和も差も変化する倍数算は「線分図」で解く!どちらか一方の比率を最小公倍数で揃える!―「中学受験+塾なし」の勉強法!

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連比の問題と解き方のテクニック3つ!youtube音声動画付き

線分図

倍数算は連比か線分図を使う!:和が一定・差が一定

和も差も変化する倍数算は「線分図」で解く!どちらか一方の比率を最小公倍数で揃える!

やりとりの前後で、比率が変化する時の数字を求める問題を倍数算と言います。

倍数算には、

・和が一定

・差が一定

・和も差も変化する

問題があります。

「和が一定」「差が一定」の倍数算については、

倍数算は連比か線分図を使う!:和が一定・差が一定

にまとめてあります。

この記事では、

【和も差も変化する倍数算】

について学びましょう。

●【和も差も変化する倍数算は線分図を使う】

●「前後」の比率を考える(○と□のようにきちんと分ける)

●どちらか一方の比率を最小公倍数で揃えて、残りの比率を用いて数量を決める

先に言ってしまいますが、解法は以下です。

1)線分図を正確に書く:前後の比率をきちんと分ける

2)どちらかの比率を最小公倍数で揃える

3)もう一方の比率の差から割合が出せる

揃えることで「割合」が一つにできるという事ですね。

 

和も差も変化する倍数算は「線分図」で解く!

「和が一定」「差が一定」の倍数算については、

倍数算の問題は【連比】か【線分図】を使って解く

でしたが、

倍数算は連比か線分図を使う!:和が一定・差が一定

和も差も変化する倍数算は「線分図」で解く事を基本としましょう。

●【和も差も変化する倍数算は線分図を使う】

●「前後」の比率を考える

●どちらか一方の比率を最小公倍数で揃えて、残りの比率を用いて数量を決める

問題)だろう君とびばりさんの所持金の比は1:3です。だろうくんは誰かから

から50円もらい(びばりさんではありません)、びばりさんは100円使ったので、

その後の2人の所持金の比率は2:1になりました。

だろうくんの最初の所持金は?

和も差も変化していますね?

まずは「線分図」を書きましょう。

①と③の方が「前」の比率です。

□で囲っている方が「後」の比率です。

ポイントは

●どちらかの比率を最小公倍数で揃える●

後の比率を「2」で揃えます。

連比と同じなので、2倍したら、同じ組の所はすべて2倍ですから、

100円→200円、割合③→⑥です。

そうすると、割合⑥ー割合①=250円だと分かりますね?

割合⑤=250円なので割合①=50円

だろう君の最初の所持金は割合①ですから、

答え50円

 

問題)だろう君とびばりさんの所持金の比は、はじめ3:2でしたが、だろう君は

1000円もらい(びばりさんからではありません)、びばりさんは500円使ったので、

その比が2:1になりました。はじめにだろう君はいくら持っていましたか?

線分図を書いて解いてみましょう。

 

問題)清原中学校と桑田中学校の受験者数の比率は4:5で、合格者数は、

清原が120人、桑田が180人でした。不合格者数の比率は5:6でした。

清原中学校の受験者数は何人ですか?

考え方は同じです。

●線分図を正確に書く

●比率を前後できちんと分ける

●どちらかの比率を最小公倍数で揃える●

(揃えた方は他の数字も同じ倍数かけるのを忘れないように)

□が受験者数の割合です。○が不合格者数の割合です。

このままでは揃っていないので割合が出せません。

受験者数の割合「4」「5」の最小公倍数「20」で揃えます。

揃えているので総数は同じになります。

という事は不合格者数の割合①が120だと分かりますね?

清原中学の受験者数は、

120人の合格者+割合⑤(120×5)です

答え)720人

 

倍数算の中学入試問題等

問題)慶應中等部

初めに兄と弟が持っている鉛筆の本数の比は7:5でしたが、兄は友達から

鉛筆12本をもらい、弟は友達に鉛筆を4本あげたので、兄と弟の鉛筆の

本数の比は12:7になりました。初めに兄が持っていた鉛筆は□本です。

考え方は同じです。

●線分図を正確に書く

●比率を前後できちんと分ける

●どちらかの比率を最小公倍数で揃える●

(揃えた方は他の数字も同じ倍数かけるのを忘れないように)

●上2本が問題文を線分図にしたものです

●最初の割合⑦と⑤を最小公倍数の35で揃えます

●「後」の割合の差「11」が88本という事が分かります

●割合①=8本です(あわてて8×7+12=68本!としないように)

●兄の最初の本数は、割合⑫から12本を引いた数です

●8×12-12=84

答え)84

 

まとめ

●【和も差も変化する倍数算は線分図を使う】

●「前後」の比率を考える(○と□のようにきちんと分ける)

●どちらか一方の比率を最小公倍数で揃えて、残りの比率を用いて数量を決める

●どちらかの比率を最小公倍数で揃える●

これがポイントになりますが、

揃えた方は他の数字も同じ倍数かけるのを忘れないように

しましょう。「連比」のテクニックと同じですね。

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