出典:東京都教育委員会
2022年の都立中高一貫の適性検査では2月3日に受検(都立中高一貫の試験は
受験ではなく「受検」と表記します)できなかった児童について、
「特例による検査」をすることが発表されていましたが、その結果が
東京都教育委員会から発表されました。
基本的には「新型コロナウイルスに感染していて2月3日の受検ができなかった
児童」への特例措置とされていました。
都立の中高一貫は、きれいにすべての数字を公表してくれるので、公平
で良いですね。筑波大附属も立派な学校だったのに、圧力に負けて、
「提携校制度」とか作らされて…
2022年・都立中高一貫校・特例検査の結果:募集12/合格12/応募46
出典:東京都教育委員会
今回の「特例による検査」は報告書点と面接による合否判定でした。
報告書の点数が受検で合格した児童の最低点よりも上であることが
条件とされていたようです。
まあ、いわゆる「足切り」を設定したようです。
また、都立中高一貫のスタイルとして、募集人員=合格者数なので、
そこも普通の「受検」と同じでしたね。
募集12人で応募が46人、合格者が12人なので、倍率は3.83倍です。
報告書の点数が2月3日受検で合格した児童の最低点以上であれば、それほど
「差」はない生徒が合格しているものと思われます。
「新型コロナによる特例検査」はおそらく今回だけになるのではないかと
思われますが、一応2022年の「都立中高一貫校特例検査」の応募資格と
選考方法をまとめておきます。
2022年都立中高一貫校特例検査の応募資格
2022年2月3日の受検に出願していた者のうち、新型コロナウイルス感染症等
に罹患したことなどにより、当日の受検ができなかった者。
2022年都立中高一貫校特例検査の選考方法
(1)個人面接
評価点
①将来の進路に対する目的意識
②6年間の一貫教育の中で学ぼうとする意欲
③小学校のときの活動や、力を入れて取り組んできたこと
④課題発見・解決能力、集団への適応性等、本校が求める適性
(2)報告書点
通常の検査同様、小学校からの報告書点の合計点で評価。
ただし、すでに合格が決まっている受検生の報告書の最低点を
上回っている必要がある。
まとめ
以上、
2022年・都立中高一貫校・特例検査の結果:募集12/合格12/応募46
でした。
中学受験の良い所は、学力によるほぼ完全実力勝負という点ですが、
さすがにコロナ禍、今回は都立中高一貫校で「特例検査」が行われました。
面接と報告書だけとはいえ、
「ただし、すでに合格が決まっている受検生の報告書の最低点を
上回っている必要がある。」
の部分が担保されていれば、合格者数を見ても、「本来は合格しなかった」
ような児童が入学する可能性は極めて低いものと思われます。
(誰とは言いませんが分かりますよね?受験制度の破壊だと僕は思いますよ)