これは日本人の一般教養として知っておきましょう。
日本では長く太陰太陽暦が使われていました。
しかし明治政府は欧米文化に追いつくため、暦のずれを正そうと
明治5年(1872年)に太陽暦を採用(これは日本史頻出です!)。
それまでの暦を旧暦とし、太陽暦が新暦となります。改暦の際には
旧暦の12月3日をもって新暦の1月1日としたため、季節感には1カ月
ほどのズレが生じました。
旧暦で1月から12月までの呼び方を「和風名月」と言い、日本の季節と
伝統的な暮らしが由来になっています。
旧暦の月の名前:1月~12月
1月:睦月(むつき)
2月:如月(きさらぎ)
3月:弥生(やよい)
4月:卯月(うづき)
5月:皐月(さつき)
6月:水無月(みなづき)
7月:文月(ふみづき)
8月:葉月(はづき)
9月:長月(ながつき)
10月:神無月(かんなづき)
11月:霜月(しもつき)
12月:師走(しわす)
旧暦の名前の由来と諸説
1月:睦月(むつき) 1 年の初めの月という意味の「元つ月」が変化した
2月:如月(きさらぎ)寒さがまだ残っていて , 衣(服)を更に着る「衣更着」
3月:弥生(やよい) 草木が生い茂る月「木草弥や生ひ月」が短くなって「やよひ」
4月:卯月(うづき) 卯の花(ウツギ)が咲く月「卯の花月」が短くなった
5月:皐月(さつき) 田植えをする月「早苗月」が短くなった
6月:水無月(みなづき)田に水を入れる月「水の月」(「無」は無い事ではなく「~の」の意味)
7月:文月(ふみづき)短冊に詩歌を書く七夕の行事にちなんだ「文披月」が変化した
8月:葉月(はづき)木々の葉が落ちる月「葉落ち月」が短くなった
9月:長月(ながつき)夜が長くなる月「夜長月」が短くなった
10月:神無月(かんなづき)出雲大社に全国の神が集まり, 各地の神々が留守になる月
11月:霜月(しもつき)霜の降る月。
12月:師走(しわす)師(僧)が仏事で忙しく走り回る「師走」