「勉強ができない・成績が上がらない」
中学受験に限らず、勉強する際の悩みは煎じ詰めればこういう事ですよね?
この記事では、
「勉強ができない・成績が上がらない3つの理由」
として、具体的に「なぜ勉強ができるようにならないのか?」
「どうして成績が上がらないのか?」を検証します。
これは、これまでに延べ1000人以上の児童・生徒を見てきた結果として
かなり統計的に有意(科学的=誰にでもあてはまる)な気がします。
「勉強ができない・成績が上がらない3つの理由」
「勉強ができない・成績が上がらない3つの理由」
1 そもそもやっていない
2 勉強の具体的なやり方が分からない
3 継続的に続けていない
逆に言うと、これをすべてクリアしていればおのずと、
勉強ができ、成績が上がる
結果になっているはずです。
具体的には、
1 そもそもやっていない→やっている!
2 勉強の具体的なやり方が分からない→分かっている(はずだ)!
3 継続的に続けていない→毎日続けている!
この状態ですね。
今、自分にはどこが足りていないのか考えてみましょう。
1 そもそもやっていない
よくあるパターンです。
「先生、明日から本気を出します!」→明日からやると言ってやる人少ないです。
今日やらない人が、明日からやると言ってもあまり信用できませんね。
実は、中学受験などでは「やるだけ」でかなり差がつきます。
おそらく、無理やりにでも机に向かい、根性だけで勉強するだけでも、全体の上位10%
くらいにはいける気がします。
それくらい、(多くの)人間はやらない(さぼる)です。
ただし、ここで一つ大事なことは、
「やりたくても勉強のやり方が分からないんだよ!」
という児童・生徒が多数いるという事です。
それが、
「勉強ができない・成績が上がらない3つの理由」
の2つ目につながります。
「勉強の具体的なやり方が分からない」
というパターンです。
2 勉強の具体的なやり方が分からない
「具体的なやり方が分からない」
という場合は、どこにどういうルートで向かうのかが分からない
という感じのことが多いです。
例えば、小学校4~5年生に、
例題)67×18+12×67
という掛け算の問題を出して、解いてもらっても、おそらく下記のようには
なかなかできないでしょう。
答え)67×(18+12)=67×30=2010
それは、「分配算」というものを知らないからです。
ではどうすればいいのか?
(これは教える人の能力・責任が大きいですが)
①ゴールをハッキリさせる
②ゴールにいたる道のり・ルートを教える
③今、自分がどこにいるのかを教える
④ゴールまでにするべき事の順序を教える
上記の
例題)67×18+12×67
であれば、
①ゴールをハッキリさせる→分配算というテクニックがありそれで解くと速く簡単
②ゴールにいたる道のり・ルートを教える→分配算の仕組み
③今、自分がどこにいるのかを教える→100マス計算からなのか、もう分配算なのか等々
④ゴールまでにするべき事の順序を教える→少しずつハードルを上げる
その上で、繰り返しやって体で覚える。
分配法則(計算の工夫)/a×b+a×c=a×(b+c)・算数/youtube音声動画付き
勉強はいきなりいろいろな事を飛び越えてはできるようになりません。
1)足し算、引き算→それを正確に・速く
2)掛け算・割り算→それを正確に・速く
3)分配法則について知る→何問も解いて理解する・慣れる
大雑把に言ってこういう流れになります。
そうすると1)の所(基本)がまだ完璧でないのに、いきなり3)
の話をされても、意味不明で、「勉強のやり方が分からない」
という事になってしまいます。
ですので、やはり、
「その単元のゴールはどこで、自分は今どこにいるのかを知り」
「ゴールにいたる道に、理解すべき事がどれだけあるのかを知り」
「一つ一つクリアする」
事が「勉強をする」という事になりますね。
「勉強をする」という事がどういうことかある程度わかったら、あとは
ひたすら「やる」という段階・フェーズになります。
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3 継続的に続けていない
「勉強ができない・成績が上がらない3つの理由」
の最後は、「継続的に続けていない」という点です。
「繰り返しやっていない」と言い換えてもいいかもしれません。
上記の記事にも書きましたが、
分かりやすく言えば、すぐに忘れていく「短期記憶」を、定着した
記憶・知識としての「長期記憶」に変えていくのが勉強・勉強法です。
そうすると、「継続的に続ける・繰り返しやる」
というのはある意味最強の勉強法となります。
よくあるパターンは、
「一回やったけど忘れてしまいました・・・」
「すぐ忘れちゃいます・・・」
といったなげきです。
当たり前です。
●人間は忘れる生き物だ
●人間は繰り返す事によって忘れづらくなる
この二点をまずは頭に入れておきましょう。
上記の本の著者は「7回」やったそうですが、全分野をそれくらい集中して
勉強すると、かなりできるようになるはずです。
もちろんやみくもにやるのでははく、理屈を理解して、効率よくやるテクニックも
大事です。
例題)67×18+12×67
であれば、シンプルに計算していたらこれは大変です。時間がかかります。
「分配法則」というパターンを使うわけですが、これは勉強法というよりは、
「受験テクニック・パターン」です。
答え)67×(18+12)=67×30=2010
「受験テクニック・パターン」を「勉強法」を使って理解していく
これが中学受験の必勝法とも言えそうです。
【問題のパターンに慣れて、解き方に慣れる】
これが受験勉強の王道です。どれくらい慣れれば良いのかって?
「全パターンを7往復くらい」
「7往復で足りるのか?」(桜木花道風)
本当にやれば、ほぼ誰でも偏差値60くらい行きます。やればですやれば。9割の子はやらないです。だから差がつく— 塾なしで中学受験するブログ (@bunponcom) March 17, 2021
まとめ―勉強ができない・成績が上がらない3つの理由
再度まとめます。
「勉強ができない・成績が上がらない3つの理由」
1 そもそもやっていない
2 勉強の具体的なやり方が分からない
3 継続的に続けていない
これをひっくり返せば良いわけですね。
1 とりあえず「やる」
2 「勉強する」という事を理解する
3 継続的に「やる」
この繰り返しです。
「夢は大空に努力は足元に」
チャオ。
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