中学受験の勉強スケジュール―「中学受験+塾なし」の勉強法!

中学受験の勉強スケジュール

中学受験に限らず、高校受験、大学受験でも、

難関校に合格するためには、2年位の受験勉強期間・時間が必要

と言われます。僕もそう思います。

 

その上で、浪人という選択肢が存在しない(しませんよね?)中学受験の

タイムスケジュールをまとめてみました。

3年生:勉強する習慣をつける(「勉強する事」に慣れる)

4年生:基本を確実にできるようにする+「勉強」に慣れる

5年生:6年生までの範囲を全教科1回終わらせる+基本をほぼ完璧にする

6年生:全教科を復習していく+受験問題を解きレベルを上げる+抜けをなくす+細部をつめる

 

もちろん上記のスケジュールは「理想」です。

また、難関中学を受験するという前提でのスケジュールになります。

既に6年生で、「え?基本も何もやってないよ」という方も

多いでしょう。その場合は、「速く・効率的に勉強する」か「たくさん

時間を使うか」どちらかしかないです。

 

3年生:勉強する習慣をつける

小学校低学年のうちは、やはり「勉強する習慣」を身につける

事が大事だと思います。

 

まずはそれがないと、高学年になってからドンドン成長していく

というイメージがもてませんよね?

 

「習慣」にするためには、馴らしながら少しずつ背中を押していく

感じでしょうか。

 

「やってみせ・言って聞かせて・させてみて・ほめてやらねば人は動かじ」(山本五十六)

 

です。

 

3年生の間は「勉強する事」に慣れるのが大事だと思います。

 

4年生:基本を確実にできるようにする+「勉強」に慣れる

4年生になると、ある程度の「勉強」はできるようになる子が

多いと思います。

 

ですので、4年生の1年間で「基本・基礎」を徹底しておくのが

良いと思われます。その後の「ジャンプ」のための「ホップ、ステップ」

というイメージです。

(参考記事)

 

また、解ける・解けないは別にして、この頃に「中学受験の問題」

というのを(学校によって全然違いますが)チラッと程度でも見て

おくと良いかもしれません。

 

「5年生の段階で全教科を1回終わらせる」という事を前提にする

ならば、4年生の1年間はとても大事です。

 

3年生が「勉強する事に慣れる」だとしたら、

4年生は具体的な各教科の勉強に慣れる

事が大事でしょう。

 

効率よく、速く勉強していくことができるようになると素晴らしいですね。

 

最終的には、過去問を解いて、志望校の合格ラインに到達すれば

良いわけなので、そういった意味では、4~5年生の勉強は、過去問を

解いても良いレベルまで達するための準備ともいえます。

 

5年生:6年生までの範囲を全教科1回終わらせる+基本をほぼ完璧にする

多くの中高一貫の進学校(特に私立)では、

「高校2年生までに高校3年生までの勉強を一通り終えてしまう」

事は知られています。

 

たくさんある中高一貫校ですが、共通して上記のようなカリキュラムに

なっているようです(国立、公立は立場上多少違うかもしれません)。

何故でしょうか?

大学受験に効果があるからですね。

 

このブログでしつこくしつこく書いてますが、勉強して何かを頭に

入れていく際に(おそらくは最も)効率的な方法は、

「基本を徹底+繰り返す」

です。

 

そうすると、

「大学受験の際に、高校2年までに一通りの事を一回終えておく」

「中学受験の際に、小学5年生までに一通りの事を一回終えておく」

事の意味・効果は分かるかと思います。

 

高校3年生、小学校6年生の一年間を、復習(繰り返し)+過去問

に使えるからです。

 

人間の頭の構造が「基本+繰り返し→理解→難問に挑戦」となっている

のであれば(おそらくなっています)、上記のようなやり方が

非常に効果が高いのは当然です。

 

ここで大事なのは、

なにも小学校5年生の最後の段階で、6年生まで

の範囲を完全にできる必要はない

という事です。それは難しいですし、そもそもその必要がありません。

そうではなくて、

5年生の3月までに6年生までの範囲を全教科1回終わらせる

というのは、あくまでも「一回は勉強をしておく、目を通しておく」

という(レベルの)話です。

 

人と友人になる場合でもそうですが、いきなり会った瞬間から

「はい友達!」

というのはほぼありませんよね?まあ、政治家なんかがパフォーマンス

でやる場合は別ですが(昔のレーガンと中曽根首相のロン、ヤスや、

トランプと安倍首相の「ドナルド!」「シンゾー」ですね)、あれは

「友達という設定の演技」ですから。

 

基本的には、まずは「顔見知り」になり、だんだんと距離をつめて

「知り合い」→「友人」となっていくものですよね?

 

勉強もほぼ同じで、例えば、日本史をやっていて、いきなり

「坂本龍馬の偉大さについて」

を語る事はできないはずです。

まずは、「坂本龍馬」がどういう人だったかという「事実」を

知り、どういった事をやったのかを覚えなければなりません。

その上で日本史の流れの中に位置づける事ができると、初めて

「龍馬大好き!」(龍馬が友達のような感覚になる)

と言えるのではないでしょうか?

名前しか知らないのに「ワイには龍馬の気持ちが分かる!」と

言っていたらかっこ悪いですよね?

 

そういった意味では、5年生の段階ではまずは坂本龍馬と顔見知り

になっておく程度で良いと思います。

「いつの人=幕末」

「どこの人=土佐藩(脱藩した)」

「何した人=薩長同盟をとりもったetc」

「どうなったの=暗殺された」

「誰と仲良し?=勝海舟(の弟子)、中岡慎太郎etc」

5年生の段階では、右側は最低限知っている程度で良いでしょう。

(最初は「幕末?おいしいのそれ?」からみんな始まりますので心配いりません)

 

でも最低限でも知っていると、学校の授業が復習に使えますし、

6年生で細部に入っていく際に圧倒的に速く覚えられます。

 

最終的には、過去問を解いて、志望校の合格ラインに到達すれば

良いわけなので、そういった意味では、4~5年生の勉強は、過去問を

解いても良いレベルまで達するための準備ともいえます。

 

6年生:全教科を復習していく+受験問題を解きレベルを上げる+抜けをなくす+細部をつめる

5年生で一通りの範囲を見ておくという前提ですが、6年生の一年間は

●(既にできている)基本の確認+徹底

●全体の復習

●受験問題・過去問を解く:抜けをなくす+細部をつめる

→自分のレベルを上げる

という流れになります。

 

難関校を目指す場合は、個人的にオススメなのは、6年生の早い段階で、

難関ではない学校の過去問を解いて、基本を(ほぼ)完璧にするという

方法です。できたら、8割~9割の正答率を出したいところです。

 

いわゆる「御三家」のような中学の入試問題は、正直、大学入試とそう

変わらないレベルです。ですが、そういった中学でも「基本」が完璧に

できているとそれなりには何とかなったりしますので、そのための

準備にも比較的容易な入試問題をきちんと解くというのは効果的かと

思います。

 

6年生の夏以降は、志望校の過去問を解いて合格点に達するように

頑張るという流れになります。

 

まとめ

以上、

 

中学受験の勉強スケジュール―「中学受験+塾なし」の勉強法!

 

でした。

 

再度中学受験のタイムスケジュールをまとめておきます。

 

3年生:勉強する習慣をつける(「勉強する事」に慣れる)

4年生:基本を確実にできるようにする+「勉強」に慣れる

5年生:6年生までの範囲を全教科1回終わらせる+基本をほぼ完璧にする

6年生:全教科を復習していく+受験問題を解きレベルを上げる+抜けをなくす+細部をつめる