(関連記事)

SDGsとは?持続可能な開発目標17個・2030年

 

「環境問題」は理科に限らず、社会でもよく出題されます。どういった事が

問題になっているのかを理科的にきちんと理解しておきましょう。理科的な

環境問題としては「地球温暖化」「ヒートアイランド現象」などです。

 

地球温暖化

地球温暖化:(ここ数十年で)地球全体の平均気温が少しずつ上がっていること

ポイントは、二酸化炭素など(温室効果ガス)の増加という点です。

地球温暖化の理科的な仕組み

1)太陽光が地表を暖める

2)赤外線(熱線)を放出

3)二酸化炭素などの温室効果ガスが赤外線を吸収

4)(二酸化炭素などが増えると)宇宙に出る熱が少なくなる

5)二酸化炭素などの温室効果ガスの増加が地球温暖化を起こす

画像出典『塾技100理科』p206

温室効果ガス」には、二酸化炭素以外に、水蒸気、メタン、フロンガスなどがあります。

(最も温室効果があるのは「水蒸気」ですが、人間の力で調整できないので、それが可能な、

二酸化炭素やフロンガスなどが「やり玉」にあがります)

 

温室効果ガスが増える原因

1)化石燃料(石油、石炭、天然ガスetc)の大量消費

2)森林の大規模伐採→(光合成による)二酸化炭素吸収量の減少

 

地球温暖化の影響

・海面上昇 ・異常気象 ・伝染病の増加など

二酸化炭素は夏に減り(光合成が盛ん)、冬に増える!

画像出典『塾技100理科』p206

 

ヒートアイランド現象

【ヒートアイランド現象:都市の気温が周囲の校外よりも高くなる現象】

原因:アスファルトやコンクリートによる熱の吸収

   緑地や川辺の減少による水の蒸発量の低下(水は蒸発時に熱をうばう(気化熱))

対策:都市部に緑+水辺を増やす。ビルの屋上の緑化など

影響:都市部の熱帯夜やゲリラ豪雨など

エルニーニョ現象、ラニーニャ現象は世界規模。ヒートアイランドは都市部のみ

 

フロンガスとオゾン層の破壊

1980年代には「フロンガスによるオゾン層の破壊」が大問題になっていましたが

最近はあまり言われないので、もちなおしたのでしょうか?

オゾン層:地上約24kmにある。酸素がオゾンに変化する。紫外線を吸収する

空気中の約21%をしめる酸素が上空で「オゾン」に変化し、太陽光に含まれる

有害な紫外線(皮膚がんや目の病気の原因)を吸収し、地表の届く紫外線の

量を減らしています。

(関連記事)

SDGsとは?持続可能な開発目標17個・2030年

気体の性質のポイントは「重さ」と「水への溶けやすさ」