物の熱量・温まり方(熱とは?熱の移動・温度の違う2つの水・カロリー)
物(固体・液体・気体)の体積と温度
物の体積は温度が変化すると変わります。
物は固体(氷)・液体(水)・気体(水蒸気)に分けられますが、
温度ともに変化する様子はそれぞれ違います。
固体・液体・気体、すべて(水は例外)温度が上がると体積が増えます(膨張)。
温度による体積変化は「気体>液体>固体」となります。
固体の体積変化
固体は温度が上がると体積が増えます(「膨張」)。
逆に、温度が下がると体積が縮みます(「収縮」)。
固体が膨張する割合を「膨張率」といい、金属がもっとも
大きいです。ただし、液体や気体に比べると固体の膨張率
は非常に小さいです。
(実験例)金属の玉・わっか
1 わっかを(ギリギリ)通る位の金属の玉を用意
2 金属の玉をあたためるとわっかを通らなくなる
3 冷やすと(再度)わっかをとおる
見た目には分からなくても、熱の影響で体積が大きくなる事が分かります。
(フリー写真素材)
例えば、電線がたるませてあるのは、冬になると温度が下がり、
体積が縮み、収縮するからです。最初からピンと張ってあると
切れたら大変ですからね(他にも理由はあるようですが・・・)。
液体の体積変化
(水以外の)液体は温度が上がると体積が増加(膨張)します。
水は、4度の時に体積が最小となり、その前後では膨張します。
(→(同じ体積なら)4℃の時が密度が濃いので水の重さは一番重くなります)
水の体積変化の図
(実験例)
画像出典:『中学入試くらべてわかるできる子図鑑 理科』p131
図を見ると分かりますが、フラスコを暖めると、水の体積が大きく(膨張)
なるので、「印」の位置が上がります。逆にフラスコを冷やすと、体積が
小さくなる(収縮)ので、「印」の位置が下がります。
例題)真冬に湖が凍る時には表面から凍っていきます。何故か説明してください。
気体の体積変化
気体はすべて、温度が上がると体積が膨張し、温度が下がると収縮します。
膨張・収縮の割合はすべての気体で同じです。
温度が1℃変わると、0℃の時の体積の1/273増えたり減ったりします。
気体は体積の変化が最も大きいです。
(実験例)
上記の「水」と同じ実験を「空気」ですると分かります。
フラスコを暖めると、空気の体積が大きく(膨張)
なるので、「印」の位置が上がります。逆にフラスコを冷やすと、
体積が小さくなる(収縮)ので、「印」の位置が下がります。
温度による体積変化は「気体>液体>固体」となります。
物の熱量・温まり方(熱とは?熱の移動・温度の違う2つの水・カロリー)