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木の燃え方
木(炭素や水素を含む)が燃える→二酸化炭素や水(水蒸気)+灰(燃えないカリウムなど)
【point!】
●炭素を含む物が燃えると二酸化炭素が発生●
(炭素が含まれない物が燃えても二酸化炭素は発生しない)
▲炭素が含まれる代表的な物:紙、ろうそく、線こう、砂糖、でんぷん、プラスティック
(プラスティックは「ゴミ」問題でも有名ですが、石油製品で、石油は炭素+水素の炭化水素が主な成分)
▲炭素が含まれない物(燃えても二酸化炭素を出さない):水素、マグネシウム、ガラス、食塩
蒸し焼き(乾留)
「蒸し焼き」:物を酸素と触れないようにして強く熱する事
木を蒸し焼き(乾留)にすると?
【木ガス→木さく液+木タール→木炭(スミ)が残る】
1)木から「木ガス」が出てくる。外に出た木ガスは水素を含んでいるので火をつけると燃える
2)木(もく)さく液(うす黄色+透明)+木(もく)タール(黒っぽい粘り気のある液体)
が試験管の口にたまる。液体が試験管の下部に下がって割れないように、口の方を下げる。
3)最後にスミ(木炭)が残る
【木ガス→木さく液+木タール→木炭(スミ)が残る】
木炭(もくたん)について
木を蒸し焼きして最後に残る【木炭】について。
【木炭】はほとんど炭素からできている
【木炭】を燃やすと二酸化炭素になる→木炭は軽くなる(最後は白い灰に…)
【木炭】はほとんど炭素で気体の成分がないので炎を出さず赤く光りながら燃える
【木炭】を閉切った室内で燃やすと酸素がなくなり不完全燃焼し、有毒な気体・一酸化炭素が発生
(→木炭を燃やす時は換気(空気の入れ替え)をしないと危険)
【木炭】は(目に見えない位の小さなすきまがあるので)脱臭剤として使用される
「炭火焼肉」がおいしいのは、炭は気体成分をほとんど含まないので、燃えても
水蒸気が出ずに、香ばしくパリッと焼けるからです。
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