商と余りが等しくなる系の問題はパターンで解ける!

余りが同じ・割る数と余りの【差】が同じ(割り算)系問題のテクニック!(商と余り②)

「商(割り算の答え)と余りが等しくなる」系の問題は中学入試によく出ます

がある程度パターン化しているのでそれに慣れてしまいましょう。

問題)灘中学

37で割ったとき、商と余りが等しくなる4桁の整数は何個ありますか。

(下記で解説しますが、灘中学だからといってびびらなくて大丈夫です!)

 

除法の原理

「(A)125÷(B)3=(C)41余り(D)2」ですよね?

整数を0以外の整数で割った場合、次の原理が成り立ちます(除法の原理)。

A=B×C+D  (除法の原理)

125=3×41+2

「商(割り算の答え)と余りが等しくなる」系の問題の場合、C=Dなので、

A=B×C+C=(B+1)×C分配法則を使ってます)となります。

 

「商(割り算の答え)と余りが等しくなる」系の問題

商と余りが同じになる(等しくなる)系の問題は中学入試によく出ます。

商と余りが等しくなる系の問題の解き方・テクニック

①商と余り=(割る数-1)以下(余りが割る数と同じ以上にはなりませんよね?)

②割られる数=(割る数+1)×「商=余り」割られる数=割る数×商+余りで商=余り

③割られる数を除法の原理で表す(②)

④分配法則を用いて1つの式にまとめる(②)

*最大のテクニックは「慣れる」ことですかね

*割る数をA、割られる数をBといった感じにした方がやりやすいです

問題)13で割ると商と余りが等しくなる100以上の整数はいくつあるか?

割られる数をA、商と余りをBとします。

①B(商と余り)≦12(余りが割る数と同じ以上にはなりませんよね?)

②(13+1)×12以下の整数(0以外)

③④A=13×B+B=(13+1)×B=14B

B≦12で14Bは100以上ですので、

最小のBは8。ですので、8、9、10、11、12の5つですね。

(13×8+8),(13×9+9),(13×10+10),(13×11+11),(13×12+12)

答え)5つ

 

問題)灘中学

37で割ったとき、商と余りが等しくなる4桁の整数は何個ありますか。

割る数A、商と余りをBとします。

①B(商と余り)≦36(余りが割る数と同じ以上にはなりませんよね?)

②A=37×B+B=(37+1)×B=38B

③B(商と余り)は36以下の整数(0以外)で38Bは4桁の整数

④38÷1000=26余り12、よって最小のBは27(38×27=1026)

⑤B(商と余り)≦36なので、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36の10個

あるいは、

38÷999=26余り11、999までに38の倍数は26個、36-26=10

答え)10個

 

問題)0でない整数Aを50で割ると、商と余りが等しくなりました。

このような整数Aは全部で何個ありますか?

商と余りをBとします。

①B≦49 (余りが割る数と同じ以上にはなりませんよね?)

②A=50×B+B(除法の原理)=分配法則(50+1)×B=51B

③Bは0以外で49以下の整数なので、1~49

答え)49個

 

商と余りが等しくなる系の問題の解き方・テクニック

①商と余り=(割る数-1)以下(余りが割る数と同じ以上にはなりませんよね?)

②割られる数=(割る数+1)×「商=余り」割られる数=割る数×商+余りで商=余り

③割られる数を除法の原理で表す(②)

④分配法則を用いて1つの式にまとめる(②)

*最大のテクニックは「慣れる」ことですかね

*割る数をA、割られる数をBといった感じにした方がやりやすいです

 

商と余りが等しくなる系の問題はパターンで解ける!

余りが同じ・割る数と余りの【差】が同じ(割り算)系問題のテクニック!(商と余り②)