千代田区立九段中等教育学校が令和6年(2024年)2月3日の入試から、
男女別定員を撤廃すると発表しました。
都立中の「受検」では、女子の方が成績が良いのは知られていますが、
これまでは「男女別定員」でした。
千代田区立九段中等教育学校は「千代田区立」なので、厳密には
都立中学ではありません。
(関連記事)
都立中高一貫校・2023年(令和5年)度募集から願書で男女別の性別記入を削除+報告書から出欠記録を削除:男女別定員は廃止?
出典:千代田区HP
九段中等・令和6年(2024)入試から男女別定員を撤廃!千代田区立九段中等教育学校
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
九段中等教育学校の入学者決定要件について
「千代田区立九段中等教育学校入学等あり方検討会」で検討を行い、教育委員会
での協議・議決を経て、令和5年度に実施する受検(令和6年4月入学者の決定)
から、男女別定員を撤廃することが今後の方針として決定しました。
入学者決定に関する実施要綱は、9月頃に本ページ上で公表する予定です。
これまで、九段中等教育学校の入学者決定については、都立中等教育学校等の
入学者決定要綱に準ずる形で、男女別定員を定めてきましたが、社会的なジェンダー平等
の認識が高まる中、九段中等教育学校における入学者決定要件についても、見直しの
必要性が高まっています。そのため、令和5年度から
「千代田区立九段中等教育学校入学等あり方検討会」を設置し、入学者決定要件
(主に男女別定員)について、検討を開始しました。
出典:千代田区HP
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
九段中等の「男女別定員撤廃」について千代田区のHPでは
「都立中等教育学校等の入学者決定要綱に準ずる形で、男女別定員を定めてきましたが、
社会的なジェンダー平等の認識が高まる中、九段中等教育学校における入学者決定要件
についても、見直しの必要性が高まっています。」
と書かれています。
男女別定員の撤廃とジェンダー平等がどのように関わるのか個人的には
微妙な気もしますが、要するに「男女別という選抜方法が時代遅れだ!」
という事かと思われます。大学入試などでは昔から、男女別定員などは
ないですしね。
都立中では、2023年(令和5年)入試から、
【都立中高一貫校・2023年募集から願書で男女別の性別記入を削除】
【都立中高一貫校・2023年募集から報告書から出欠記録を削除】
出典:東京都教育庁
の二点が行われていました。
ただし、
2023年度(令和5年度)の都立中学の受検では、募集は男女別のままに
なっていて、願書に性別記入欄がないのと、募集を分けるのは別という事
だったようです。
都立中高一貫校の定員は、2022年(令和4年)度までは、キッチリと男女別で
決まっていて、合格者数=募集定員という点もポイントでした。水増し合格ゼロ
という事ですね。
これが仮に性別関係なく合格者を決定していくとなると、かなりの大きな変化
になります。
良く知られているように、小学校6年生時点では、女子の方が概して成績は良い
です。有意な男女差があると言われています。
都立中高一貫校では、入学辞退者が出るとその人数分繰り上げ合格が行われますが、
その際には男女関係なく成績順に選ばれます。そのため、繰り上げ合格者はほとんど
が女子になると言われています。
(うちの子が入学した都立中高一貫校でも、その代では女子の方が入学者が多く
なっており、これは繰り上げ合格者はほとんどが女子だったからと思われます)
九段中等の流れに沿うならば、
都立中高一貫校でも、例えば、
2025年(令和7年)度募集から男女別定員はなくなり、受検者すべてが
一つの基準(受検の点数+報告書の点数)で選抜されるという事も
ありえます。
まとめ
千代田区立九段中等教育学校が令和6年(2024年)2月3日の入試から、
男女別定員を撤廃すると発表しました。
都立中の「受検」では、女子の方が成績が良いのは知られていますが、
これまでは「男女別定員」でした。
千代田区立九段中等教育学校は「千代田区立」なので、厳密には
都立中学ではありませんが、今後、都立中学にも同じ「男女別定員の撤廃」
があるとすると、「入学者の7割が女子」といった学校が出てくる可能性も
あります。
成り行きが注目されます。
(関連記事)
都立中高一貫校・2023年(令和5年)度募集から願書で男女別の性別記入を削除+報告書から出欠記録を削除:男女別定員は廃止?