為替(かわせ)の話は「戦後」理解に重要です。円とドルの関係史と思ってください。

「戦後」の理解ができていないと分からないので、先に下記を読んでください。

【固定相場(360円→308円)→変動相場(1973年~)→プラザ合意(1985年)】

 

覚えるべきポイント!

【固定相場(360円→308円)→変動相場(1973年~)→プラザ合意(1985年)】

ドッジ=ライン11:GHQの経済政策。単一為替レート(固定相場)

固定相場(1ドル360円と1ドル308円):1949~1971、71~73

★(現在は)変動相場:1973年から

1985年のプラザ合意で超円高

★2021年現在は1ドル110円前後

 

円とドルの関係・為替と日本史(360円→308円→変動相場制(1973年)

【固定相場(360円→308円)→変動相場(1973年~)→プラザ合意(1985年)】

(1946年 IMF(国際通貨基金)設立(日本は1952年に加盟)

1 1973年までは固定相場:360円→308円

 1-1 1949年~1971年まで1ドル=360円(ドッジ=ライン)

 1-2 1971年~73年まで1ドル=308円

2 1973年以降は変動相場制

 (1980年代日米貿易摩擦:アメリカは貿易赤字を何とかしたい→ドル安円高に!

 2-1 1985年のプラザ合意超円高になる

出典:https://www.mo-ney.net/history/plaza.html

 2-2 1985~2021、変動相場なので円高∼円安に動きますが、基本は円高傾向です。

(2021年5月現在1ドルは109円前後です)

戦後、GHQは円を国際社会に復帰させ、経済を安定させるために、

ドッジ=ラインを設定し、1ドル=360円の固定相場にしました。

また、1946年にはIMF(国際通貨基金)が作られ、金本位制、通貨の

安定が目指されました(日本は1952年に加盟)。

1971年にアメリカ大統領のニクソンが行った衝撃的政策二つ(中国

訪問と金・ドル交換停止)「ニクソン=ショック」によって、

円切り上げ(1971年)となり、1ドル=360円だったのが、

1ドル=308円となりました。

さらに、その余波は続き、1973年(昭和48年・田中角栄内閣)の

時に変動相場制となり、円とドルの為替レートは変化することになります。

その後の流れは、日米貿易摩擦(アメリカの双子の赤字)によって、円高ドル安

が求められ、1985年のプラザ合意で一気に円高が進みました。

 

戦後経済史の流れ

1 高度経済成長11:1955年から約10年間(神武景気・岩戸景気・いざなぎ景気)

2 安定成長時代5:1973年の石油ショック後、1976年以降

3 (日米)貿易摩擦7:1980年代。米は「双子の赤字」(財政赤字と貿易赤字)

4 プラザ合意:1985年。円高ドル安で世界各国が合意。

5 バブル経済(景気)10:1986年~91年

6   低成長時代(平成不況3):バブル崩壊からずっと。

高度経済成長(1955年~約10年)→安定成長時代(1976年頃から)

→貿易摩擦(1980年代)→プラザ合意(1985年)→バブル景気(1986年~91年)

→低成長時代(バブル崩壊後ずっと)

戦後、朝鮮戦争(1950~52)の特需の後、日本は「高度経済成長」(1955年から

約10年間)でした。その後、1973年の石油ショックからは「安定成長」という

時代に入っていました。その後、(日米)「貿易摩擦」→国際的取り決めでの円高(プラザ合意)

→輸出企業が儲からない、不景気になったらまずいぞ!金融緩和や!→1980年代後半の「バブル景気」

となりました。土地や株の値段が上がり続けていました。しかし、1990年頃にバブルが弾け、

「平成の30年」(1989~2019)は「低成長の時代」になりました。

「失われた30年」といった言い方もされます。

昭和史②(1945年8月15日~1989年)の概略(基本)