中学受験と焦り・焦らないためのポイント2つとは?

中学受験をするのは小学校6年生の12歳(時には11歳も)子供なので、

焦るのは大人、特に(エネルギーを割いている事が多い)母親です。

この記事では、

【中学受験と焦り・焦らないためのポイント2つとは?】

としてまとめています。

 

中学受験と焦り・焦らないためのポイント2つとは?

1 【正確な情報を客観的に把握する】

2 【「志望校の合格最低点を上回る学力をつける」以外は些事】

中学受験の保護者として焦らないためには、この2点が大事です。

とはいえ、

「それが分からない・できないから焦るんだ!」

というのが多くの中学受験生の保護者の偽らざる本音かと思います。

しかし、少しでも、

「正確な情報を客観的に把握する」

「志望校の合格最低点を上回る学力をつける」以外は些事

これを意識しないと、

無駄に焦って、受験産業の思うつぼになり、不必要な課金を

するはめになりかねません。

シンプルに言うと、中受の親・保護者としてやるべき事は、

1 【正確な情報を客観的に把握する】

  ↓

2 【「志望校の合格最低点を上回る学力をつけさせる」】

(1と2の間にさせるべき事を決めてやらせる)

これだけです。

これ以外の事はすべて「0」でも合格するはずです。

もちろん、相手は人間でしかも小学生の子供ですから簡単ではありません。

ありませんが、シンプルに考えるとやるべき事は上記の1と2だけです。

 

具体的な例で言うと、例えば、

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

・四谷大塚偏差値50の●●中学校に合格させたい

    ↓

・●●中学校の問題で合格者最低点を6年生の2月1日の段階で突破する学力を

つけさせる必要がある(過去問数年間分で試すしかない)

    ↓

・塾は日能研にしよう(or 四谷大塚 or SAPIX or 家庭教師 or 親塾)

    ↓

・途中、途中で軌道修正+継続的な努力

    ↓

・四谷大塚の合不合模試で3回連続偏差値50を超えた

    ↓

・6年生の2月時点で、●●中学校の合格者最低点を上回る学力がある

    ↓

・合格する

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

こんな感じです。

 

以下では、中学受験に関して、正確な情報を客観的に把握するための

ポイント・コツ・情報源等を分かりやすくまとめました。

 

親(母親)の焦りと中学受験

中学受験をするのは小学校6年生の子供なので、焦るのは大人、

特に(エネルギーを割いている事が多い)母親です。

 

自分が中学受験経験者であればまだ分かる事もありますが、

未経験の場合、頼るのはほとんどすべてが

「うすぼんやりとした中で知っていく塾や口コミやネット情報」

だったりします。

 

ですので、その辺りの「うすぼんやりした」情報をより正確に

把握するという心づもりで以下を読んで頂けるとありがたいです。

 

親が中学受験という仕組みの勉強をしていればいるほど、子供の

中学受験が効率的になるのは間違いありません。

 

「偏差値」

中学受験の偏差値は、高校受験、大学受験とは大きく違います

(参考記事)https://bunpon.com/?p=6351

中学受験の偏差値についてこの2点を知っておきましょう!―「中学受験+塾なし」の勉強法!

出典:『二月の勝者』2巻より

★中学受験は母数が少ないので、高校、大学受験より偏差値は低く出ます

★受験層が違うので、模擬試験も塾によって偏差値はかなり違います

(高く出る順:首都圏摸試>日能研・四谷大塚>サピックス(SAPIX))

中学受験の世界では、四谷大塚の偏差値を基準にすることが多い

(相対的な存在である偏差値は)高校受験に比べて、

ざっくりと10~20くらい低く出ます

「中学受験の偏差値50:高校受験の偏差値60以上」くらいでしょうか。

ですので、中学受験で偏差値50は、公立の小学校に通っている

としたら、学校内ではかなり上位になる可能性が高いです。

偏差値40であっても、全体の中では平均よりは上でしょう。

ですから、よく言われる事ですが、

「中学受験の偏差値50は低いどころか高い」

です。

結論:一口に【偏差値】と言っても内容・詳細が分からないと判断できません。

ですので、どの模試のどの偏差値を言っているのかを正確に客観的に把握せず

に「偏差値が~」と言ってもほぼ何の意味もないという事になります。

このブログに限らずですが、

中学受験の世界では、四谷大塚(合不合模試)の偏差値を基準にすることが多い

です。

たまにマスコミなどで、「偏差値75!」とか出る場合は、わざと、偏差値が

高く出る首都圏模試のものを使っている事もあったりしますが、それこそ

正確に客観的に事実を知っていれば「あ~やってんな~」と分かるように

なります。

(参考記事)https://bunpon.com/?p=6351

詳細は上記記事をお読みください。

 

お友達やママ友などリアルな関係

リアルな「ママ友」は貴重な情報源であると同時に、不正確な情報が

入り込んでくる主要な要素でもあります。

 

息子・娘と同じ学校、同じ学年の「ママ友」は、リアルな情報を持って

いるという意味では、貴重な情報源です。

 

特に、「誰それがどこの塾でどのクラスで」とか「誰それの話ではあの

塾のあの先生は」とか「誰それ君のお姉ちゃんは●●中学に受かった

みたいよ」とか、ネットでは100%検索不能な、リアルな情報を持ってい

るのはママ友です。

 

情報通の何人かのママ友を持っていると色々と知りたい事が分かる事は

多いです。基本的に人間は「噂話が好き」ですし、「知っている事を話したい」

生き物ですから。

 

一方で、僕の知る限り、中学受験生の保護者の方で、勉強面において、

正確に客観的に我が子の状況を把握できている方は少数派です

 

上記した「偏差値」しかりですが、「正確」ではない情報であやふやに

動いている方が多いです。

 

となると、焦りにつながらないためには、

「ママ友+受験勉強の詳細」

話は眉唾で聞いておいた方が良いでしょう。

 

例えば、

「●●中学にはこの講座を取らないと受からないらしいよ」

→そんなことはない

「6年生の何月に偏差値●●ないと、あそこはムリだって」

→個々の状況による

「都立の中高一貫はenaじゃないと!」

→分母が大きいので、不合格者も多数ですね

等々、枚挙にいとまがありません。

 

まあ、詰めが甘いという意味では、受験の「差」をつけるのと同じ

なので、個々の部分をより正確に客観的に分かっているだけで実は

親としての差がつくんですけどね・・・。

 

塾選び

中学受験を始める際には、この「塾選び」でいちばん焦りが生じそうです。

中学受験の「塾」に関しては以下の記事に詳細があります。

中学受験の塾選び!御三家なら●●一択!費用!一番大事なのは⁈

★★「伸びている・できるようになっている」という実感が一番大事★★

★「御三家」を本気で狙うならサピックス・SAPIX一択です!

★中堅~難関なら、四谷大塚・日能研・SAPIX(サピックス)

★都立・公立の中高一貫ならena等

★小学生は、塾が自分に合っているかどうかも大事

★中学受験の塾の費用は(6年生で)100万円~200万円!

金銭面を全く考えないのであれば、上記のようになります。

何が何でもSAPIXが一番良いというわけではありません。

 

ただし、私立の「御三家」を狙うのであれば、圧倒的にSAPIX

です。良くも悪くも最上位層に特化して、下をバッサリ切るスタ

イルだからです。

 

とはいえ、「じゃあうちの子も、サピックスに通わせれば」とは

なりません。多くの意識高い家庭で、小2、小3からSAPIXに通わせ

て潰れていった(辞めた)子を見てきました。

また、四谷大塚偏差値で55以上の中学(難関~最難関)を目指さない

のであれば、ムリにサピに行く必要はありません。

 

大事なのは、実際に中学受験に挑んでいるお子さんが、

★★「伸びている・できるようになっている」という実感★★

です。

逆に言うとそこを丁寧にみていてあげないと、無意味に焦るという

事になりかねません。

中学受験の塾選び!御三家なら●●一択!費用!一番大事なのは⁈

 

SNS(特にtwitter)の情報

最近はtwitterでの中学受験情報に焦らされる保護者(母親・父親)が

多いです。

 

twitterは速報性や個別・個人的な情報が検索しやすくて便利です。

googleですと、リアルっぽい口コミは検索しづらく、上位には、

塾や中学の「公式HP」が出てきますので、twitterでないと分からない

事がたくさんあります。

 

とはいえ、twitterを見ていると、さも「全員が四谷大塚偏差値60↑」

に思えてきて焦りを増大させるような面もあります。

 

それこそ、「偏差値」について正確に知っていれば、

「みんなが偏差値60」

というのは原理的にあり得ない事が分かります。

 

偏差値60がいれば、同じだけ偏差値40がいるわけです。

また、上記のtweetではないですが、1月半ばには、twitterでは

「灘中 合格しました!」

のツイートがかなりたくさん見られます。

2月になると、「開成 合格」「桜蔭中学 合格」になります。

でもですね、冷静に事実を確認しましょう

毎年の灘中学の合格者数は約250人くらいです。

でもツイッターを無意識に見ていると、日本の中学受験者の8割くらいが

灘中学に受かっているように本当に見えてきます。

 

仮に全国の中学受験をする受験者数が約10万人だったとします(10-20万人と

思われます)。その場合、灘中学の合格者は0.25%、10000人に、

25人、1000人に2.5人、400人に一人です。

20万人なら800人に一人です。

 

でも、無意識にtwitterを見ていると…。

 

twitterの情報は役に立つことは多々ありますが、客観性や正確性は

まったくなく、また「嘘」も大量に紛れ込んでいます。

 

ですので、そういった情報に焦らされるのは本末転倒となります。

うまく使いこなしましょう。

 

「できる子」の情報ばかりが目につく

これも、twitterの話と同じで、非常によくあるパターンです。

どうしても「隣の芝生は青く見える」ものです。

 

実際にできる子は存在します。ですが、それは上澄みです。

何度も繰り返しますが、偏差値は偏りです。ですから、偏差値60の子

がいれば、偏差値40の子もいます。

 

そして、入学試験の問題というのは、10年前も30年前もそんなに変わりません。

「そのレベルまで来れるかどうか」

の違いだけです。

 

そうすると、「そのレベルまでいける」ようにするにはどうするかが

一番大事で、お友達の「できる子」はあまり関係ありません。

 

大事なのは、自分の子が

「志望校の合格最低点を上回る学力をつける」

事です。それ以外は些事です。

ノイズに焦らされてもしょうがありません。

 

とはいえ、「周りのできる子」が刺激となり、切磋琢磨し自分の子も

伸びるというパターンも非常に多いです。もしかしたらそれが、塾の

一番いい面かもしれません。

「できる子」の存在をプラスに変えていけるとwin-winになるかと

思います。

 

子供が勉強しない→親が焦る→ケンカになる

これも非常によくあります。

しかもこちらは「些事ではなく大事」です…。

 

特に小学生ですと、最後まで自分ごとにならずに中学受験が終わる

というケースもままあります。親としては焦りまくる事になります。

 

こればっかりは、親としてできる事は、

★環境を整えて、やる気になるのを待つ★

しかないかもしれません。

 

ゲームやYouTubeの規制はある程度はやった方が良いと思いますが、

完全禁止にすると反動の方が強い(勉強も全くしなくなる)事が

多いようです。

 

勉強は前向きにはやらないが、ある程度やる気がある場合(多くのケース

はこれ)は、できる事はたくさんあります。

 

ある程度やる気があるのに勉強に身が入らないのは、

「やってもできるようになっていかない」

からというパターンが多いです。

 

やってもやってもというパターンですね。

この場合、よくあるのは、

適切なハードルが用意されていない

パターンです。

 

受験勉強は筋トレと同じなので、適度な負荷が大事です。

重すぎても軽すぎてもいけません。

「今いる所より少しレベルを上げる」

これを繰り返すだけです。

 

そういう意味では最高の環境は、相性のいい+優れた家庭教師

ですね。まあほとんどいませんけど。

集団塾ではどうしても個別の子の詳細まで丁寧にはみれません。

 

「子供が勉強をしない」という場合は、上記の点(適切なハードルが

与えられているか)を気にしてあげると、場合によっては劇的な変化が

起こる事もあります。

 

焦らずに冷静に状況を確認しましょう。

 

まとめ

中学受験と焦り・焦らないためのポイント2つとは?

1 【正確な情報を客観的に把握する】

2 【「志望校の合格最低点を上回る学力をつける」以外は些事】

どんな親でも必ず焦る事にはなりますが、少しでもそれが和らげば

その分のエネルギーを前向きな方向に使えるかと思います。

 

チャオ アミーゴ