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「環境問題」は理科に限らず、社会でもよく出題されます。どういった事が
問題になっているのかを理科的にきちんと理解しておきましょう。理科的な
環境問題としては「地球温暖化」「ヒートアイランド現象」などです。
地球温暖化
地球温暖化:(ここ数十年で)地球全体の平均気温が少しずつ上がっていること
ポイントは、二酸化炭素など(温室効果ガス)の増加という点です。
地球温暖化の理科的な仕組み
1)太陽光が地表を暖める
2)赤外線(熱線)を放出
3)二酸化炭素などの温室効果ガスが赤外線を吸収
4)(二酸化炭素などが増えると)宇宙に出る熱が少なくなる
5)二酸化炭素などの温室効果ガスの増加が地球温暖化を起こす
画像出典『塾技100理科』p206
「温室効果ガス」には、二酸化炭素以外に、水蒸気、メタン、フロンガスなどがあります。
(最も温室効果があるのは「水蒸気」ですが、人間の力で調整できないので、それが可能な、
二酸化炭素やフロンガスなどが「やり玉」にあがります)
温室効果ガスが増える原因
1)化石燃料(石油、石炭、天然ガスetc)の大量消費
2)森林の大規模伐採→(光合成による)二酸化炭素吸収量の減少
地球温暖化の影響
・海面上昇 ・異常気象 ・伝染病の増加など
二酸化炭素は夏に減り(光合成が盛ん)、冬に増える!
画像出典『塾技100理科』p206
ヒートアイランド現象
【ヒートアイランド現象:都市の気温が周囲の校外よりも高くなる現象】
原因:アスファルトやコンクリートによる熱の吸収
緑地や川辺の減少による水の蒸発量の低下(水は蒸発時に熱をうばう(気化熱))
対策:都市部に緑+水辺を増やす。ビルの屋上の緑化など
影響:都市部の熱帯夜やゲリラ豪雨など
*エルニーニョ現象、ラニーニャ現象は世界規模。ヒートアイランドは都市部のみ
フロンガスとオゾン層の破壊
1980年代には「フロンガスによるオゾン層の破壊」が大問題になっていましたが
最近はあまり言われないので、もちなおしたのでしょうか?
オゾン層:地上約24kmにある。酸素がオゾンに変化する。紫外線を吸収する
空気中の約21%をしめる酸素が上空で「オゾン」に変化し、太陽光に含まれる
有害な紫外線(皮膚がんや目の病気の原因)を吸収し、地表の届く紫外線の
量を減らしています。
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