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食物連鎖とは
「食物連鎖」とは自然界における「食べる」「食べられる」の関係の事です。
食物連鎖の絶妙なバランスの為に生物の数のバランスが保たれているとされています。
しばしば、ピラミッドの形で表されます。
「食べる」ものの数よりも「食べられる」ものの数
の方が圧倒的に多いです。
「食物連鎖」に関して中学受験の理科で覚えておく必要があるのは、
●陸上生物の食物連鎖
●水中生物の食物連鎖
●食物連鎖と二酸化炭素の流れ
です。
陸上生物の食物連鎖
食物連鎖のピラミッド
(陸上の食物連鎖の例)
植物⇒カマキリ・バッタ⇒カエル⇒ヘビ⇒ワシ・タカ
植物⇒シカ・ウマ⇒ライオン
(既に書きましたが)食物連鎖の数・量的な関係は
「ピラミッド型」になる事が知られています。
例えば一時的にカエルが増えると、それを食べるヘビも増え、
ヘビを食べるワシも増えますが、(食べられるので)次第に
カエルが減り、全体のバランスが元に戻っていくという仕組
みになっています。自然界のシステムはすごいですね。
生産者(植物)と消費者(動物)
「光合成」によって「でんぷん・酸素」を作り出す植物を「生産者」
といって、植物を食べる草食動物や、草食動物を食べる肉食動物を
「消費者」と言います。
(「光合成」をまだ読んでいない方は先にその記事をどうぞ)
食物連鎖と二酸化炭素の流れ
植物は光合成の際に、二酸化炭素を吸収し、酸素を出します。
ただし、植物も「呼吸」をします。呼吸の際には動物と同じよう
に、酸素を吸収して、二酸化炭素を排出します。
光合成は光がある時で、呼吸はいつでもしています。
とはいえ、光合成をしていれば、吸収する酸素よりも、二酸化炭素
の吸収や酸素の排出の方が大きくなるので、
「植物は二酸化炭素を吸収して酸素を出す」
と言われるわけですね。
画像出典:https://zatugaku-gimonn.com/entry453.html
動物は、呼吸の際に酸素を吸収し、二酸化炭素を出します。
「光合成をするかどうか」が動物と植物の違い(の一つ)でしたから、
(ヒトを含む)動物は酸素を吸って二酸化炭素を出すだけです。
酸素を作り出すといったことはありません。
食物連鎖の際の二酸化炭素の流れを図にすると以下のようになります。
生産者(植物)も消費者(動物)も呼吸によって二酸化炭素を
排出しますが、二酸化炭素を吸収するのは植物の光合成だけ
という事が分かりますね。
水中生物の食物連鎖
水中(魚の世界)の食物連鎖も陸上生物と基本は同じです。
【植物プランクトン⇒動物プランクトン⇒小型の魚(イワシとか)⇒中型の魚(カツオとか)⇒大型の魚(サメ)】
言葉の意味をきちんと把握しておきましょう。
●「プランクトン」:淡水・海水を問わず水域に浮遊している生物の総称
●「植物プランクトン」:光合成をするので、自発的な運動を必要としない
植物プランクトンの例としては「アオミドロ」「ミカヅキモ」「ケイソウ」「クンショウモ」etc
●「動物プランクトン」:光合成をせずに外部から栄養を摂取するため自ら運動をする
動物プランクトンの例としては「アメーバ」「ゾウリムシ」「ミジンコ」etc.
なお、「プランクトン」界の例外が「ミドリムシ(ユーグレナ)」です。
「ミドリムシ(ユーグレナ)」は自分で動く(動物プランクトン)のに、
養分を作ります(植物プランクトン)。「例外」は試験頻出です。
画像出典:https://www.irohabook.com/plankton
ですから、「プランクトン」という、個別の生物がいるわけではなく、
水中を漂って移動する生物はすべてプランクトンに含まれています。
海洋に生息する生物の98%はプランクトンと考えられています。
よく出題される図です。
植物プランクトンのいる水槽に、動物プランクトンを後から入れると、
植物プランクトンが減り、動物プランクトンが増えます。
植物プランクトンがゼロになると、動物プランクトンもその後
ゼロになります。絶滅ですね・・・。
まとめ
以上、
食物連鎖(生物同士のつながり)はピラミッド―「中学受験+塾なし」の勉強法
でした。
「食物連鎖」とは自然界における「食べる」「食べられる」の関係の事です。
しばしば、ピラミッドの形で表されます。
「食べる」ものの数よりも「食べられる」ものの数
の方が圧倒的に多いです。
「食物連鎖」に関して中学受験の理科で覚えておく必要があるのは、
●陸上生物の食物連鎖
●水中生物の食物連鎖
●食物連鎖と二酸化炭素の流れ
です。
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