
そもそも万博とは?(=万国博覧会)
「人類共通の課題や未来に向けたビジョンをテーマに、世界各国が
技術・文化・アイデアを展示・交流する国際的な博覧会」
・第一回(初回)の万博は1851年(19世紀)のロンドン万博
・万博は英語でWorld Exposition → World Expo
・5年に一回のみ開催可能(世界で一か所だけ。戦前はそうでもない?)
・開催期間は最大6か月
第一回万博(ロンドン万博の様子)
万博の主催者は?→BIE(博覧会国際事務局 / Bureau International des Expositions)
万博の主催者は?→BIE(博覧会国際事務局 / Bureau International des Expositions)
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設立年:1928年(本部:フランス・パリ)
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役割:
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万博(万国博覧会)のルールを制定・管理
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開催国の選定・承認
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登録博(Universal Exposition)および認定博(Specialized Exposition)を公式に認可
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加盟国数:170カ国以上(2024年時点)
それぞれの万博ごとに、開催国の政府や自治体が主催者(実施主体)として関与します。
■ 1970年:大阪万博:主催:日本万国博覧会協会(政府主導で設立された特別法人)
■ 2005年:愛知万博(愛・地球博):主催:2005年日本国際博覧会協会
■ 2025年:大阪・関西万博:主催:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会(EXPO 2025協会)
万博(万国博覧会)の歴史
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1851年:第1回ロンドン万博(イギリス)
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世界初の万国博覧会。クリスタル・パレスで開催。
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産業革命の成果を広く世界に示す目的。
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1889年:パリ万博(フランス)
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エッフェル塔がシンボルとして建設された。
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芸術・技術・文化の融合を体現。
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・1900年:パリ
・1910年:ブリュッセル(ベルギー)
・1913年:ケント(ベルギー)
・1929年:バルセロナ(スペイン)
・1935年:ブリュッセル(ベルギー)
・1937年:パリ
・1949年:ポルト(ポルトガル)
・1958年:ブリュッセル
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1967年:モントリオール万博(カナダ)
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近代的な展示と建築で注目を集める。
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日本も大規模に参加。
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・1970年:大阪万博
(・1985年:つくば万博:登録博)
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2000年:ハノーバー万博(ドイツ)
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環境や持続可能性をテーマに
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・2005年:愛知万博
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2010年:上海万博(中国)
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歴代最大規模、参加国数190超。
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「より良い都市、より良い生活」がテーマ。
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・2015年:ミラノ万博(イタリア)
・2020/2021年:ドバイ万博:コロナで2021年に延期され開催
・2025年:大阪万博
日本で開催された万博
■ 1970年:大阪万博(日本万国博覧会、EXPO ’70)
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アジア初の万博、世界的にも大きなインパクト。
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開催期間:1970年3月15日~9月13日
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テーマ:人類の進歩と調和
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来場者数:約6,421万人(当時の世界記録)
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特徴:
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太陽の塔(岡本太郎作)がシンボル。
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日本の高度経済成長の象徴。
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初のエスカレーター展示やワイヤレス電話など技術革新も話題に。
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1985年:国際科学技術博覧会(つくば万博)
■ 基本情報
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正式名称:国際科学技術博覧会(英名:Expo ’85)
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通称:つくば万博
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開催期間:1985年3月17日~9月16日
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開催地:茨城県つくば市(当時は新興の学術研究都市)
厳密には、「つくば万博」は「認定博(特別博)」とされていて、比較的小規模で
テーマ特化型の万博となっているようです。
■ 2005年:愛知万博(愛・地球博、EXPO 2005)
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環境を主軸にした21世紀初の博覧会。
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開催期間:2005年3月25日~9月25日
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テーマ:自然の叡智
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来場者数:約2,204万人
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特徴:
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ロボット、電気自動車など先端技術の展示。
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愛・地球広場、グローバル・ループといった自然調和型設計。
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サツキとメイの家(『となりのトトロ』)なども話題に。
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■ 2025年:大阪・関西万博
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55年ぶりの大阪開催、再び世界的注目。
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開催予定期間:2025年4月13日~10月13日
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テーマ:いのち輝く未来社会のデザイン
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開催場所:大阪・夢洲(人工島)
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目標来場者数:約2,820万人
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特徴(予定):
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バーチャル万博も同時展開。
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空飛ぶクルマ・遠隔医療・AI社会の実験場。
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SDGsやカーボンニュートラルの実現を目指す。
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