肺循環と体循環
画像出典『塾技100理科』p152
心臓から出た血液が体中をまわって心臓に戻ってくるルートは「肺循環」と「体循環」の2つがあります。
【肺循環】:右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房
肺で酸素を取り入れて二酸化炭素を受け渡します(ガス交換)
【体循環】:左心室→大動脈→全身→大静脈→右心房
全身の細胞に酸素と養分を与え、二酸化炭素と不要物を回収します
上記図で①~⑤の血管を流れる血液のポイント
①(食後)多くの養分を含む
②二酸化炭素以外の不要物が少ない
③酸素が最も多く含まれる
④二酸化炭素が最も多く含まれる
⑤(空腹時)多くの養分を含む
内呼吸(細胞の呼吸)と不要物
内呼吸:細胞が養分と酸素を分解してエネルギーを作る(不要物も同時にできる)
●細胞の呼吸でできる不要物●
→ブドウ糖・脂肪が呼吸で分解され、二酸化炭素と水ができる
→アミノ酸が呼吸で分解され、二酸化炭素・水・有害なアンモニアができる
●細胞の呼吸でできた不要物の排出●
二酸化炭素:血しょうにとけて肺まで運ばれ排出される
水:血液でじん臓・汗腺に運ばれ、尿・汗として排出
アンモニア:肝臓で尿素となりじん臓で尿として排出
●血しょうにとけて運ばれた成分のじん臓でのろ過●
タンパク質:ろ過されない
尿素・ブドウ糖:ろ過される(ブドウ糖は養分なので再吸収される)