【戦後経済史:高度経済成長→安定成長→貿易摩擦→プラザ合意→バブル景気→低成長】
戦後経済史の流れ
1 高度経済成長11:1955年から約10年間(神武景気・岩戸景気・いざなぎ景気)
2 安定成長時代5:1973年の石油ショック後、1976年以降
3 (日米)貿易摩擦7:1980年代。米は「双子の赤字」(財政赤字と貿易赤字)
4 プラザ合意:1985年。円高ドル安で世界各国が合意。
5 バブル経済(景気)10:1986年~91年
6 低成長時代(平成不況3):バブル崩壊からずっと。
高度経済成長(1955年~約10年)→安定成長時代(1976年頃から)
→貿易摩擦(1980年代)→プラザ合意(1985年)→バブル景気(1986年~91年)
→低成長時代(バブル崩壊後ずっと)
戦後、朝鮮戦争(1950~52)の特需の後、日本は「高度経済成長」(1955年から
約10年間)でした。その後、1973年の石油ショックからは「安定成長」という
時代に入っていました。その後、(日米)「貿易摩擦」→国際的取り決めでの円高(プラザ合意)
→輸出企業が儲からない、不景気になったらまずいぞ!金融緩和や!→1980年代後半の「バブル景気」
となりました。土地や株の値段が上がり続けていました。しかし、1990年頃にバブルが弾け、
「平成の30年」(1989~2019)は「低成長の時代」になりました。
「失われた30年」といった言い方もされます。
1 高度経済成長11:1955年から約10年間
★三種の神器8:1950年代。白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫
★「所得倍増」11(池田勇人):1960年
★新三種の神器(3C):カラーテレビ・カー(車)・クーラー
★1968年に国民総生産(GNP)8で(米が1位)世界2位になった
★神武景気11(1955~57)・岩戸景気9(1958~61)・いざなぎ景気7(1966~70)
2 安定成長時代5:1973年の石油ショック後、1976年以降
1973年の石油ショック(田中角栄内閣)で狂乱物価8(物価高騰)が起き、
1974年の経済成長率は戦後初のマイナスとなりました。
しかし、その不況を1976年頃に脱し、その頃から「安定成長」5と
言われる時代を迎えます。
3 (日米)貿易摩擦7:1980年代。米は「双子の赤字」(財政赤字と貿易赤字)
高度経済成長→安定成長と、戦後、奇跡的な経済成長を遂げ、1968年には
アメリカについで世界第2位の経済大国になった日本に、「親分」である、
アメリカとの問題が起こります。
それが1980年代の「(日米)貿易摩擦」7です。
米は「双子の赤字」(財政赤字と貿易赤字)に苦しんでいましたが、日本は
バンバン貿易で黒字を続け、一方的に輸出するだけという状況でした。
アメリカは、日本に対して、自動車などの輸出規制と、農産物の輸入自由化4を
求めました。また、アメリカの自動車産業で有名な都市(デトロイトなど)で
は日本車を壊して講義する運動(ジャパン=バッシング)1なども起こりました。
4 プラザ合意:1985年。円高ドル安で世界各国が合意。
1985年、アメリカを中心としたIMF(国際通貨基金)の5大国(米英西独仏英)が
(アメリカの貿易を助けるべく)ドル高を止める介入を決めました。
これを(開催地ニューヨークのホテルの名前からとって)「プラザ合意」6
と言います。
プラザ合意により、一気に円高10が進みました。
日本の輸出には大打撃です。
1ドル200円が1ドル100円の円高になれば、1万ドルのものが売れても、
日本円に直したら、半分になってしまいますからね・・・。
5 バブル経済(景気)10:1986年~91年
プラザ合意で、日本が誇る輸出企業がそれまでのように儲からなくなりました。
日本の政府や日銀、大蔵省(現在の財務省)は「不景気になったらまずいぞ!」
と考え、「金融緩和や!」という答えを出しました。
銀行が日銀からお金を借りる際の金利を超低金利にして、刷りまくり、世の中に、
お金をバンバン流通させました。
そのお金は、【土地】【株】に流れ、市場空前のバブル経済(1986年~91年)が
やってきます。
【土地】の値段と【株価】は上がり続けました。
しかし、今度は、「BIS規制」と言われる規制が銀行に課せられ、お金を好き放題
貸し出せなくなりました(総量規制)。その結果、1991年(平成3年)頃にバブル経済
は崩壊します。
6 低成長時代(平成不況3):バブル崩壊からずっと。
バブル経済がはじけたのは、平成になった直後ですが、それ以降、日本の経済は
ズット「低成長」です。平成不況3とも言われています。
令和(2019年~)の時代はどうなりますかね~。
まとめ―戦後経済史の流れ
1 高度経済成長11:1955年から約10年間(神武景気・岩戸景気・いざなぎ景気)
2 安定成長時代5:1973年の石油ショック後、1976年以降
3 (日米)貿易摩擦7:1980年代。米は「双子の赤字」(財政赤字と貿易赤字)
4 プラザ合意:1985年。円高ドル安で世界各国が合意。
5 バブル経済(景気)10:1986年~91年
6 低成長時代(平成不況3):バブル崩壊からずっと。