中学受験の算数の勉強法は以下の4ステップでいけると思われます。
それぞれの段階で何をすれば良いかもまとめました。
1 四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)を完璧に→「100マス計算」
1-1 正確に
2-2 速く
2 基本の解法・パターン100程度をマスターする→「塾技」
3 基本問題を完璧にする・大量に解く→「中学受験問題」(非難関校)
4 中学受験問題等の難問を解く→「塾技」「難関校の中学受験問題」
1 四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)を完璧に
「算数の基本」は「四則演算」(足し算・引き算・掛け算・割り算)です。
「え?足し算・引き算・掛け算・割り算?それくらいできるよ?」
ですか?
本当に?
算数の難しい問題を解いていくと分かりますが、
ほとんどの難問で、足し算・引き算・掛け算・割り算を
正確に・速くできることが求められます。
やれば分かりますが、
足し算・引き算・掛け算・割り算を正確に速くできること
は意外と難易度が高いです。
しかも、「大量に、決まった時間内で解く」となるとかなり
難しい事です。
「算数の基本」は「四則演算」(足し算・引き算・掛け算・割り算)
です。
基本的な四則演算を(ほぼ)100%の確率で、かなりのスピードで解ける
ようになって初めて、中学受験の算数の応用問題や難問を解けるようになります。
1-1 正確に
順番は「正確さ」が先で次に「速さ」です。
どれだけ早くても、数字を一つ間違えただけで×になるのが
算数ですから・・・。
「100マス計算」などをやる場合でも、必ず、「全問正解」
である事を確認しましょう。
2-2 速く
「正確」であっても、ゆっくりだとダメです。
世知辛い(せちがらい)世の中ですね・・・。
中堅以上の中学校では、算数の問題は、
「普通にやっていたら時間が足りなくなる」
ようになっています。ひどい話です・・・。
では、
基本的な四則演算を(ほぼ)100%の確率で、かなりのスピードで解ける
ようになるにはどうすればいいのか?
基本的な四則演算を、決めた時間内に解く練習を大量にする
事です。これが一番効率的だと思います。他に方法があったら教えてください。
そういった意味では、「百マス計算」的な手法は効果が高いと
思います(もちろん、たくさんやればという条件付きです)。
量をこなしていると質に転化する瞬間がやってきます。本当です。
でもそのためには「正しい方法で量をこなす」しかないです。
(参考文献)
『100ます計算』
小学生くらいですと、できるようになるスピードも早いので、
最初たし算、引き算の100マス計算が5分だった子が、2週間で
2分くらいになるという事はよくあります。
割り算ですと、15分くらいかかっていたものが、5分程度と、1/3
になったりします。
理想を言えば、それこそ必要な時間は数分なので、基本の計算は
毎日やりたいですね。
そもそも「四則演算」(足し算・引き算・掛け算・割り算)は日常生活
でも分かりやすく「役に立つ」技術ですから、正確に速くできると得する
事だらけですので、やる気もわくのでは?
2 基本の解法・パターン100程度をマスターする
中学受験の算数には、ある程度「パターン」があります。
だいたい100個くらいのテクニック・パターン(解法手続き)を
知っていれば良いかと思います。
いわゆる「解き方のルール」になるわけですが、知らなければほとん
どできないでしょう・・・。
例えば、「年齢算」なら「線分図を書く」とか、三角形関連なら、
「補助線を引く」等ですね。
8.42×24+1.58×24-5×24 こういった問題であれば「分配算」。
1/6+1/12+1/20+1/30+1/42 こういった問題であれば「単位分数」
のテクニックを使います。
正直、解法テクニックを知らないと解けません。特に時間内に解くことは
限りなく不可能に近くなります。
逆にいうと、知っていれば速く解ける可能性が高くなります。
まあ、良し悪しは別にして「受験テクニック」的ですね。
こういった、「中学受験の算数を解くテクニック」が100個くらい
あります。
『
上記問題集はそれらの「技」がまとまっています。
難関校向けなので、最終的な「演習」などで使うといいかも
しれません。
ただし、「こういった解き方」というのが簡潔にまとまって
いるので、基本にも使えます。たぶん持っていた方が良いです。
我が家は子供用と大人用(教える人)で2冊用意してます。
3 基本問題を完璧にする・大量に解く
「2 基本の解法・パターン100程度をマスターする」
自体は慣れればそれほど難しいものではありません。
ただし慣れるためには、基本問題を大量に解く必要があります。
ですので、
1 四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)を完璧に
2 基本の解法・パターン100程度をマスターする
これを5年生~6年生の春~夏前にしておきたいです。
方法は書いたとおりです。
四則演算や解法パターンの基本問題を大量に解く
です。もちろん、勉強に(一番?)大事な繰り返し(同じ問題集を何度か
やる)をするのは多いにありです。
これが本当にきちんとできれば、たぶん偏差値的にもそれなりに
なるでしょうし、確実に算数の実力がついていくものと思われます。
この段階であれば、実力がそれなりにあるのであれば、難関ではない
中学の入試問題を解くというのも実力アップには良いと思われます。
4 中学受験問題等の難問を解く
「3 基本問題を完璧にする・大量に解く」
ができたら初めて、
「4 中学受験問題等の難問を解く」
です。
算数の応用問題、難問は、同じ問題を繰り返し解く
のが良いです。
分からなければすぐに解答・解説を見ても良いです。
そのかわり、解法(解き方)が分かったら、同じ問題を
再度解いて、自分でできるようにする必要があります。
「解説」はいわばお手本です。
お手本を見ながら自分で解けるようになれば、それは「マニュアル」です。
お手本はその問題だけにしか使えませんが、マニュアルは同種の他の問題
にも応用ができます。
解法マニュアルを自分のものにするまで同じ問題を繰り返し解きましょう。
ですので、もう一度言いますが、最初は分からなければあっさりと解説を
みても良いです。
(算数のオススメ問題集)
入試問題集はこちらがあります。
(参考文献)
『100ます計算』
「100マス計算」は毎日やっても良いと思います。
『
まとめ
1 四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)を完璧に→「100マス計算」
1-1 正確に
2-2 速く
2 基本の解法・パターン100程度をマスターする→「塾技」
3 基本問題を完璧にする・大量に解く→「中学受験問題」(非難関校)
4 中学受験問題等の難問を解く→「塾技」「難関校の中学受験問題」
以上です。