(それぞれの教科の具体的な勉強法は別途記事を書きます)
中学受験の勉強法の基本は4段階
中学受験に限った話ではありませんが、勉強法の基本は、
1 基本項目を覚える(授業を聞く・教科書や参考書を読む)
2 基本問題を解く(問題集を解く)
3 基本項目の理解を(ある程度)万全にする(量をこなす)
4 応用問題を解く(難問を解き深い理解にする)
この4段階になります。
言い方を変えると、
●インプットを繰り返す
●アウトプット(問題を解く)の際に間違えた所をきちんと理解する
となります。
言い方が違うだけで言っている内容はほぼ同じですが、よろしければ
下記記事を参考にしてください。
1 基本項目を覚える(授業を聞く・教科書や参考書を読む)
国語だけは少し違いますが、算数、理科、社会は基本的には、
まずは「ルール」を覚える所からになります。
例えば算数の「つるかめ算」なら、
「つるかめ算」というものがあって、それはどういった
もので、それのルール(解き方)はこうで~~というのを、まずは
教える(やってみせる・言ってきかせる)、(完全独学ならば)テキストを
読んで覚えるという事になります。
例えば、社会の日本史であれば、「聖徳太子」という名前だけを知って
いても、中学受験の問題は解けません。
ここでの「基本項目」は、「聖徳太子」に関連する項目を把握すること
になります。具体的には「いつ、誰と、どのようなことをしたのか」
といった「ルール(情報)」を知るという事です。
例えば以下のような形です。
「聖徳太子→(だいたい)600年頃に活躍。推古天皇の摂政、蘇我入鹿と仕事をした」
「改革者・聖徳太子」→冠位十二階、17条の憲法
「外交官・聖徳太子」→小野妹子を遣隋使として派遣
「建築家・聖徳太子」→法隆寺を建てる(仏教)
これらの事がある程度頭に入っていれば、
「聖徳太子の(受験上の)ポイント・意義」
が分かる(分けられている)わけです。
「歴史の年号」については僕は「最低限を暗記」と
教えますが、その理由は、それらの最低限がキチッと頭に入っていれば
他はうすぼんやりでも大丈夫だからです。
上記の例で言えば、「聖徳太子はだいたい600年頃」と入っていれば、
覚えるべき年号である、
●538年(語呂合わせ:仏教が百済からごさんぱい):仏教伝来
●645年(語呂合わせ:むしごひき):大化の改新
●710年(語呂合わせ:なんとみごとな):平城京(奈良時代開始)
と掛け合わせて考えて、
「あ~、聖徳太子は、仏教伝来と大化の改新の間に活躍したんだな」
と分かります。また、「だから、仏教を篤(あつ)く信仰して法隆寺を建てた」
といったことがよりスムーズに理解できるはずです。
「分かる=分ける」なので、きれいに分けていくという意識を持ちましょう。
逆に、教える・教えられる際には、「どのように分けていくのか?」という
意識で勉強すると(それこそ)頭が良くなるでしょう。
大事な事は、この段階(「基本項目を覚える」)では、問題を解く必要は
ないという事です。覚えていない事をしてもできないだけですので。
塾や、親塾などで、教えてくれる人がいれば、それを真剣に聞いて、
まずは「ルール」(やり方・理解の仕方)を覚える事です。
(通っている小学校以外は)独学で勉強するという人は、是非この
ブログ・サイトを利用してください。
ポイントは、「繰り返す」事でしょう。
正しいやり方(理解の仕方)で繰り返せば、ほぼ必ず勉強はできる
ようになります。
2 基本問題を解く(問題集を解く)
「基本事項」を覚えたら、次は問題を解くです。
ここでのポイントは、特に算数などは、
簡単すぎず、難しすぎない問題を解く事です。
筋トレのようなものですね。負荷を徐々に上げていく
べきです。
基本問題を解いていくことで、理解がしっかりしていくはずです。
また、正しいやり方が身についているという条件付きですが、
「量」をこなす事も大事です。
量をこなすと質に転化する瞬間があります。
3 基本項目の理解を(ある程度)万全にする(量をこなす)
1 基本項目を覚える
2 基本問題を解く
この二点ができたら、結果として、
「基本項目の理解が万全」
になるはずです。
そうすると、ある程度の中学校の入試問題は解けるよう
になります。まあ、範囲が広いので、「やった所は」で
すが・・・。
この「基本項目を万全にする」というのは非常に大事です。
難関校を目指すにせよ、まずは基本です。基本を徹底すると
自然と難問も解けるようになります。
量をこなすと質に転化する瞬間があります。
(正しいやり方が身についているという条件付きです)
4 応用問題を解く(難問を解き深い理解にする)
3 基本項目の理解を(ある程度)万全にする
ここまでができていればあとは「範囲を終わらせる」だけなのですが、
ハイレベルなところを目指すのであれば、当然
「応用問題・難問を解く」
という事が必要になります。
これは、数をこなす事よりも、一つ一つの問題を、
「何故そういう答えになるのか」
という視点で、徹底して理解・解剖する事が大事です。
なんなら、同じ問題を何回も解いた方が良いでしょう。
むしろ、一回だけの「できた・できない」で終わらせるのはもったい
ないです。複数回やって、深い理解にしていきましょう。
最難関校でも、この「塾技」テキストの問題をこなせれば大丈夫です。
ただし、ある程度できるようになってからという前提です。
「やってみせ・言って聞かせて・させてみて・ほめてやらねば人は動かじ」
人に何かを教える際に僕が常に頭の片隅に置いているのがこの言葉です。
「やってみせ・言って聞かせて・させてみて・ほめてやらねば人は動かじ」(山本五十六)
山本五十六の画像(出典:wikipedia)
山本五十六(やまもといそろく・1884~1943)は
太平洋戦争時の海軍の軍人です。中学受験ではあまり出ませんが、
大学受験の日本史では出てきますね。真珠湾攻撃(1941年・昭和16年)の
時の連合艦隊司令長官だった人物です。
「親塾」のような形で教える時には、上記の格言を肝に銘じて
おくといいかもしれません。
まずは、
●やってみせる
次に、
●言って聞かせる
そうしたら、
●させてみる
大事なのは、できたら
●ほめる
すると、
●子どもは伸びる
まあ、こんな簡単にはいかないでしょうが・・・。
まとめ―中学受験の勉強法の基本は4段階
中学受験に限った話ではありませんが、勉強法の基本は、
1 基本項目を覚える(授業を聞く・教科書や参考書を読む)
2 基本問題を解く(問題集を解く)
3 基本項目の理解を(ある程度)万全にする(量をこなす)
4 応用問題を解く(難問を解き深い理解にする)
です。
既にある何かを体系的に知って(覚えて)いくのが受験勉強
なので、再現性はとても高いです。
つまり、ある程度の差は出るけれども、誰がやっても、やり
さえすれば、同じ結果がでます。
もちろん難関校になれば、「再現」できる人の数が少なくは
なりますが、勉強という事に関して言えば、再現性は高いです。
誰がやっても「5×5=25」です。そういうルールなので。
誰がやっても「徳川家康は江戸幕府を開いた人」です。そういうルールなので。
やればやるだけできる様になるのが「受験勉強」です。
最難関校でも、この「塾技」テキストの問題をこなせれば大丈夫です。
ただし、ある程度できるようになってからという前提です。