古墳文化・ヤマト政権:大王の時代(4世紀~7世紀)のポイント
●4~7世紀は古墳文化:前期(前方後円墳)中期(仁徳天皇陵)後期(竪穴・横穴式石室)
●大王(おおきみ・後の天皇)が君臨(ヤマト政権):弥生時代の小国は朝廷に組み込まれていく
●身分制度(「氏姓制度」)がはっきりとしてくる
●渡来人が朝鮮半島、中国から来る:ヤマト政権、飛鳥文化に貢献
弥生時代と古墳時代の「断絶」:弥生時代は集団墓地。「古墳」は個人の墓。
古墳→大きな権力→大王(おおきみ)
弥生時代と古墳時代の「連続であり断絶」:階級・身分制度がハッキリする→氏姓制度
古墳文化(4世紀~7世紀)
古墳文化9・古墳時代11(古墳前期、中期、後期)10
九州、近畿、瀬戸内海沿岸などに「古墳」が作られる。
1 古墳
・古墳11:豪族の高塚式墳墓(3世紀後半から)。権力者(大王等)のお墓
埴輪(はにわ)11が表面(表土)に並べられた。円筒埴輪8(筒形、つぼ型、朝顔形)
形象埴輪(けいしょうはにわ)6:人物埴輪5、動物埴輪5等
埴輪
円筒埴輪、形象埴輪
副葬品11:古墳には遺体とともに、多くの品々が埋葬された。
鏡9、三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)8
勾玉(まがたま)7、馬具8etc.
三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)
2 古墳前期(3世紀後半~4世紀)
・前方後円墳11(鹿児島から岩手まで)。大型古墳はほとんどこの形。
方形の墳丘(前方)+円形の墳丘(後円)
3 古墳中期(4世紀末~5世紀)
古墳中期の(大物)前方後円墳(大仙陵古墳と誉田御廟山古墳)
仁徳天皇陵(日本最大規模の前方後円墳・大仙陵古墳。大阪府堺市)
・大仙陵古墳11:大阪府堺市。百舌鳥(もず)古墳群7の中心で、仁徳天皇陵7とされる
古墳中期時代の5世紀頃。全長486m、高さ35m
・誉田御廟山古墳10(ごんだごびょうやまこふん)
:大阪府羽曳野市にある古市古墳群3の中心で、応神天皇陵10とされる
古墳中期時代の5世紀頃。
・前方後方墳7:両端共に方形の古墳。出雲地方に多い。
4 古墳後期(6世紀~7世紀)
・竪穴式石室11:前~中期古墳に見られる内部構造。長方形の石室。上部から封土。
・横穴式石室10:後期古墳。封土の横に入口。いつでも埋葬者を足せるので家族的。
・装飾古墳7
九州北部の後期古墳に特徴的。石室や石棺に絵や彫刻。壁画古墳。
高松塚古墳(奈良県)。
高松塚古墳の壁画
ヤマト政権・大王の時代(4世紀~7世紀)
ヤマト政権4:大王(おおきみ)を中心とした連合政権。4世紀~7世紀。高句麗と争う
大王(おおきみ)11:ヤマト政権の首長。後の天皇。
氏姓制度(しせいせいど)10:ヤマト政権の制度。身分秩序。→「大化の改新」645年まで
弥生時代の「小国」は、各地の豪族11になり、大王のもとで朝廷3(ヤマト政権の
統治機構)の「氏姓制度」の中に組み込まれていった。
・氏(うじ)10:血縁の同属集団で世襲/氏上(うじのかみ)8が氏の首長で氏人(うじびと)4を統率
・姓(かばね)11:家柄や地位をあらわす。
臣(おみ)10:大王家が祖先の姓。葛城臣(かずらきのおみ)8、平群臣(へぐりのおみ)8、蘇我臣(そがのおみ)8
大臣(おおおみ)10:平群、蘇我、葛城などが任じられた地位。
連(むらじ)10:大王とは祖先が違う。職能名(仕事)。
大伴連(おおとものむらじ)9、物部連(もののべのむらじ)9、中臣連(なかとみのむらじ)5
大連(おおむらじ)10:大伴、物部などが任じられた地位。
(臣、連以外の姓→君(公)きみ9、直あたえ9etc.)
https://www.try-it.jp/chapters-12394/lessons-12464/
・伴造(とものみやっこ)9:朝廷の官僚
・国造(くにのみやっこ)10:ヤマト政権の地方長官。地方の豪族
4世紀頃の朝鮮半島とヤマト政権
渡来人11:帰化人3ともいう
http://blog.livedoor.jp/hirohiko24-bokepuri/archives/11024341.html
・渡来人第一波:4~5世紀。漢字等
・渡来人第二派:5~6世紀。百済系。仏教等(538年)
高句麗(こうくり)11:朝鮮半島北部。ツングース系。4世紀はじめ楽浪郡を滅ぼす。
7世紀、唐と新羅に滅ぼされる。ヤマト政権(日本)と対立。
馬韓・弁韓・辰韓(ばかん・べんかん・しんかん)10:2~3世紀、朝鮮半島南部。「三韓」
馬韓→百済、辰韓→新羅
新羅(しらぎ)11:356年~935年
356年辰韓を統一して建国。7世紀、唐と組んで高句麗・百済を滅ぼし、
朝鮮半島を統一。935年高麗に滅ぼされる。
百済(くだら)11:345年頃~660年
高句麗・新羅からの圧迫を避けて、日本と親交。儒教・仏教(538年)を伝える。
新羅に滅ぼされる(660年)
古墳時代の生活
・群集墳10(ぐんしゅうふん):6~7世紀、小さい古墳が集まったもの。農民の台頭が分かる
古墳文化・ヤマト政権:大王の時代(4世紀~7世紀)のまとめ
●4~7世紀は古墳文化:前期(前方後円墳)中期(仁徳天皇陵)後期(竪穴・横穴式石室)
●大王(おおきみ・後の天皇)が君臨(ヤマト政権):弥生時代の小国は朝廷に組み込まれていく
●身分制度(「氏姓制度」)がはっきりとしてくる
●渡来人が朝鮮半島、中国から来る:ヤマト政権、飛鳥文化に貢献