正確に速く計算をできるようになるには、ある程度の訓練・練習
が必要です。そのかわり、これらの「基礎計算」に関しては、ある程度は
繰り返し練習すれば誰でも「正確に・速く」できるようになります。
センスや才能はあまり求められません。大事な事は、
「たくさんやる」
ことだけです。
有名な「100マス計算」はそういった意味で非常に有効な手法です。
繰り返しやっているとある程度は「暗記」できてしまいます。
目安としては、小学校5年生~6年生で、
●100マスのたし算と引き算:最初は5分くらい、慣れれば2分くらい
●100マスの掛け算:最初は5分くらい、慣れれば2分くらい
●100マスの割り算(余りあり):最初は10分くらい、慣れれば5分くらい
です。
いずれにせよ、やり続ければ必ず正確に速くなります。
必ずです。でも、これが「やらない」んだ・・・。
僕の経験では、小学校4年生で初めて、1ヶ月程度で、
●100マスのたし算と引き算:最初7分くらい→1分台
●100マスの割り算:最初15分くらい→4分台
という子供もいました。それくらい子供の成長は凄いです。
基礎計算は死ぬほど大事ですし、そもそも実生活でもとても
役に立ちます。
「やるかやらないか」
という話です。やりましょう。
1桁の場合は、根性である程度できるようになりますが、2桁の場合、
ちょっとした算数の考え方・テクニックを知っていた方がいいでしょう。
もちろん、2桁も練習である程度暗記できますし、そもそも2桁の同じ数の
掛け算などは暗記した方がいいものも多数あります。
■2桁の2乗の暗記・語呂合わせ■
11×11=121(語呂合わせ「いいいいいにいい:良い良い胃に良い」
12×12=144(語呂合わせ「12月はイシシ」)
13×13=169(語呂合わせ「いざ、いちろー!」)
14×14=196(語呂合わせ「いよいよひとくろう」)
15×15=225(計算方法あり!★ 5 × ★ 5 = (★+1) × ★ の後ろに25をつける!)
16×16=256(語呂合わせ「いろいろにこむ」)
17×17=289(語呂合わせ「い~な、二泊」)
18×18=324(語呂合わせ「いやいや、ミニよ」)
19×19=361(語呂合わせ「行く行く、さむい!」)
*一の位が「5」の掛け算については、公式があるので別に記事を書きます
2桁の掛け算は「分解」して暗算しろ!
さて、「2桁の掛け算」を正確に速く解くテクニック・考え方を
教えます。
●2桁の掛け算は「分解」しろ!●
「分解」すると「暗算」できます。
実例を示すのが速いでしょう。
15×18=270
ですが、これを正直にやると時間がかかります。
計算しやすく「分解」して考えます。
18=2×9なので、
15×18=15×2×9
30×9=270
25×36ではどうでしょう?
25×4×9ですね?
25×36=25×4×9
25×36=900
もちろん、このテクニックを使うには、「掛け算の基本」
が頭に入っている事が前提です。
上記の例で言えば、「100=4×25」とか「15×2=30」とかですね。
末尾が「0」や「5」になれば当然計算はしやすくなります。
これは、中学校で習う「因数分解」というものの応用なのですが、
小学生であればそれは知らなくても良いです。良いですが、
36=4×9
や
25×4=100
こちらは、「正確に速く」できる必要があります。
そして、それらを組み合わせると、
25×36=900
15×18=270
などの計算が「正確に速く」できますので、是非積極的に
活用してください。
●2桁の掛け算は「分解」しろ!●
です。
下記の問題を暗算でスッとできるようになればなかなか良い感じです。
(暗算で15秒くらいだと素晴らしいです)
(2.5×1.4)+3½+0.35
(3½は3と½です)
まとめ
以上、
2桁の掛け算は「分解」しろ!25×36は?―中学受験+塾なしの勉強法
でした。
●2桁の掛け算は「分解」して暗算しろ!●
ポイントとしては、
●2桁の掛け算を(計算しやすいように)分解して考える
●「九九」は完璧に頭に入っている(100マス計算が有効)
となります。
このあたり(2桁の掛け算)までを「九九」のレベルでできる
ようになっているとかなり強いです。
分解できないものは?もちろん普通に計算してください。
「正確に速く」です。
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