「天気関係」については以下の順番で読むと分かりやすいかもしれません。
1 風は高気圧から低気圧へ・気圧とは?・海風と陸風の仕組み:天気①
3 雲はなぜできる?そもそも「雲」って何?雲の種類(乱層雲+積乱雲!)天気③
7 エルニーニョ現象・フェーン現象・観天望気(天気のことわざ):天気⑦
8 気温と湿度(夏日・真夏日・猛暑日・熱帯夜・百葉箱・地温):天気⑧
9 気温と湿度2:飽和水蒸気量・湿度の計り方(乾湿計):天気⑨
この記事では、
「エルニーニョ現象」「フェーン現象」「観天望気(かんてんぼうき)」
についてまとめます。
エルニーニョ現象とは?(反対がラニーニャ現象)
エルニーニョ現象とは、数年に一度、南米ペルー沖の海面水温が
(平年に比べて)1~2度高くなり、その結果、日本が冷夏・暖冬
になる事です。
「ラニーニャ現象」はその逆で、ペルー沖の水温が下がり、日本は
猛暑・酷寒になりやすいです。
フェーン現象とは?
画像出典:https://www.jma.go.jp/jma/kids/faq/a3_04.html
「フェーン現象」とは、雨が降っている山のこちら側と雨が降って
いない山の向こう側で気温が大きく違う現象の事です。
山を越えて吹く湿った空気をふくむ風が、山を吹き降りる
際に高温の乾いた風になり、局地的な空気の乾燥や気温の
上昇をもたらす事があり、それをフェーン現象と言います。
フェーン現象が起こる理由・原因は?
しめった空気が山を登っていく際には、(最初は100mで1度下がるが)雲が
出来始めると100m上昇するごとに、0.5度~0.6度しか温度が下がりません。
一方で、山を下っていく際には、乾いているので空気ができず、100mごとに
1度気温が上がります。(基本的には)この気温差がフェーン現象が起こる理由です。
画像出典:https://www.jma.go.jp/jma/kids/faq/a3_04.html
「フェーン現象」は5月~9月頃、北陸地方などでよく見られます。
南風の影響で風上の太平洋側(東海地方等)よりも、風下の日本海側
(北陸地方等)の気温の方がずっと高くなります。北陸では5月に30度を
越す真夏日を観測する事もありますが、フェーン現象のためです。
(もちろんフェーン現象は特別な気象ですから、あくまで「例外」的な事です)
観天望気(かんてんぼうき):天気のことわざ
観天望気=天気のことわざのようなものです。
観天望気(かんてんぼうき)とは、身近な自然現象から天気を予測する事です。
一般教養としても知っておいて良いですし、そのまま中学受験の理科の問題に
出たりしますので、言葉と理由を知っておきましょう。
■主な観天望気(かんてんぼうき)■
●春の観天望気●
「ツバメが低く飛んだら雨が降る」
理由:えさの昆虫が、空気が湿ると羽が重くなり飛べないから
「日がさ月がさが出ると雨」
理由:巻層雲の時に「かさ」ができ、雨を降らす乱層雲が続いてくるから
「スズメが朝からさえずるのは晴れ」
理由:スズメのさえずりが大きく聴こえるのは沢山のスズメが一度にさえ
ずっているから。つまり、日の出がキレイに始まったから
「鯖雲(さばぐも)は雨」
理由:鯖雲(さばぐも)=巻積雲(けんせきうん):うろこ雲。巻積雲は低気圧
の末端にできるので、低気圧が近づいている事が分かる
「夕焼けの次の日は晴れ」
理由:西の空が晴れている=(偏西風の影響で天気は西から東に変わるので)翌日は晴れ
「スズメが水を浴びると晴れ」
理由:雨が降るなら水浴びする必要ないでんがな
「ヒバリが高く昇ると晴れ」
理由:ヒバリ(雲雀)は上下動激しいので、雨の時はわざわざ濡れに行かないやろ
●夏の観天望気●
「暑さ寒さも彼岸まで」
理由:そのままや。暑いのも「秋分の日」頃まで、寒いのも「春分の日」頃まで
「雷鳴れば梅雨明ける」
理由:雷=太平洋高気圧がそろそろマジになるってことらしいで
「タンポポの葉が地面を這うと晩霜あり」
「カエルが鳴くと雨」
理由:皮膚呼吸は湿度が高いとより活発になるらしいで
「雲のけんかは雨」
理由:低気圧が近づくと低い雲は低気圧に向かって、
高い雲は反対に低気圧から外へ動くからやて
「朝のにじは雨」「夕方のにじは晴れ」
理由:虹=湿度、小雨。虹が見えるのは太陽の逆側。朝なら西。夕方なら東。
西ならその後雨が来る。東なら、既に雨は去ったあと。
●秋の観天望気●
「山の上に雲がかぶさると雨」
理由:雲(かさ)=上昇気流の結果。上昇気流は雨の元だから
「猫が顔を洗うと雨」
理由:猫のヒゲはとても敏感。雨が降る前は湿気が多くなるから顔を洗うとか。
●冬の観天望気●
「クモの巣につゆがつくと晴れ」
理由:穏やかに放射冷却が起こる安定した天気ってことらしいで
「飛行機雲が消えにくい(10~15分)と翌日は雨」
理由:大気の湿度が高いときは、飛行機雲ができやすく、消えにくいからやて
中学受験の理科の対策として観天望気を考える場合、
「(その観天望気・ことわざが)「雨」「晴れ」のどちらなのか+その理由」
までをきちんと理解しておく必要があります。
まとめ
以上、
エルニーニョ現象・フェーン現象・観天望気(天気のことわざ):天気⑦
でした。
エルニーニョ現象とは、数年に一度、南米ペルー沖の海面水温が
(平年に比べて)1~2度高くなり、その結果、日本が冷夏・暖冬
になる事です。
画像出典:https://www.jma.go.jp/jma/kids/faq/a3_04.html
「フェーン現象」とは、雨が降っている山のこちら側と雨が降って
いない山の向こう側で気温が大きく違う現象の事です。
観天望気=天気のことわざのようなものです。
「ツバメが低く飛んだら雨が降る」
理由:えさの昆虫が、空気が湿ると羽が重くなり飛べないから
「朝のにじは雨」「夕方のにじは晴れ」
理由:虹=湿度、小雨。虹が見えるのは太陽の逆側。朝なら西。夕方なら東。
西ならその後雨が来る。東なら、既に雨は去ったあと。
等です。
「天気関係」については以下の順番で読むと分かりやすいかもしれません。
1 風は高気圧から低気圧へ・気圧とは?・海風と陸風の仕組み:天気①
3 雲はなぜできる?そもそも「雲」って何?雲の種類(乱層雲+積乱雲!)天気③
7 エルニーニョ現象・フェーン現象・観天望気(天気のことわざ):天気⑦
8 気温と湿度(夏日・真夏日・猛暑日・熱帯夜・百葉箱・地温):天気⑧
9 気温と湿度2:飽和水蒸気量・湿度の計り方(乾湿計):天気⑨