「流水算」は「速さ」問題の一種です。
「速さ」の基本がまだかな?という方は先にそちらをお読みください。
流水算とは?
「流水算」とは、船が川を「上る」(遅くなる)、「静水」(そのままの速さ)、
「下る」(速くなる)時の速さを答えさせる問題です。
川には流れがありますよね?
川は川上(山の方)から川下(海の方)に流れます。
ですので、「上り」は流れに逆らうので遅くなります。
「下り」は流れに乗るので速くなります。
「静水」というのは、(本来の川ではほとんどないですが)、
上りでも下りでもない時(船の速さのまま)の事です。
画像出典:『中学入試算数塾技100』p56
例題)静水の時、時速10kmで進む船が、時速2kmの速さで流れている
川を24km下るのにかかる時間は何時間ですか?
流水算の解き方・コツは「上り」「静水」「下り」で分ける+線分図を書く
流水算は、速さが3つありますのでそれをきちんと分けて考えます。
画像出典:『中学入試算数塾技100』p56
「上り」(静水時の船の速さ-川の速さ)*遅くなります
「静水」(船の速さ)
「下り」(静水時の船の速さ+川の速さ)*速くなります
「上り」「静水」「下り」の3つの
速さに分けて、それを線分図でかく。
これが流水算の問題の解き方でありコツです。
例題)静水のとき時速15kmで進む船が、時速3kmの速さで流れている
川を36km下るのにかかる時間は何時間ですか?
「下り」なので静水時よりも川の流れの速さ分だけ速くなります。
15+3=18 時速18km
36÷18=2
答え)2時間
流水算の公式
川の流れが一定であれば、流水算には以下の公式が成り立ちます。
1 船の速さ=(上りの速さ+下りの速さ)÷2
2 川の流れの速さ=(下りの速さ-上りの速さ)÷2
この公式は便利と言えば便利ですが、難関中学が出す応用問題で、
川の流れの速さが変わったりすると使えませんので、あくまでも
「川の流れの速さが一定なら」
という条件付きです。
流水算の中学受験問題等
問題)相模女子大学中学部
流れのない川を時速15kmで進む船が、時速5kmの速さで流れている
川を下ります。この船がこの川を80km下るのに何時間かかるか、答えなさい。
問題)跡見学園中学
船が川を往復しています。72km離れているA地点とB地点を
往復するのに、行きは6時間、帰りは3時間かかりました。川の
流れの速さは時速何kmか答えなさい。ただし、船の速さと川の
流れの速さはともに一定であるとします。
まとめ
以上、
(基本)流水算の解き方・コツは「上り」「静水」「下り」で分ける+線分図を書く―「中学受験+塾なし」の勉強法
でした。
流水算は、速さが3つありますのでそれをきちんと分けて考えます。
画像出典:『中学入試算数塾技100』p56
「上り」(静水時の船の速さ-川の速さ)*遅くなります
「静水」(船の速さ)
「下り」(静水時の船の速さ+川の速さ)*速くなります
「上り」「静水」「下り」の3つの
速さに分けて、それを線分図でかく。
これが流水算の問題の解き方でありコツです。
まずは基礎をしっかりとしましょう。