地震は「計算問題」!2つの波(P波とS波)がポイント―「中学受験+塾なし」の勉強法

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【地震】怖いですね。昔は怖いものの代名詞として「地震・雷・火事・親父」

なんていう言い回しがありました。さて、その地震ですが、理科的かつ中学受験

的に言うと、【計算問題】と考えてもらって良いです。

【地震の仕組み→地震の波の伝わり方→そのあたりの計算問題】

です。

 

地震の仕組み

地震は、プレートと呼ばれる岩盤がぶつかり、地下でひずみがたまり、

一定のひずみを超えて岩盤の一部が壊れる現象です。

日本の周りには4つのプレートがあります。

・北アメリカプレート ・ユーラシアプレート

・太平洋プレート ・フィリピン海プレート

https://www.komazawa-u.ac.jp/~fumio/k2020/e-earthquake/e-1.html

震源と震央

【震源】:地震が発生した場所。震源から振動が波となって同心円状に広がる

【震央】:震源の真上の地上の地点。地上の揺れは震央を中心に同心円状に広がる

画像出典『塾技100理科』p194

 

地震の波は2つ:P波とS波

地震は、中学受験の理科的に言うと、【計算問題】と考えてもらって良いです。

【地震の仕組み→地震の波の伝わり方→そのあたりの計算問題】

です。

地震の波は2つあります。P波とS波です。

P波(Primary:最初の)初期微動(小さな揺れ)

S波(Secondary:2番目の)主要動(大きな揺れ)

【初期微動継続時間】:P波が着いてからS波が着くまでの時間

http://www.max.hi-ho.ne.jp/lylle/jishin1.html

画像出典『塾技100理科』p194

P波とS波のポイント!

①P波の時速は6~8km/秒:速い!

②初期微動継続時間は震源からの距離に比例する

P波もS波も秒速数kmですから、かなり速いです。自分で計算した時に

【秒速】である事を間違えないようにしましょう。

初期微動継続時間は震源からの距離に比例する(下図)

science 【超速まとめ】 火山・火成岩・地震 : 働きアリ

10:20:30=80:160:240

初期微動継続時間は震源からの距離に比例する

ちなみに、「緊急地震速報」はP波を察知してS波の前に流しています。

問題)以下の地震の初期微動継続時間は何秒間ですか?

【震源からの距離64km、P波:8km/秒、S波4km/秒】

P波が震源に届くのが64÷8=8秒後、S波は64÷4=16秒後

16-8=8 答え)8秒間

 

震度とマグニチュード

震度:観測地点での地震の揺れの強さを表す基準

   震度0~7の10段階(震度5と6は弱・強の2段階ある)

マグニチュード:地震そのものの規模(エネルギー)

震度は場所で違うがマグニチュードは1つの地震で1つ

 

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