中学受験に偏差値なんて関係ない!というのは多少乱暴な議論ですが、
半分は本当(つまり半分は嘘)です。
(関連記事)
中学受験に偏差値なんて関係ない!?
●「偏差値」はあくまでも一つの基準
●小学校5年生の2学期までは偏差値なんて関係ない
●小学校6年生の9月以降は偏差値が超重要
●「偏差値」はあくまでも一つの基準
中学受験の「偏差値」についてまだよくわからないという方は
下記の記事を先にお読みください。
そもそも、「偏差値」は母体によって数字が大きく変わってきますので、
「偏差値50」と言っても、誰が受けているのかでその意味はまったく
違ってきます。
以下の話はすべて、中学受験の偏差値として基準とされている
「四谷大塚(合不合と呼ばれる模試)の偏差値」としてお読みください。
さらに、「偏差値」は中学受験の学校選びにおいて重要な基準ではありますが、
あくまでも「一つの物差し」だという事も意外と大事です。
それだけではないという事ですね。
とはいえ、中学受験の後、「その後」を考えた場合、やはり受験する中学の偏差値
は大事ですから皆さん気にします。それはそれで正解だと思いますしね。
●小学校5年生の2学期までは偏差値なんて関係ない
よく、低学年、ないしは小学校4年生くらいで、
「今回の塾のテストの偏差値はこうだった」
的なツイートなどを見ますが、
小学校5年生の2学期までは偏差値なんてほとんど関係ないです。
多くの他の子がまだ受験勉強を本格化していない段階ですので、
その時に偏差値が60あろうが、逆にまったくやってなくて偏差値が
40だろうが、それはほとんど関係ないです。
まして、小学校1年生、2年生であればなおさらです。
その段階では、勉強するという事の基礎を作る段階なので、あくなき
基本の反復だけでも良いとすら思います。
ただし、この頃に偏差値が高いのであれば、それは「やっているから」
でしょうし、逆に偏差値が低いのであれば、それは「やっていないから」
でしょう。
ですので、正しい勉強法でやれば偏差値は上がる、という成功体験として
使う意味はあると思います。
もちろん、逆に、正しい勉強法でやらなければ偏差値は上がらない事も
知っておくべきですね。
とにかく、小学校の5年生の夏休みくらいまでは、
「あ~僕は偏差値40だからダメなんだ」
とか
「あ~、私はどう頑張っても偏差値50以上にならない」
とかはあまり気にしなくても良いという事です。
5年生の前半までで大事な事は、基本となる土台をしっかり作る事と、
それをもとに、(まさに偏差値を上げるための)隙間を埋めていく
準備をする事です。
とはいえ、6年生になるとそろそろ「偏差値」が大事になってきます。
●小学校6年生の9月以降は偏差値が超重要
が、しかしですね、小学校6年生の9月以降は偏差値が超重要です。
小学校6年生の夏休みはまさに勝負所です。
ここで死ぬ気でやれた子はその後、秋以降に偏差値が「ガッ」と
上がる事がよくあります。
一方で、小学校6年生の9月以降は、ほとんどの子が真剣にやります
ので、ここから始めて偏差値が上がる事は正直あまりありません。
上がる子は、それまでの努力が花開くパターンです。
いずれにせよ、小学校6年生の9月以降は、自分の持ち偏差値によって
受験する学校を決めていく必要があります。
そして、分母が大きい場合の偏差値はこの頃になると嘘をつきません。
偏差値60の子は、偏差値50の学校であれば、9割以上が受かるでしょう。
逆に偏差値50の子が偏差値60以上の学校を受けても、受かる可能性は数%
だと思います。
繰り返しになりますが、小学校6年生の9月以降は、偏差値至上主義と言って
もいいくらい大事になります。
まとめ
ここまでの話をまとめると、
たかが偏差値、されど偏差値
という事になりそうですね・・・。
もう少し丁寧に言うと、中学受験をする際には、「偏差値」というものを
正確に理解して、その時々の状況(学年等)に応じてうまく使っていく
事が大事です。
「偏差値」に振り回されてはいけないです。
★正しい勉強法で積み重ねれば偏差値は上がる
★正しい勉強法でやらなければ偏差値は上がらない
です。
最後に大事な事を繰り返します。
適切な努力を積み重ねると偏差値は必ず上がる
という事実です。なぜなら、適切な努力を積み重ねられる人は
いつの時代も少数だからです。そうすると『相対的な存在』である偏差値
は適切な努力の積み重ねによって上がるという事になりますよね?
●「偏差値」はあくまでも一つの基準
●小学校5年生の2学期までは偏差値なんて関係ない
●小学校6年生の9月以降は偏差値が超重要
チャオ