四角数は二乗+1から始まる連続した奇数(1+3+5+7+9…)の和!―「中学受験+塾なし」の勉強法!

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三角数は1番目の数が1、公差1の「等差数列の和」/公式:(1+n)×n÷2

(基本)等差数列の解き方・テクニックは公式2つ!

「四角数」を理解するには「三角数」について先に読んでください。

四角数とは?

「四角数」?知らんがな!ですよね?

四角数は

●「四角数」=平方数:同じ整数を2乗したもの●(ex.9は3×3なので3の平方数)

●1から始まる連続した奇数(1+3+5+7+9…)の和●

●碁石などを四角形に並べた時の総数が名前の由来

●「四角数」=1番目の数が1、公差2の等差数列の和

(「三角数」=1番目の数が1、公差1の「等差数列の和」)

出典:『塾技100算数』p186

そうすると、次は、36 =6×6(1+3+5+7+9+11)ですね?

これは「等差数列」や「三角数」の考え方とほぼ同じです。

四角数の公式

n番目の四角数=n×n

です。ちなみに、

等差数列」や「三角数」の公式は、

【1番目から□番目までの数の和=(1番目の数+□番目の数)×□÷2】(等差数列)

n番目の三角数:(1+n)×n÷2(三角数)

でしたね?

上下どちらかから書くかは問題によりますが、この数字のパターン=四角数です。

左のように区切ると、奇数の和が1+3+5+7=16と右の図で分かりますよね?

 

四角数=三角数のとなりどうしの和

三角数と四角数の関係は、

【四角数=三角数のとなりどうしの和】

です。見るのが一番早いでしょう。

三角数                  四角数

 

問題)下記のパターンの場合、10段目の一番左の数は?

解法)

1)右端の数字が「四角数」(1の二乗、2の二乗、3の二乗…)と見抜くのが大事

2)10段目なら右端は10×10=100、ただ求めるのは左端…

3)9段目の右端+1=10段目の左端なので、9×9=81、81+1=82

答え)82

上下どちらかから書くかは問題によりますが、この数字のパターン=四角数です。

左のように区切ると、奇数の和が1+3+5+7=16と右の図で分かりますよね?

 

四角数は二乗!(2×2、3×3、4×4…)の中学入試問題等

問題)豊島岡女子学園中学

奇数の和が1+3+5+7は下の図を用いて16と求める事が

できます。この考え方を用いて1から99までの奇数の和を求めてください。

解法)一見難しいですが、冷静にやりましょう

1)1から始まる連続した奇数(1+3+5+7+9…)の和=四角数

 なので、「四角数」を使います

2)7までの奇数の和が16なのは、図で端の○が7個あるからですね?4×4

3)という事は、99までの奇数は、図の端の○が99個になればOKです。

7が3+3+1なので、99は49+49+1という配置になります。

4)という事は「縦」「横」ともに50です。

5)50×50=2500

答え)2500

*もっとシンプルに、99は(99+1)÷2=50番目の奇数と考えても良いです。

問題)共立女子中学

規則に沿って左下から番号がついています。左から○個、

下から□個の所にあるのを(○、□)と表します。例えば

8番は(3,2)。

(1)(6,3)は何番?

(2)111番はどのように表せますか?

解法)(1)(6,3)は何番?

1)下段の1,4,9,16,25を見てすぐに「あ、四角数」と気づきましょう

2)(左から6,下から3)なので、下段は36ですね。下から3つめなので、34

(問題文の次の列ですから、念のため書いてみることをオススメします)

答え)34

解法)(2)111番はどのように表せますか?

1)111という事は、10×10=100、11×11=121ですから、101~121がある、

11×11の所、つまり11列目ですね

2)11列目だけ書きましょう。5列目が縦4、横4、角1ですから、11列目は縦10横10、角1

3)111は角です。なので(11、11)

答え)(11、11)

答え)(1)34、(2)(11、11)

 

まとめ

四角数は

●「四角数」=平方数:同じ整数を2乗したもの●(ex.9は3×3なので3の平方数)

●1から始まる連続した奇数(1+3+5+7+9…)の和●

●碁石などを四角形に並べた時の総数が名前の由来

●「四角数」=1番目の数が1、公差2の等差数列の和

(「三角数」=1番目の数が1、公差1の「等差数列の和」)

出典:『塾技100算数』p186

上下どちらかから書くかは問題によりますが、この数字のパターン=四角数です。

左のように区切ると、奇数の和が1+3+5+7=16と右の図で分かりますよね?

四角数のもんだいの多くは上記の図のパターンが出ますので、そしたら、

「四角数」!とピンと来てください。

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