地理的な事は上記の記事を読んでください。
ここでは「北海道の歴史+中学受験」でまとめています。
【北海道の歴史:アイヌ・松前藩・箱館戦争・開拓使・屯田兵・北海道旧土人保護法・アイヌ文化振興法】
北海道の歴史・年表
13世紀~15世紀 アイヌ文化の時代
1604年 松前藩がアイヌとの交易を江戸幕府から認められる
1669年 (アイヌの反抗)シャクシャインの戦い
1792年 ラクスマンが根室に来航(大黒屋光太夫、エカテリーナ二世)
1799年(寛政11年) 幕府が東蝦夷地を直轄
1800年頃 伊能忠敬が蝦夷地を測量
1807年 幕府が西蝦夷地を直轄
1854年 日米和親条約→箱館を開港
1868~69年 戊辰戦争→箱館戦争(五稜郭・榎本武揚・土方歳三)
1869年(明治2年) 開拓使が置かれ蝦夷地が「北海道」となる
1874年(明治7年) 屯田兵の制度始まる(1904年に廃止)
1876年 札幌農学校設立:クラーク博士(米)
1882年(明治15年)開拓使が廃止→函館、札幌、根室の三県
1886年 三県廃止→北海道庁
1899年(明治32年) 北海道旧土人保護法:アイヌ人の同化政策
1997年(平成9年) アイヌ文化振興法:北海道旧土人保護法は廃止
北海道の歴史+中学受験
江戸時代以前
北海道には先住民のアイヌの人々が有名ですが、歴史学上は、
「アイヌ文化時代」は13~16世紀とされています。
2021年にユネスコ世界遺産への登録がされる見込みの
「北海道・北東北の縄文遺跡群世界遺産」を見てもわかるように、
縄文時代には既に北海道に人が住んでいました。
平安時代初期の802年、桓武天皇の命令で征夷大将軍・坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)11
が「蝦夷地」(えぞち)と言われた東北方面を攻め、族長の阿弖流為(アテルイ)を降伏させ、
胆沢城(いさわ)を現在の岩手県に作りましたが、その際も北海道までは行っていないようです。
つまり、江戸時代以前、北海道は名実ともに日本ではなかったという理解で
良いかと思います。
江戸時代:松前藩
江戸時代には「鎖国」の4つの窓のひとつとして、松前藩(松前氏)がアイヌとの
交易をしました。不平等な交易やひどい仕打ちに怒ったアイヌの人たちは
何度か反乱を起こしました(1669年シャクシャインの戦い)。
寛政の改革の頃に、幕府は蝦夷地を直轄しようとします。
また同じ1800年頃に、伊能忠敬が蝦夷地の測量をしています。
幕末には、ペリー来航(1853年)→日米和親条約で箱館(「箱」館が江戸まで、
明治になってから現在の「函館」。大坂→大阪も同じ)が開港しました。
明治時代以降
明治になって、1869年(明治2年)蝦夷地が「北海道」となり現在まで
続いています。
開拓使が置かれ、屯田兵の制度(開拓と(ロシアへの)警備にあたった農兵)
が始まりました(1874~1904)。
アイヌの人たちは「土人」と言われ差別が続き、日本的な文化への同化政策と
して、1899年に「北海道旧土人保護法」が作られました。
その後、アイヌの人たちの文化を尊重する「アイヌ文化振興法」ができたのは
なんと1997年(平成9年)の事です。