三角数は1番目の数が1、公差1の「等差数列の和」/公式:(1+n)×n÷2―「中学受験+塾なし」の勉強法!

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(基本)等差数列の解き方・テクニックは公式2つ!

四角数は二乗+1から始まる連続した奇数(1+3+5+7+9…)の和!

三角数とは?

「三角数」?知らんがな!ですよね?

三角数は、

●1から始まる自然数を順に足した(1+2+3+4)自然数の和●

(1から始まる連続した整数の和)

●碁石などを正三角形に並べた時の総数が名前の由来

「三角数」=1番目の数が1、公差1の「等差数列の和」のこと

そうすると、次は、1+2+3+4+5=15ですね?

これは「等差数列」の考え方とほぼ同じです。

三角数の公式

n番目の三角数:(1+n)×n÷2

ですが、「等差数列」の公式は、

【1番目から□番目までの数の和=(1番目の数+□番目の数)×□÷2】

書き方が違うだけで全く同じですね?例えば下記の右端。

n番目の三角数:(1+n)×n÷2:(1+4)×4÷2=10

【1番目から□番目までの数の和=(1番目の数+□番目の数)×□÷2】

(1+4)×4÷2=10

ですから、「三角数」=1番目の数が1、公差1の「等差数列の和」の事と言えます。

 

三角数の公式・n番目の三角数:(1+n)×n÷2

すでに書きましたが、三角数の公式は以下です。

三角数の公式

n番目の三角数:(1+n)×n÷2

問題)7番目の三角数はいくつ?

n番目の三角数:(1+n)×n÷2

(1+7)×7÷2=28 答え)28

 

良く出てくる三角数:「45」と「55」

良く出てくる三角数:「45」と「55」。これは暗記ですね。

1+2+3+4+5+6+7+8+9=45 (1+9)×9÷2=90÷2=45

1+2+3+4+5+6+7+8+9+10=55 (1+10)×10÷2=110÷2=55

1番目から10番目までの三角数

1番目: (1+1)×1÷2=1

2番目: (1+2)×2÷2=3

3番目: (1+3)×3÷2=6

4番目:10 (1+4)×4÷2=10

5番目:15 (1+5)×5÷2=15

6番目:21 (1+6)×6÷2=21

7番目:28 (1+7)×7÷2=28

8番目:36 (1+8)×8÷2=36

9番目:45 (1+9)×9÷2=45

10番目:55 (1+10)×10÷2=55

問題)下記のパターンで数字が並んだ場合、10段目の一番右はいくつ?

全部書く!という事も可能ですが…入試だと時間なくなります。

「三角数」(もしくは等差数列)なので、(1+10)×10÷2=55 答え)55

 

三角数(の公式:(1+n)×n÷2)の中学入試問題等

問題)和洋九段女子中学

図のように白と黒のご石を正三角形になるように並べます。

(1)6番目の正三角形にはご石が全部で何個ありますか?

(2)1辺のご石の個数が9個の時、この正三角形には白のご石が全部で何個?

(3)正三角形を作る白のご石の個数が黒よりも11個多いのは何番目の正三角形?

解法)(1)6番目の正三角形にはご石が全部で何個ありますか?

1)書いてもそんなに速さがかわらなそうですね…

2)「三角数の公式」:(1+6)×6÷2=21 ですが・・・・この問題は1番目が

すでにご石3個なので、通常の三角数で言う所の「2番目」です。

3)ここでは「6番目」=「三角数の7番目」になりますので、(1+7)×7÷2=28

答え)28個

 

解法)(2)1辺のご石の個数が9個の時、この正三角形には白のご石が全部で何個?

1)1辺9個なので、ご石の数は:(1+9)×9÷2=45

2)図を書いた方が早いでしょう 

1+3+5+7+9=25 答え)25個

(3)正三角形を作る白のご石の個数が黒よりも11個多いのは何番目の正三角形?

1)白の方が多くなるのは偶数番目

2)2番目が4:2(差2),4番目が9:6(差3)、差が1個ずつ増えていくので、

6番目(差4)、8番目(差5)、10番目(差6)、12番目(差7)、14番目(差8)、

16番目(差9)、18番目(差10)、20番目(差11)

たぶん、地道に数えるのが一番速いです。

答え)20番目

 

問題)共立女子中学 この規則で並んでいる場合

(1)11段の中央の数は?

(2)70は第何段の左から何番目?

解法)(1)11段の中央の数は?

1)書いた方が速いかも・・・

2)61ですね

3)もちろん【「三角数」が左右順番に出てくる】ことを利用してもOK

奇数段の三角数は左側、11段=(1+11)×11÷2=132÷2=66

4)11段目は数字が11個なので中央は66から数えて5番目、1ずつ減るので61

(書いた方が速そう)

解法)(2)70は第何段の左から何番目?

1)66が11段目の左端→12段目の左が67

2)12段目:67、68、69、70

3)答え)第12段目の左から4番目

答え)(1)61 (2)第12段目の左から4番目

 

まとめ

三角数は、

●1から始まる自然数を順に足した(1+2+3+4)自然数の和●

(1から始まる連続した整数の和)

●碁石などを正三角形に並べた時の総数が名前の由来

「三角数」=1番目の数が1、公差1の「等差数列の和」のこと

三角数の公式

n番目の三角数:(1+n)×n÷2

1番目から10番目までの三角数

1番目: (1+1)×1÷2=1

2番目: (1+2)×2÷2=3

3番目: (1+3)×3÷2=6

4番目:10 (1+4)×4÷2=10

5番目:15 (1+5)×5÷2=15

6番目:21 (1+6)×6÷2=21

7番目:28 (1+7)×7÷2=28

8番目:36 (1+8)×8÷2=36

9番目:45 (1+9)×9÷2=45

10番目:55 (1+10)×10÷2=55

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