全国初の公立小中高一貫教育校として2022年4月に開校した、
東京都立立川国際中等教育学校附属小学校
の2023年度の募集要項等が発表されました。
国立ですと、お茶の水女子大附属や筑波大附属、学芸大附属などの小学校が
ありますが、それの都立版と考えていいかと思います。
国立の付属小学校と同じで、応募倍率が一定を超えると抽選で「一次通過者」を
決めています。いわゆる「ガラガラポン」ですね。
初年度の2022年度は、募集人員58人に対し、応募人員1,797人、抽選による
第1次通過人数400人。抽選倍率は4.49倍となったとのことです。
最終的な応募倍率は30倍ですから、30人に1人しか受からないわけですね。
とはいえ、小学生入学前の子供なので、まあ「試験」といっても・・・
となりそうですが。
立川国際中等附属小学校の2023年度募集要項・入試問題:全国初の公立小中高一貫教育校
◆2023年度東京都立小学校入学者決定
対象校:東京都立立川国際中等教育学校附属小学校
募集人員:70人(一般枠58人、海外帰国・在京外国人児童枠12人)
日程: 【一般枠募集】 出願受付 2022年10月18日(火)~25日(火)
※郵送(郵便局留)必着
第1次(抽選) 2022年11月14日(月)
第1次の発表 2022年11月16日(水)
第2次(適性検査) 2022年11月27日(日)
第2次の発表 2022年12月3日(土)
第3次(抽選)および合格発表 2022年12月3日(土)
【海外帰国・在京外国人児童枠募集】
出願受付 2022年10月16日(日)~17日(月)
※都立小学校窓口へ持参
第1次(抽選)および発表 2022年10月20日(木)
第2次(適性検査) 2022年11月6日(日)
第2次の発表 2022年11月10日(木)
第3次(抽選)および合格発表 2022年11月10日(木)
気になる、立川国際中等附属小学校の入試問題・受験内容ですが、同校の
YouTubeチャンネルがあり、適性問題の出題例が動画であります。
個人的に「小学校受験」というのは、すべての学校でいわゆる「お受験」
と考えていて、「親の力」+「運」がほぼすべてと思っています。
「中学受験」も親の力は相当大事ですが、「やるのは子供」ですし、
ある程度「学力」を測れる年齢になっています。ガラガラポンもありません
し、都立中高一貫校の場合は、小学校の調査書(成績)も提出させるので、
「適性」とは言いつつ、かなり公平な学力試験と思っています。
その点、小学校入学前の子供に「学力」といっても・・・と思います。
まあ、上記の動画に実例がありますので受験・受検を考えている方は
とても参考になると思います。
知り合いにも、「国立大学附属小学校」の出身者が何人かいますが、
共通しているのは、「ど公立」の小学校・中学校に比べて、環境が
恵まれているという事でしょうか。本人の学力的な資質は、「お受験」
なのであまり関係ないと思われます。
慶應幼稚舎に入る子と、慶應の附属(今は3つでしたかね?)に
中学校からガチ受験して入る子が全然違うと考えればわかりやすいか
と思います。
とはいえですね、都立中高一貫校が明らかに都立高校よりも進学実績を
上げてきている事からすると、場合によっては小学校から「型にはめて」
鍛えていくのが「効率的」なのかもしれません。
上記はenaが公表している数字です。
これを見ると、都立中高一貫校よりも、国公立大学系の進学実績で上の
都立高校は、いわゆる最上位3校の、日比谷・西・国立と、戸山しかあり
ません。都心の一等地にある都立青山高校で何とかトントンやや負けくらいです。
立川高校、八王子東高校といった都立の西の名門も、国公立大学への進学率
では都立中高一貫校の風下に立っているのが現状です。
そうすると、多くの私立中学が高校募集をやめるのも分からなくはない
ですね~。現在、進学実績をあげている立川国際中等教育学校に、新たに
付属小学校ができたのはそういった意味でも興味深いです。
まとめ
以上、
立川国際中等附属小学校の2023年度募集要項・入試問題:全国初の公立小中高一貫教育校
でした。
なんにせよ、人気の都立中高一貫校の中で初めての付属小学校なので、
人気は出るでしょう(出ています)。
立川国際中等附属小学校の今後の成り行きが注目されます。
チャオ