四谷大塚の合不合判定テスト・模試の対策はこの4点❕偏差値55を目指そう❕―中学受験+塾なしの勉強法

先に「四谷大塚の合不合・模試の対策はこの4点」の結論を書きます。

【四谷大塚の合不合・模試の対策はこの4点❕偏差値55を目指そう❕】

1 満点を目指さない(「捨て問」を作る)

2 正答率50%以上のものに注力する

3 1、2のルールを忘れない

4 模試の見直しも正答率50%以上で間違えたものだけ

以上です。詳細は下記でまとめています。

 

四谷大塚の合不合判定テスト・模試とは?

●四谷大塚の合不合は中学受験の基準となる模試

(4月、7月、9月、10月、11月、12月の年6回実施)

(算数150点、国語150点、社会100点、理科100点の500点満点)

(算数50分、国語50分、社会35分、理科35分)

●四谷大塚の合不合の偏差値=中学受験の偏差値

●四谷大塚と日能研の模試はほぼ同じレベル

●SAPIXが最上位・首都圏模試が広い層が受ける模試

四谷大塚の合不合判定テストは、

国立・私立の中学受験をする上で指標となる模試です。

最難関から、それほどでもない中学校まで、中学受験をする

小学6年生の多くが「四谷大塚の合不合」の模試を受けます。

また、「中学受験の偏差値」と大雑把に言う場合は、

「四谷大塚の合不合の偏差値」

を指す事も多いです。

「中学受験の偏差値」=「四谷大塚の合不合の偏差値」

と考えてもいいかもしれません。

(上記記事で詳細を書いていますが、一口に「偏差値」と言っても

その母体・母数によって全然違う数字になります)

『中学受験案内』的な本でも、「四谷大塚の偏差値」で合格可能性を

示している事が多いです。

 

要するに、四谷大塚の合不合判定テスト・模試は中学受験の最もポピュラーな

指標とされているという事ですね。

ですので、この模試を受けると、中学受験における自分の立ち位置が分かりや

すくなります。

ただ、四谷大塚の合不合判定テスト・模試は私立の中学・国立の中学の指標には

なりますが、公立の中高一貫校(都立の中高一貫校)の場合は、試験内容が異な

るので、注意が必要です。

四谷大塚の合不合判定テスト・模試の内容は完全に私立中学向けです。

 

そうすると、この四谷大塚の合不合判定テスト・模試でそれなりの偏差値を出すと

自信にもつながりますし、志望校の合格判定も高く出ます

一般的には、四谷大塚の偏差値で「50」あれば、公立の小学校であれば上位2割くらい

には入っているとされています。つまり「四谷大塚の偏差値50」は低くないどころか

「高い」と言えるでしょう。

中学受験の偏差値についてこの2点を知っておきましょう!―「中学受験+塾なし」の勉強法!

出典:『二月の勝者』2巻より

四谷大塚の合不合偏差値表(80%偏差値)2022年度用(出典:四谷大塚

  

上記は四谷大塚の偏差値表です。「80偏差値」というのは、その偏差値があれば、その

学校には80%の確率で受かるとされる偏差値です。

上記の表に「60」「55」「50」の所に線を引きました。

四谷大塚の合不合偏差値表(80%偏差値)2022年度用(出典:四谷大塚

見ていただければわかりますが、「四谷大塚の偏差値60」というのは、ほぼ最難関です。

「四谷大塚の偏差値50」でも、その下にかなりの学校がある事が分かります。

ですので、

四谷大塚の偏差値60以上→最難関

四谷大塚の偏差値55~60→難関~最難関

四谷大塚の偏差値50→やや難関

と思っていいのではないでしょうか。

 

一般的には高校入試・大学入試の偏差値は四谷大塚偏差値+10~15

と言われていますが、まあそんな感じだと思います。

(四谷大塚偏差値50の子は高校入試の偏差値ですと60~65くらいが

出るという事ですね)

 

さて、ではその四谷大塚の合不合判定テスト・模試で偏差値55(最難関の入り口)を

目指すために必要な対策は? やっと本題です。

 

四谷大塚の合不合判定テスト・模試の対策はこの4点❕偏差値55を目指そう❕

(関連記事)

  

基礎的な勉強ができている事が前提ではありますが、その上で

四谷大塚の偏差値55を目指すには以下の点が大事です。

【四谷大塚の合不合・模試の対策はこの4点❕偏差値55を目指そう❕】

1 満点を目指さない(「捨て問」を作る)

2 正答率50%以上のものに注力する

3 1、2のルールを忘れない

4 模試の見直しも正答率50%以上で間違えたものだけ

1 満点を目指さない(「捨て問」を作る)

四谷大塚の合不合判定テスト・模試は、すべての教科で時間が足りない

のが前提です。

そのように作られています。

ですので、ムリに「すべて解こう!」とすると、相手(作問者)の術中にはまって

できるものもできなくなりぼろぼろの結果に・・・という事が往々にしてあります。

最初から「すべては解かない」つもりでやった方が良いでしょう。

算数であれば、以下のような作戦です。

●最初の計算問題は絶対に落とさない

●残り5分になったら最初の計算問題を見直す

●大問2以降は小問(1)は頑張るが(3)は捨ててもいい

なぜこのような事が言えるのか?

これまで多くの四谷大塚合不合・模試の結果を見せてもらった所、

ほとんど同じ傾向だからです。

より具体的に言うと、極端に正答率の低い問題が全教科に複数あります

数字としては正答率が10%以下のものです。中には1%以下のものも

普通にあります。

これは、

四谷大塚の合不合判定テスト・模試は、すべての教科で時間が足りない

のが前提だからです。

いわゆる「難問」(場合によっては悪問)です。

となると、それらの難問は場合によってはどれだけ時間を使っても解けない

可能性があります(というか無理です)。

でも、それらの難問も、大問1の計算問題も同じ5~9点だったりします。

となると、四谷大塚の合不合判定テスト・模試で

偏差値を上げる・落とさないための合理的な作戦は、

できる問題を確実に取り、できない問題は捨てるです。

言い方を変えると、できる問題に時間を使い、どう見てもできない問題は

最初から解かないという事です。

なぜなら(繰り返しになりますが)、

四谷大塚の合不合判定テスト・模試は、すべての教科で時間が足りない

のが前提だからです。

算数で言うと、小問の最後の問題(だいたいは(3))は、正答率が極端に

低い事が多いです。ですので小問は(2)までしか解かないというやり方は

四谷大塚偏差値55を目指す場合には十分ありえるのではないでしょうか。

 

さて、ここでポイントになるのは「正答率」です。

 

2 正答率50%以上のものに注力する

中学受験必勝法として、

正答率50%以上の問題を全問正解で偏差値60!

という事を覚えておいてください。

全問正解(100点満点)は不要です

正答率50%以上の問題を全て正解すると偏差値58~60になります

模試の見直しも(まずは)正答率50%以上で間違えたものだけでいいです

★要するに「基本」が大事です

 

中学受験で「偏差値60」を目指すのに必要な事

なんでしょうか?

●他の子が解けない難問を正解する?

●得意科目で100点に近い点数を取れるようにする?

●ひたすら根性で勉強する?

どれも正しいと言えば正しいですが、どれも大変そうですよね?

より合理的に偏差値60に至るルートがあります。

結論を書きます。

中学受験で「偏差値60」を目指すのに必要な事は、

正答率50%以上の問題を全て正解する事です。

 

偏差値55であれば、正答率50%以上の問題にすべて正解するとほぼ

確実に届きます

四谷大塚の合不合判定テスト・模試でももちろん同じです。

 

実際の入試問題では、さすがに各問題ごとの正答率は出ませんが、

模試はすべて出ます。

正答率50%以上の問題を全て正解すると偏差値58~60になります。

受験者層が違うので、模試によって「偏差値60」の意味は変わりますが、

上位10%程度になる「偏差値60」になるために必要な事が、

正答率50%以上の問題を全て正解する事

であるのは、SAPIXでも首都圏模試でもそう変わりません。

つまり、

●他の子が解けない難問を正解する?→不要

●得意科目で100点に近い点数を取れるようにする?→不要

●ひたすら根性で勉強する?→不要

もちろん上記の点はできるのであればそれに越したことは

ありませんが、少なくとも「偏差値60」を目指すにあたっては

合理的ではありません。

他の子(同じ模試を受けた子の半分以上)ができている問題を

きちんとできるようにする。

これがもっとも合理的に「偏差値60」に至るルートです。

  

上記の問題集は「首都圏模試」で「正答率50%以上」の問題を集めています。

 

3 1、2のルールを忘れない

これは冗談でもなんでもなく本気です。

頭で分かるのと、それを実行できるのは全く別物です。

 

畳水練をいくらやっても泳げるようにはなりません。

いくら頭で、「時間配分」「捨て問作る」と考えても、実際に模試を受けて

実行しないとなかなかできないものです。

 

四谷大塚の合不合判定テスト・模試は年6回しかありませんので意外と

難しいです。まあ、他に日能研やSAPIX、首都圏模試などがありますので、

6年生の毎週日曜は模試!くらいやってもいいです。

 

そうするとだんだん、「正答率50%」くらいの問題や、逆に「正答率10%以下」

の問題に対する目利きができてきます。「あ、これは捨てよう」「あ、これは絶対

に取ろう」という感じで、やや上から目線で模試を受ければいいんです。

「こっちは客だよ!」の姿勢ですね。

 

1 満点を目指さない(「捨て問」を作る)

2 正答率50%以上のものに注力する

 

これを忘れない事です。

  

4 模試の見直しも正答率50%以上で間違えたものだけ

そうすると、意外と大変な「模試の見直し」「解き直し」も、

(まずは)正答率50%以上で間違えたものだけでいいです。

理由は、正答率が10%未満のような問題を解けるようにするよりも、

正答率50%以上の問題を全て正解する事

の方がはるかに簡単で、合理的だからです。

もちろん難問を解けるようにする事は良いことですが、まずは

正答率50%以上の問題を全て正解する事

です。なにしろ、勉強に使える時間は限られていますからね。

正答率50%以上の問題を全て正解できたら(つまりは「偏差値60」前後)、

はじめて正答率の低い問題もきちんとできるようにしてさらに上を

目指しましょう。

  

まとめ

以上、

四谷大塚の合不合判定テスト・模試の対策はこの4点❕偏差値55を目指そう❕

でした。

【四谷大塚の合不合・模試の対策はこの4点❕偏差値55を目指そう❕】

1 満点を目指さない(「捨て問」を作る)

2 正答率50%以上のものに注力する

3 1、2のルールを忘れない

4 模試の見直しも正答率50%以上で間違えたものだけ

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実際の受験でも、志望校の傾向と対策をきちんとやるだけで、合格率が

全く違ってくるのは常識です。

「試験対策の練習」ですから、やらないというのはおかしいですよね?